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好きな子が友人に告白した。だが友人は好きな子を振った。そして俺は…  作者: 替玉 針硬


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第42話「初デート!前編」

やっはろー!日向 湊斗だよ。

今日は、待ちに待った久遠さんとの正式なデートである。

休日にどこかに出かけようと誘ってみたらまさかのうどん食べに行きたいと言われてしまったので、もうちょっとデートっぽいことがしたいことを遠回しに伝えて、クリスマスマーケットに一緒に行くというなかなか悪くないデートプランを立てることができた。

ここまで長いこと回り道してしまった気がするが、何とかここまで漕ぎ着けた自分を褒め讃えたい。


「しかし、早く着きすぎた」

12時集合なので、10分前くらいに付いておこうと思ったのだが、張り切って家を早く出過ぎてしまい、30分前に着いてしまった。とりあえず、改札を出てきてみたのだが、そんなに人はいない。

というのも、本日のメインイベントたるクリスマスマーケットは実は夕方から開催されるイベントであり、昼間はクリスマスマーケットの会場に行っても何もないためである。


ここで、本日のデートプランを説明しよう。まず、俺たちは久遠さんが食べたがっていたうどんを食べに行く。食べに行くうどん屋さんはカクさんうどんか、角兎製麺か、うどんイーストかは決めていない。要は当日の気分次第、というところだ。

うどんを食べたあと、近くのマイナスイオンみたらし店へ向かい、適当にぶらぶらする。

マイナスイオンの中にうどん屋さんがあれば、そこで食べるという手もあるだろう。ここは要相談だ。

マイナスイオンで時間を潰した後は、目玉のクリスマスマーケットを見に行く。マーケット会場はイルミネーションが綺麗っぽいので、なかなかデートスポットとしてもグッドだと思う。

そして、公園のベンチなどどこか落ち着ける場所で告白…という流れで今日は進行していければと思っている。

ちなみにこのデートプランに関しては昨日時点で久遠さんに相談済みで、了承も得ている。こちら側で勝手に判断して当日勝手に動くわけではない。


とりあえずデートプランに関してはそんな感じだ。話を戻すが、30分前に着いたので流石に待ち合わせ場所にはいないだろうが、一待ち合わせ場所である駅周辺の妙なオブジェがあるスポットへ向かってみる。

なんと、あおいたんが既にいたり…しないよね。ん、ちょっと待って。あそこにいるショートボブの女の子、どこかで見たことあるぞ。

ってあれ、なんかこっちをジロジロ見て…なんかこっちに向かってきてるぞ。

謎のショートボブ、その正体は…!


「…いるなら声かけてよ」

「すんません」

はい、ショートボブの女の子というのはあおいたのことでした。なんでそんなに早く到着しちゃってるんでしょうか。


「てか到着早すぎない?」

「…今日が楽しみで早く起きちゃって」

んんんんんんんんッ!!可愛すぎるだろ!なんだこの生き物は!?無限にかわいがれるぞ!なんなんだ本当に!!


「かわヨ」

「…え?今なんて」

声に出てた。俺はどこぞのタイムリーパーか。したっけなのか俺は。

「あの、早いヨっていいました」

ちょっと苦しいか?だいぶ苦しいか?


「…そう」

あ、なんとかなったみたい。ホッ。


「それだけ楽しみにしてた分、うどんいっぱい食わないとね」

「…そうじゃないよ、ばか」

あのね、はっきり言わせてもらう。ここまでの態度を見せられて、これで脈アリじゃなかったら俺は女性不信になってしまうと思う。今もう俺の胸がキュンキュンして仕方ないんだよ。

二人で出かけるのもOK出してくれたし、文化祭も二人で回ったし。渡部(笑)や斎藤(泣)の告白も断ってるし。ここまで来て俺が告ったら振られて終了というバッドエンドだけは勘弁して欲しい。


「話変わるけど。うどん、どこ食べいく?候補はいろいろあるけど」

「…それなんだけど、今日行く予定のマイナスイオンの中に角兎製麺があったから、そこでもいいかも」

「お、マイナスイオン直行しちゃう?」

ということで、俺たちは駅からバスで直行できるマイナスイオンみたらし店に向かうことにした。駅から乗り換え無しで直通のバスってありがたいよね。

マイナスイオンやらんらんぽーとって、本気出せば自転車で行けなくも無い距離にあると言えばあるけど、デートでそんな労力を消費したくないので、そういったバスの存在は非常に助かる。

そういう時に車があれば苦労はしないのだろうが、俺たちはまだ高校生だ。車がなくても生活に不自由はない地域で暮らしてるのもあって、免許を取ろうともあんまり思わないし。


「…どうしたの、ボーッとして」

「いや、駅から直通のバスが出てるのって本当にありがたいことだなあと思ってさ」

「…ふふ、変なの」

「そう?」

「…そうだよ」

「でもありがたくない?」

「…まあ、ありがたいけど」

「でしょ?なら感謝すべきだ」

「…参りました」

この子、レスバめちゃくちゃ弱くない?こんな弱かったっけ?俺相手だからテキトーなの?テキトーにあしらっちゃってるのあおいたん?


「…そろそろ着くね」

「あ、ほんとだ」

バスの窓から、マイナスイオンが見えてきた。あ、ここめちゃくちゃでかいタイプの店舗だ。うわあ、回りきれる気がしないなあ。まあ、マイナスイオン回るのが目的じゃないし、今日回りきれなかったら次回また来ればいいだけだし、キシャシャシャシャ。


「とりあえず、うどん直行で」

「…もち」

バスを降りた俺たちは、フロアマップを確認し、うどん屋さんがどこにあるかを確認する。角兎製麺は3階のフードコートの中にあるみたいだ。フードコートって何を食べるか無駄に悩んじゃう時あるよね。どこにでもある安定のチェーン店か、なんか聞いたことないけど美味そうなお店か、いろいろ食べてみたくなっちゃうわよね。まあ、今日はうどん一択なんだけどね、ウフフ。


「何にするの?」

「…肉うどん。濃厚なタレで炒められたお肉とコシのある麺、そしてつゆの絡みがとても美味しいから」

「絶妙に食欲を刺激する説明上手すぎない?肉うどん絶対食べます」

「…日向くん、とり天もおすすめだよ」

「なにっ!?食うしか」

わちゃわちゃしながらも、うどんの注文を終え、うどんを受け取り、席についてうどんを啜りまくる。あおいたんは大盛りにしてました。いっぱい食べる子、俺は大好き。


その後はマイナスイオンをうろうろ周り、楽しいひと時を過ごしました。別にそんな特筆するようなイベントもなかったので詳細は割愛します。


マイナスイオンからバスに乗り、みたらし駅周辺まで戻ってきた俺たちは、クリスマスマーケットの会場まで歩いていた。


「駅、昼よりカップルで賑わってたね」

「…私たちも、周りから見ればカップルに見えるのかな」

「ど、どうだろうね。俺は別に構わないけど」

なんか変なこと口走った気がする。今日はお口のおすべりが多い気がするぞ。しっかりするんじゃ湊斗よ。


「…私も、日向くんなら別に…いいよ」

は?好き。これで脈ナシだったら女神アカリンに懺悔しに行く。神による救済を与えてもらいに行く。これで脈ナシだったらおれ耐えられない。それくらい今のは破壊力抜群だった。俺のHPはもう限界ギリギリだ。


「な、なら良かった」

何がだよ。何言ってんだ俺は。


「…クリスマスマーケット見えてきたね。綺麗」

「うおー、イルミネーションすごいな」

「…人も多いね」

「驚異のカップル率の高さ」

「…デートスポットにはピッタリだもんね」

「そ、そうだね」

「…私たちも、デートだもんね」

「え、あ、それはその」

「…デート、だよね?」

「おっしゃる通りです」

「…ふふ」

この子ってこんなグイグイ来る子だったっけ?なんなの?可愛すぎない?俺を殺しにかかってるよね?何度も言うけどこれで脈ナシなら俺は略


「ち、違わないです」

「…デートだもん。楽しまなきゃね」

「は、はぃ」

もうダメだ。瀕死状態の俺はあおいたんの可愛さにフルボッコ状態。


その後は、クリスマスマーケットを堪能した。

こっちもマイナスイオン同様に特に言うことはない。ただただ人の多い空間をぐるぐる回って、何かしらの飯を食いつつ、綺麗なイルミネーションを楽しんだ。


え?何?手繋ぎイベント?何を言ってんだ。付き合ってもないのにそんなこと出来るような男だったら苦労してねえっつーの。


そして現在。クリスマスマーケットも見終わり、周辺のイルミネーションを楽しんでいる。


「…クリスマスマーケットって、初めて来たけど楽しかった」

「いやはや全く。イルミネーションも映え映えでとっても綺麗だったし」

「…そうだね。私もいっぱい写真撮っちゃった」

「そういや、隣でパシャパシャ音してたな」

「…ごめん」

「いやいや、楽しそうでなによりでしたよ」

「…もう」

ポスンと肩にパンチされた。どう反応するのが正解だこれ?めちゃくちゃ痛がっとくか?いやそれは良くない気がする。こんな子を暴力的ヒロイン扱いするのはデリカシーに欠けているし、いかんだろそんなもん。


「すんません」

「…ふふ」

なんか知らんけど笑ってるし、これで正解ということにしておこう。この笑顔のためなら俺はいくらでも殴られてやる。いや、やっぱやだ。痛いのは嫌いだ。


「…そろそろ帰る?」

暗くなってきたし、いい時間だ。あまり遅くなってしまうのもアレなんだが…その前に、俺にはやらなければならないことがある。


「その前に、ちょっと話がある」

「…うん」

野暮な指摘だろうが、これは何を言われるのかもうわかっている感じがする。まあ明確にデートのつもりであるということもバレているし、仕方がないか。そりゃそうだよね。だが俺は怯まないぞ。


とりあえず、近くのベンチに腰掛けた。立ったまま告白するのも悪くはないが、あおいたんの足腰が心配だからな。いやあおいたんはピチピチのJKなのは分かってるぞ。別におばさん扱いしてる訳じゃないが、今日はいっぱい歩いたから俺も若干足が痛いんだ。だからもしかしたらあおいたんも足が痛いのかもしれないという配慮であってだな。


「…話って?」

「…いや、あの…実はですね」

「…日向くん、落ち着いて。大丈夫だよ」

なにそのお姉さん感は。タメですよね?


「話っていうのは…その…」

後半へ続く!!!

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