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第三篇
死にかけの犬は元気そうだ
遥か昔に感じてしまう程に
痩せこけ倒れた姿は幻影だったか
燦々と煌めく陽の光を見上げ
その横で筆を進める日常が
充実した夏休み気分を味わえた
だから朝も夜も眠っている姿に
ほんの少し現実を恨んだ
死にかけの犬は死んだ
仮初のようだった幻影はその実
覆すことのできない現実だった
日記を読み返せばそれは
あまりにも短く唐突で気まぐれな
そんな夏休みの日記だった
死にかけの犬と過ごした夏休みは
ほんの少し虚ろになった
死にかけの犬は元気そうだ
遥か昔に感じてしまう程に
痩せこけ倒れた姿は幻影だったか
燦々と煌めく陽の光を見上げ
その横で筆を進める日常が
充実した夏休み気分を味わえた
だから朝も夜も眠っている姿に
ほんの少し現実を恨んだ
死にかけの犬は死んだ
仮初のようだった幻影はその実
覆すことのできない現実だった
日記を読み返せばそれは
あまりにも短く唐突で気まぐれな
そんな夏休みの日記だった
死にかけの犬と過ごした夏休みは
ほんの少し虚ろになった
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