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秒でド忘れ

作者: 笛鳴ことり

とても爽やかな朝。。。



今日は私の誕生日だ。。。



きっと最高の1日になるはず!



「お母さんおはよう!」



「エイコおはよう。」



いつものように母が朝食を作っていた。



父はもう仕事へ行ったらしい。



「今日は良い天気になりそうねー。」



「うん。そうだね。で!今日の夕飯は何?」



「まだ決まってないけど、、、。何か食べたい物でもあるの?」



「今日は私の好物のお寿司がいいなー!」



「お寿司ってー!パーティーみたいじゃない。」



「みたいじゃなくて、、パーティーじゃん!」



「・・・・。」



「何?お母さん、、もしかして、、、私の誕生日忘れてたの?  嘘でしょ、、、信じらんない!!」



私は朝食も食べずに思いっきり外へ飛び出した。



私はがむしゃらに走った。



「ふざけんなーーーー!!!」



そう叫んだ瞬間トラックに思いっきり轢かれて吹っ飛ばされてしまった。



「きゃーーーーー!!!」



吹っ飛ばされた先が階段だったため勢いで下まで転げ落ちてしまった。



「いやーーーーー!!!」



地獄すぎる、、、。今日で私の人生は終わるんだ。



最高の一日が最低の一日になるなんて、、、。



頭から血が流れて意識が朦朧として来ていた。



「た、、、助けてぇ。誰か、、、。」



「お姉ちゃん大丈夫?」



血まみれの私を心配そうに見つめる女の子がそこに立っていた。



「お姉ちゃん、、、いっぱい血が出てる、、。」



「だ、、、誰か呼んできて。お願い。」



「私ずっとずーっとここで1人で、ずっとずーっと誰か来てくれるのを待ってたの。やっと気づいてもらえた。私が呼べるのはあの人だけ。」



そう言うとその子は私の目の前がらフッと消えて私の意識も段々遠のいてきていた。。。





「ただいまー。」



「ぎゃーー!!何?!血まみれじゃない?!

一体何があったの?!救急車呼ばないと!」



「大丈夫。ママ心配しないで。」



「エイコごめんね!お母さん誕生日完全にド忘れしちゃってて、、、。今日はエイコの好きなお寿司で誕生日パーティーしようね!」



「ママー。私今日誕生日じゃないよ。

◯月◯日が私の誕生日だよ。それに、誕生日はお寿司よりママの作ったハンバーグが食べたいな。

ずっとずーっとこの時を待ってたんだから、、、。」



「頭どこかで打って自分の誕生日まで分からなくなっちゃったのかしら、、、。しかもママなんて呼んでなかったじゃない。 

やっぱり病院に行った方がいいのかしら~。


まぁいいでしょう!

今日からエイコの誕生日は◯月◯日にしましょう!」


「わーい!」


ここに新しいエイコが誕生日いたしましたー!!

                  byことり。

              

         完





「ことり。ふざけんなーーーー!!!」



どこからか呪いのような声が聞こえて来ますよ。



おぉー怖い怖い!



私もド忘れするところでした(テヘペロ)



「エイコさん。お誕生日おめでとうございます。」



これでご勘弁をー!!(寿司2巻ww)







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