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ep.2 りざばー

ピンと張り詰めた池の面。

波一つなく静かな鏡面。


石が一つ、投げ入れられる。


ポトンと水面に触れた瞬間から、美しい波紋が広がる。


まだ落ち着かない水面にもう一つ。

先の波紋と交わりながら、新たな模様が創り出される。




先日(といっても随分経つが)新聞を読んでいて「微細な分子を使って計算を省電力化する研究」とやらに目がいった。

この研究を進めていけば、半導体を使う場合に比べて、消費電力を数百分の1に抑えられるようになるらしい。


「ほう」と思い、その記事をざっと斜め読みして気になったのが「物理リザバー計算機」という単語。


「物理リザバー計算機」って何だと思ったわけで。


「リザバー計算」という仕組みがベースっぽい。


じゃぁ、この「リザバー計算」って何さ、となるわけで。


――時系列の入力を「リザバー」を用いて時空間パターンに変換し、線形学習器などの簡便な学習アルゴリズムによってパターン解析を可能にすること――


マッタクワカリマセン。


故に少しだけ調べました。

すごく丁寧かつ分かりやすくまとめられている方がいたのでとても助かりました。ネット、ありがたし。



「リザバー」という単語。


リザバー:貯水池 Reservoir

この仕組みが「池の水面の波紋を観察することに似ている」ためこう呼ばれているらしい。


inputとoutput。


inputが投げ込まれる石。

リザバーが変換器。

outputが波紋。


リザバーに石を投入すると波紋が広がって、しばらくすれば消える。


石の持つ情報をリザバーが波紋という時空間パターンに変換する。


大きな石、小さな石、重い石、軽い石、といった情報が、水に石を投じたことで生じる「波ができて消えていく」までの時空間パターンに変換される。


一つだけ入れたのか、続けて入れたのか。

次々と投げ入れる→時系列

前の波が残っているのは過去情報の保持!


自分的にはこの辺りでなんとなく納得。


理解したわけではないです。

他人に説明できないから。

自分にとって、説明できないイコール理解出来ていない、なので。


ただ、ニュアンス的に、自分自身の好奇心を満たす範囲的には、わかった感じ。



でね。

次は何故この比喩ネーミングになったのか、っていうのが気になってきたのさ。


この仕組みが「池の水面の波紋を観察することに似ている」ためこう呼ばれている、と先に書いた。

それって、この現象を見て思いついた系ではなく、現象からネーミングしたっぽい。


てっきり冒頭のようなシーンを見ていて、閃いた人がいたのかと勝手に考えていたのだ。そこから論理的に組み立てて...... ってどうも違うようで。


でも、こっちのほうが“お話”になるんだけどなぁ。




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