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第一篇
死にかけの犬を拾ったので
夏休みの日記と共に飼い始めた
与えた餌にえらく飛びついた
ゴミだとか毒だとかは考えないのか
それとも考える余裕などないのか
はたまた愛され過ぎていたのか
餌を食べる姿が哀れに見えて
ほんの少し悲しくなった
死にかけの犬は少し死にかけになった
ようやく犬は寝るようになった
それはそれは幸せそうに
良いご飯良い住処に良い睡眠
信頼の証と見れば日記の筆も進む
浮き出た骨の数々に触れれば
人間とは違うのだと知らされて
ほんの少し不思議な感情になった