1章〜始まり〜
初めてなろうに投稿しました。矛盾だったり、拙かったりすると思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。
EP.1すべては、ここから
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(あぁ、俺...はあいつの...そばにいなきゃ、いけないのに)
『ザッ...ザッー.......ザッ...ザー...こ...ら......です。おう...ねが...ます。』
(なんか、聞こえる...)
『こちら司令部です。応答を願います。』
(うるせぇ、なぁ...こっちは今、それどころじゃ...ねぇってのに)
『こちら司令部ですっ!生きている人がいたら応答してくださいっ!』
(誰も返事してくれねぇのか...ってことは、あいつもか...)
先ほどの通信で誰も生きていないと悟ったのか、無線から聞こえてくる音は嗚咽へと変わった。
(あぁ、くそっ...あいつは絶対守るって約束したのに...ごめんなぁ、次は...必ず...)
兵士の亡骸に埋め尽くされ、かつてそこが綺麗な花が咲く観光名所だったと言われても誰も信じれないほどの惨状だった。そんな惨状を癒そうとしてか静かな優しい雨が降り注いでいた。
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<現代>
太陽に反射し綺麗に輝いて見える黒髪を悪く言えば起きたまま、よく言えばそれっぽくセットしていると言える髪を持ちながら、それ以外の顔のパーツがまったくなのかというとそんなことはなく、綺麗な髪に気を取られるだけでそれ以外の顔のパーツも整っているので...まぁ、簡単にいうと爽やか系イケメンである。そんな彼が何をしているのかというと、
ピンポーン
『はぁーい、あっ、蓮くん!いつも起こしにてくれてありがとうっ!いつもごめんねぇ』
『いつものことですからなれましたよ』
リビングを抜け階段を上がり問題の彼の部屋を開ける。
『グオォォォォ、クカァァァ』
『全く、こいつはいつも...おい!起きろっつーの!』
と言いながら彼、蓮は泰牙の鼻をつまみ起こす。
『ングゴッ』
と情けない声を上げながら泰牙は目を開ける。
『おぉ〜、蓮〜、おはよぉ〜』
『はぁ、お前なぁ、今日からーー』
『わぁ〜ってるって、昨日は今日が楽しみで眠れなかったんだって』
『いつも言い訳は立派だな』
これが彼らのいつもの日常である。
本当はもう少し説明を入れる予定だったのですが、これ以上書くとボロが出そうなので次回の自分に託します。