登場人物紹介
こちらは『英雄サイアスの叙事詩』の簡単な登場人物紹介ページです。
紹介文は、各キャラクターの登場初期のデータを掲載しています。致命的なネタバレなどはありませんが、物語の進行具合によって順次記事を追加していきますので、ある程度読み進めて頂いてからの閲覧をオススメ致します。
尚、この物語は架空の英雄である主人公のサイアスが、悲劇的な結末を辿る英雄の運命を変えていくという趣旨のお話になっています。
そのため、全ての登場人物が必ずしも史実に沿った設定になっているとは限らないことを、予めご了承ください。
《登場人物紹介》
★メインキャラクター★
【サイアス】
全知全能の神ゼウスと、人間との間に生まれた半神。
自分、若しくは自分にかかわりの深い者に危機が迫ったとき、過去や未来を問わず、危機を回避するために必要な情報を白昼夢として“視る”という特殊能力を持っている。
口は悪いが、非常に頭の回転が早く、武術や知識に長けた天才肌。師であるダイダロスを敬愛していて、その息子のイカロスのことを実の弟のように思っている。
【イカロス】
クレタ島に住む建築家ダイダロスの息子。
いつも明るく、好奇心旺盛で人懐っこい。サイアスのことを兄のように慕っている。
【アステリオス】
クレタの王ミノスと、王妃パシパエの間に生まれた王子。
病弱であったため、幼い頃に病死してから、冥界の王ハデスの側近として働いていた。
王族の血を引いているせいか、気品のある顔立ちをしているが、内面はわりと単純。美女が大好き。
★サブキャラクター★
《オリュンポスの神たち》
【ゼウス】
オリュンポス山の頂に君臨する神々の王で、サイアスの父。オリュンポス十二神の一柱で、雷を操る全知全能の神。
かなりの女好きで、正妻のヘラを娶っているにもかかわらず、彼女の目を盗んではいつも美女との逢瀬を楽しんでいる。
【ヘルメス】
サイアスの異母兄弟で、ゼウスのお気に入りの息子。オリュンポス十二神の一柱で、商業、旅人、泥棒の神。神々の伝令役や、冥界へと旅立つ魂の案内役も担っている。
奇知に長けた、穏やかで人当たりの良い性格。
【アフロディーテ】
オリュンポス十二神の一柱で、美を司る女神。
恋多き女神で、夫の鍛冶神ヘパイストスを差し置き、いつも自分好みの美少年を捜して地上を遊び歩いている。
【エロス】
アフロディーテのお気に入りの息子で、背中に鳥のような白い翼を携えた、愛を司る神。
仕事をせずに退屈ばかりを訴える母親に、いつも手を焼いている。
《クレタ島の住人たち》
【ダイダロス】
クレタ島に住む、王宮お抱えの建築家。
弟子のサイアスを実の息子のように可愛がっている。
【ミノス】
クレタ島を治める王。
建築家ダイダロスに命じ、ミノタウロスを閉じ込めるための巨大な迷宮を作らせた。
強欲で嫉妬深い性格。
【パシパエ】
クレタ島の王妃。
人でありながら獣と通じた罪を背負わされ、怪物ミノタウロスを生んでしまい、激怒した夫によって長い間幽閉されていた。
聡明で勇敢な王妃。
《アルカディアの住人たち》
【アタランテ】
アルカディア王イアソスの娘。
名だたる英雄の集結した“アルゴス号乗員”の紅一点で、弓の名手。俊足の持ち主で、徒競走をやらせたら右に出るものはいない。
勝気で正義感が強く、男嫌い。
【メラニオン】
アルカディアの狩人。
元は剣闘奴隷だったが、重傷を負って死に掛かっていたところをアタランテに救われ、彼女に仄かな想いを寄せている。
大らかで優しい性格。奴隷出身者であるせいか、暴力に対してトラウマを抱えている。
【ヒッポメネス】
アルカディアの軍人。
出世欲が強く、アルカディア王家の者に執り入っては媚を売り、自身の地位を高めようとしている。
《怪物たち》
【ミノタウロス】
クレタの地下迷宮に閉じ込められていた牛頭人身の怪物。
九年に一度、若い男女を七人ずつ生贄に捧げる事を条件に、街で暴れ回るのを止めて迷宮の奥でおとなしく引き下がっていたが、突然現れた謎の青年によって退治されてしまう。
【天馬】
澄んだ泉の側に現れるとされる翼の生えた空飛ぶ馬。
美しい外見にそぐわない激しい気性の持ち主で、気に入らない者にその背をまたがれると、容赦なく上空から振り落とそうとしてくるらしい。
【ガーゴイル】
冥界の入口の荒野に住む怪物。
痩せこけ、すっかり毛髪の抜け落ちた人間のような姿をしていて、背中には蝙蝠に似た形状の翼が生えている。