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出会い
「(声を掛けてみるか…)こんにちは……(おや?)」
微笑み、挨拶をしながら手を上げて敵対の意思がない事を示す。てっきり手を動かした瞬間撃たれると思っていたので不思議に思う。
「………貴様は何だ!?」
一番前にいる人が声を振るわせながら強く言葉を発する。
「適合者です最近めざめました(通じる?あの施設だけの名称じゃないと信じたい)」
名称を個人的に考察した、それっぽい雰囲気を作り応える。それを聞いた人達は小さな声で会話を始めたので聴力を上げて聞く。
「…………まさか、昔の実験の?」
「ありえない、あんな被人道的な実験はこの数百年以上の調べで関係者はもちろん施設すら残さなかったはず」
「ですが『あれ』は肌をだしてマスクすらしていません!」
「………とりあえず連れて行くぞ、ここで話しても酸素の無駄使いになる」
なるほど、瓦礫を退かせば簡単に見つかるあそこが見つからなかったのはあの子が隠していたからだろう。話終えた後リーダーらしき人が前に出て来た。
「とりあえずついて来てもらう。話はそこで」
「分かりました(鞄は……よし隠れてる)」
横目で鞄が隠れているのを確かめて囲まれながら後をついて行く。




