第16話 勇者ハロルド、泥棒になる。
ハロルド「さて。奴隷が閉じ込められている檻を探すか。」
看守「さっき機械兵が出てきた所の奥に行ってみましょう。」
ハロルド「これは・・・」
奴隷1 ・・・
奴隷2 ・・・
奴隷3 ・・・
奴隷4 ・・・
ホームレス「生気が感じられねぇ。。生きてはいるんだろうけど・・・」
ハロルド「・・・とりあえず、盗賊。解放してやってくれ。」
盗賊「わかりやしたぜ。。 ちょっと待ってろよ・・・」
ガシャン
看守「歩けるか?」
ー奴隷達は無言で立ち上がり、ふらふらと檻を出たー
ハロルド「話せるか?」
奴隷達 ・・・
ハロルド「まあいい。詳しいことは後だ。お前たち、着いて来れるか?」
奴隷達 ・・・コクリ
ハロルド「よし。では引き続き作戦を急ごう。盗賊!あの金庫室の鍵をこじ開けられるか?」
盗賊「ええ!?まさか勇者様が金庫に侵入するんですか!?」
ハロルド「開けられないのか?」
盗賊「い、いや!余裕っすよ!俺を誰だと思ってるんすか!!むしろ大好物ですぜ!!ジュルリ
解錠には、この金庫破壊爆弾を使うっすよ。音は出ないので安心を!」
ハロルド「う、うむ。」
盗賊「さあさ、皆さん、離れてくだせえ」
シュルシュルシュルシュル・・・ ポンッ! ドロドロ
ー盗賊は金庫室のドアを溶かした!!ー
ハロルド「か、変わった解錠の仕方だな・・・」
盗賊「変わってるから解錠できるんすよ!!」
ハロルド「よし! 全てを奪い、マ・ヌーケを終わらせるぞ!!大袋を持て!!!!」
看守「私は何も見ていない・・・何も見ていない・・・」
盗賊「す、すげぇ・・・ この悪党、いくら溜め込んでたんだ・・・」
ホームレス「エッサ ホイサ」
気弱な村人「えっさ ゴフォッ ほいさ ゲフゥ」
ハロルド「えっさ・・・ ほいさ・・・ どっこいしょ。。」
看守「わ、私もですか?ひぇぇ 悪党の仲間入りだぁぁ。・・・えっさ ほいさ す、すごい量の金貨と金の延棒だ」ゴクリ
ハロルド「村人、大丈夫か?無理はするな。」
気弱な村人 「だいじょうぶ・・・ゴポッ ですよ。 ヤワな、、鍛え方してませんから。」
ハロルド「そうか。頼もしいな。」
盗賊「エッサホイサエッサホイサ これあっしも取り分はあるんで?」
ハロルド「2割は持って帰って良い。」
盗賊「2割っすか・・・ でもこの大金の2割って事は・・・うひゃぁぁぁぁぁぁぁ 一生遊んでも遊びきれねえ!!!!!」
ハロルド「よし。全て袋に詰めたな。これより帰還する。盗賊、例の隠し出入り口を探したいのだが、目ぼしい場所はあるか?」
盗賊「ああ、それなら、まさしく今いる金庫室のここの壁っすね。この辺におそらくスイッチがあるはず・・・」ポチッ
ハロルド「・・・何も起こらないぞ?」
盗賊「いやこれは多分、壁を押すと・・・」
ー壁が奥に倒れて入り口が出現したー
盗賊「この通り。行きやしょう。」
カツカツ コツコツ
ハロルド「今のうちに。ジェシかわジェシかわジェシかわ」
・・・トゥルルルルル・・・トゥルルルルル カチャ
ジェシー「はぁーーい!もしもーーーーーし!みんなの可愛
ハロルド「ハロルドだ。」
ジェシー「もう!口上言わせてよ!!」プンスカ
ハロルド「あまり余裕が無いんでな。この前あらかじめ話した通り、ワープ魔法を使いに来て欲しい。」
ジェシー「ほんとにもう!!・・・わかったわ。今すぐ行く?」
ハロルド「いや、まだだ。もう少し待ってくれ。あ、そうだ。今のうちに言っておく。ジェシーちゃんは可愛いジェシーちゃ(以下略)」
カツカツ・・・ コツコツ・・・
ホームレス「結構長い通路だな。」
カツカツ・・・ コツコツ・・・
気弱な村人「あれ?行き止まり??? あ、ハシゴがある。」
盗賊「天井が塞がってるっすね。多分大きな石か何かでカモフラージュしてあるんだと思いやす。」
ー盗賊は手で天井を開けようとした。が、びくともしないー
盗賊「ダメっすね。 あっしの力では無理です。」
ホームレス「俺に任せろ。必殺の!!!!ホームレス昇竜拳!!!!!!」
グググッッッッ パァァァァァァァァァン
ー出口を塞いでいた大きな岩が飛んでいき、天井から出られるようになったー
看守「や、やっと外だぁ。。」
メイド「すぴー すぴー むにゃ」 zzz
ホームレス「手がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ホームレスに50のダメージ
ーハロルド一行は、街の外に出たー
ハロルド(出口が街の外にあるとは思っていなかったな。
マ・ヌーケの館の隠し出入り口を通って館の外に出たら、あらかじめ話しをつけておいたジェシーを呼んで潜入チーム全員で街の外までワープして、街の外から少し離れた森の中で待機する牛車チームと合流後、全員で離れた街までワープする予定だった)
ハロルド「ジェシー、そろそろこっちに飛んでくれ。」
ジェシー「分かったわ。」
シュイン
ジェシー「やっほー!来たわよ!!さあ、すぐワープするんでしょ?どこに飛ぶの?」
ハロルド「いや、少し事情が変わった。少し歩いて牛車チームと合流してからワープする事になった。それより、パーティメンバーが相当痛手を負っている。何か回復する手立てはないか?」
ジェシー「それならいっぱいあるわよ!回復魔法も使えるし、回復アイテムだってたくさん持ってるわ!でも別料金になるけど、大丈夫?」
ハロルド「ああ。問題ない。回復してやってくれ。」
ジェシー「回復魔法!」
ホームレス「ふう。。。」
ジェシー「回復魔法! 止血魔法!!」
気弱な村人「ありがとうございます。。修行が・・・ 足りない・・・」
ジェシー「きゃぁぁぁ猫ちゃぁぁぁん 貴方もがんばったのぉぉ??」
なでりなでりぎゅー
猫「にゃああああ(か い ふ く し た)」
ハロルド(・・・)
ハロルド「よし、回復したようだな。じゃあ、合流を急ごう。」
とことこ てくてく
ー合流ー
論客「皆さん・・・ご苦労様でした!」
勇敢な青年「全く!こぞってデカい袋抱えやがって!!俺はこういうやり方は認めねえからな!!」
廃業した武器屋「うひゃあ。。なんだか自分が商売してたのが馬鹿みたいに思えてくる。。。」
金魚屋「武器屋さん!商売はお金だけじゃないですよ!!」
廃業した武器屋「そうですとも!そして私は金だけしか見えなくなって廃業したのですよ。あっはっは!はあ。。金魚屋ちゃんは私のようにならないように。」
村人「全く、とんでもない勇者パーティだな!!あ、やばい涎が。。」
看守の妻「あんた!ちゃんと奴隷は解放してきたんだろうね!!!」
看守「あ、ああ。。」
看守の娘「パパ!!パパのせいで街に居られなくなったじゃない!!信じらんない!!!どうしてくれるの!?」
看守「ご、ごめんよ。。。」
ジェシー「奪われた物もちゃんと取り返したようね!さあ、みんな揃ったところで、どこに飛ぶ?」
盗賊「奪われた・・・もの?」
ハロルド「シーッ シーッ 何も言うな」ヒソヒソ
盗賊「それって・・・」
ハロルド「彼女には、奪われた物を取り返すために潜入したと伝えてある。」ヒソヒソ
盗賊「えぇ・・・」
論客「・・・港国領以外の街ならどこでも良いですよ。ただ、海を渡ると帰りが大変なので、できれば今いる東大陸の街が良いですね。」
ジェシー「じゃあちょうどいいわね!!わたしこれから帝国に行かなきゃいけなくて。国の人に呼ばれてるのよね。多分あの件よね・・・行き先は帝国でいいかしら?」
ハロルド「ああ。帝国に行こう。」
ジェシー「じゃあ行くわね!」
ワープ魔法!!!
ーハロルド達は強盗作戦を完遂させ、膨大な旅の資金を得たー




