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好きな子が友人に告白した。だが友人は好きな子を振った。そして俺は…  作者: 替玉 針硬


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45/45

第45話「クリスマスのご予定は?」

トゥットゥルー!みなしぃ☆でーす。

今日は葵ちゃんと恋人になってから初のデート。


今日はあおいたんの家の近くのヨネダ珈琲にて、まったりおしゃべりしながらゴツい量の飯を食べる日だ。


そう、これは放課後デートというやつだ。

素晴らしい。素晴らしすぎるぞ。青春を手に入れた!フハハハハハ!


「…湊斗くん、さっきから悪巧みしてるの?」

「失礼な!俺はただ放課後デートをしている自分に酔っていただけだよ!」

「…それもそれでどうなの」

「ぴえん」

そういえば、"ぴえん通り越してぱおん"の意味が分からない。

通り越すなら"ぷおあ"じゃないのか。ぴえん通り越してぷおあ。ぷわわー!

というような話を葵ちゃんにもしてみたが、何を言っているのかよく分からないという顔をされたのであまり変なことを言うのはやめようと心に誓った。


「…そもそも私は"ぱおん"の意味がわからないんだけど」

「それはそう。なんで象?ぴえんと象の関連性は?」

「…分かんない。永遠の謎かもね」

「なら、俺と一緒に解き明かそう」

「…やだ」

やだらしいので、ここで調査は打ち切りとなります。本当にありがとうございました。


「余談はさておき、冬休みの予定を決めようじゃあないか」

「…クリスマスイブは家族と過ごす予定」

「あ、そうなんだ。じゃあクリスマスに会う?」

「…いいよ」

クリぼっち回避というやつだ。クリスマスイブは俺も母さんと深央と過ごす予定なので、ちょうどいいというものだ。


「クリスマスどっか行く?」

「…人多そう」

「人混みあんま好きじゃない感じ?」

「…そこまで得意じゃない、かも」

「じ、じゃあ…う、ウチ来る?」

「…!」

「あ、いや。皆も呼んでパーティせん?」

はい、チキった。チキりました。その日家に家族いないからチキりました。

いやあ、ね。

家族のいない家に女の子を上げるのって"そういうこと"をしたいみたいじゃん?俺にそのつもりがなくても、そういう風に身構えられる可能性だってあるし、俺たちは付き合って1ヶ月も経ってない。

だから、すぐに"そういうこと"をするのは気が引ける。それ目的みたいで付き合ってるみたいで嫌だし。渡部じゃないんだからさ。


「…ほかに、誰呼ぶの?」

「永松&高本カップルとか?我らの共通の友人こと女神アカリンも呼ぼう!」

「…ふふ、楽しそう」

「斎藤と雨宮は…いいか…いらんな…」

「…本当は雨宮さんも誘いたいんでしょ」

「俺が実は雨宮のこと好きみたいなキャラ付けするのやめてくんない?」

「…だって」

「俺が好きなのは目の前にいる君だけだぜッ」

しばしの沈黙。気まずい。今すぐ死にたい。


「…もう。ばか」

可愛すぎて死にそう。信じられるか?このかわい子ちゃん、俺の彼女なんだぜ?死ねる。


「…斎藤くんたちも呼ぼうよ」

「えぇーなんで?斎藤に会いたいの?」

わざとらしくブスくれてみる。そんなに斎藤のこと気にかけられちゃうと俺だってジェラるんだからね。


「…雨宮さんと最近会ってないし、元気な姿見たいから」

「それはつまり、俺と葵ちゃんが斎藤の目も気にせずにイチャつきまくり、振られたことを思い出させて苦しめて、それを見た雨宮がご機嫌になるだろうというそういう思惑で?」

お主も悪よのう。小悪魔あおいちゃんと名付けよう。


「…ち、違うよ。斎藤くんだって湊斗くんの友達でしょ?湊斗くんは雨宮さんとも仲良いし」

「ま、まあ…ウン」

「…別に私も斎藤くんに未練があるとかそういう訳じゃないよ。湊斗くんがいてくれるから」

悶絶。瀕死。大ダメージ。顔を抑えて悶え苦しむ俺。そんな俺を見て恥ずかしそうに照れる可愛さの擬人化。他の客からの視線が痛い。


「不意打ちに死にかけた。…そうと決まれば、みんなに声掛けないとな」

「…舞華と星野さんには私から連絡しておくね」

「じゃあ永松は…いいか。それじゃ俺は…はあ、雨宮に…」

斎藤相手でも良かったが、ワンチャン断られる可能性があるからな。雨宮に無理やりにでも連れて来てもらおうという作戦だ。


『よう。クリスマスのご予定は?』

『特にはないです。なんですか?私とクリスマスデートしたいんですか?』

『間に合ってます』

️『惚気ですか?死んでください』

『クリスマスパーティをやろうという話をしていて。斎藤と一緒に来ない?』

『暇ですし、いいですよ』

『おけ、じゃあ斎藤も誘っといて』

『え、私が誘わなくゃいけないんですか?』

『俺が誘ったらワンチャン来ない』

『おや、ということは久遠先輩も参加されるんですか?』

『なんでせっかくできた彼女とクリスマス別々に過ごさなきゃならんのだ』

『つまり、二人のイチャつきを見せつけることで斎藤先輩の脳を破壊し、その斎藤先輩を私が励ますという流れですね?』

こいつ何言ってんだきもちわりい。


「助けて葵ちゃん、雨宮がきもいんだけど」

「…どうしたの?」

葵ちゃんに雨宮とのLIMEを見せると、葵ちゃんが会話の流れを把握してクスクス笑いだした。ほんとよく笑うよねこの子。


「雨宮は参加、斎藤は強制参加ということで。高本さんたちはどんな感じ?」

「…星野さんは参加してくれるみたい。舞華は既読つかない」

あら、取り込み中かな?ちょっと永松に電話をかけてみよう。


『もしもし?湊斗?どうした?』

「クリスマス暇か?」

『おー、クリスマスなあ。ちょうど今舞華ちゃんとクリスマス何しようか相談会してたとこだよ』

「俺と葵ちゃん、女神アカリンと斎藤&雨宮とクリパしないかい」

『なんだその楽しそうなイベント!ちょっと舞華ちゃんに聞いてみる』

しばし、沈黙。高本さんに聞いてる最中なのかな。


『も、もしもし?』

「あぇ、高本さん?永松は?死んだ?」

『死んでないわよ!勝手に殺さないでよ!』

「すまん。で、クリパは来てくれる?」

『私たちは別に構わないけど、葵も同意してるの?』

「今一緒にいるから代わる。直接聞きな」

俺は携帯を葵ちゃんに手渡し、高本さんが聞きたいことがあるらしいと適当なことを言って代わってもらった。


「…あ、もしもし舞華?…そうだったんだ。もう、メッセージくらい返してよ」

何やら女子トークが始まったのであまり聞き耳を立てようにしておく。


「…ええ?永松くんがミルクを鼻から?」

ちょっと待て、どういう状況だよそれ。

んんんんん気になる。気になるぞ…!


「…ええ?舞華は口からアイスティーを盛大に?」

だからどういう状況なんだよそれは。


「ねえ葵ちゃん?なんの話してるんです?」

「…これは、湊斗くんにも話せない…!」

「えぇ…」

「舞華の名誉のために…」

なんなんだ。どうしたんだ舞華。なにやらかしたんだ舞華。どうして鼻から牛乳出したんだ永松。分からないことが多すぎる。

まあ気にしても仕方なさそうだし、忘れよう。


「という訳で皆様、参加ということで…あ、開催場所は俺の家でいいのかな?」

「…いいよ。湊斗くんの部屋見たいし」

「ん?」

「…楽しみだね」

「葵ちゃん?何を楽しみにしてるの?クリパがだよね?クリパが楽しみなんだよね??」

「…クリパも楽しみだね」

「クリパ"も"?クリパ"が"だよね?ね??」

「…部屋からなにか見つかるかなあ」

「俺の部屋物色する気?何か見つけようとしてる?ちょっと?」

「…妹さんにも会いたいし」

「ああ、深央も会いたがってる…あ」

「…"あ"?」

「葵ちゃんと付き合ったの言ってねえ」

「…私も家族にまだ彼氏が出来たって報告してない」

「ご家族に嫌われないかな大丈夫かな」

「…大丈夫だよ。たぶん」

「たぶん!?」

「…お父さんはちょっと…。まあ大丈夫だよ。たぶん」

「こええよ!」

不安でしかないよ。


「クリスマスは決まったけど、他の日は?葵ちゃん納めもしたいし、初詣とか行きたい」

「…ん、私も。30日なら年末空いてるよ」

「よし、30日に葵ちゃん納めの会をやりましょう。年始は?」

「…2日以降なら」

「じゃ、2日!初詣!!」

「…うん、分かった」

よしよしよしよしよしよしよしよし。

これで俺の冬休みはバラ色だ。やったぜ。

〜45話にして初のあとがき〜

クリスマスは僕も家でゆっくりしたい派です。

なにせクリスマスはどこもかしこも人だらけで落ち着きませんから。


↑というのがカクヨム掲載時のあとがき。

ここからはなろう版あとがきということで。


カクヨムの方はしっかり更新していたのですが、

なろうの方の更新が途中で止まってしまっていました。

読んでくれていた方、申し訳ない。


一気に更新したのでお許しください。

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