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第二篇
死にかけの犬は割と普通になった
何の変哲もない犬となった
日々の変化を振り返ってみれば
かなりの手腕を見せているのでは
自慢は直ぐにも犬に掻き消される
すっかり懐く様を見せる犬を
雑に撫でながら筆を進める
ほんの少しだけ達成感を知った
死にかけの犬は普通になった
日記的には一番つまらない時期だ
手慰みに買ったボールは
その日のうちに神隠しに遭った
探す暇はあれど夏休みは進む
犬を歩かせれば平和な家族
棒に当たるようや日は来ない
ほんの少し退屈だと感じた