閑話 本日のニューストピックス
『本日のニューストピックス』6/1(金)9:00
☆『偉大なるアメリカ』が魔銃の回収の自動化に成功
・米国ベルストア州にて新しく発見された『ベルストアの天迷宮』。そこで産出される固有の迷宮武装『魔銃』。
・圧縮した魔力の弾を撃ち出す銃という新たな枠組みの武器として昨今の狩人社会を賑わせている革命的な武装の供給が遂に軌道に乗ったようだ。
・これを受けて、古き良き銃社会を取り戻すと統括州知事が宣言。同時に国外への供給量を減らし国内の当該武装による治安強化を図るとのこと。
・これにより魔法列強国では魔銃の高騰が見込まれる。
☆衛星が捉えた赤い光、正体は?
・杜若大森林の最南端区画の監視を担う警備会社から提供された映像。確かに奇妙な一筋の赤い光が低い高度で瞬くのがわかる。
・政府が設けている奇蹟災害の民間向け受付窓口に情報を提供したが、取り合って貰うことは出来なかった。
・専門家は「自然光でないのは確かであり、何らかの奇蹟生命体によるものではないか」と推測している。
☆迫る『大狩猟祭』、今年の有望株は?
・全国の狩猟学校ごとに対抗して生徒が狩猟技能を披露しあう『大狩猟祭』が今月中旬に迫っている。
・今年で四十四回目となるこの行事だが、かつては学生の遊戯事と目され今ほど注目されることはなかった。
・人気の火付け役とも言うべきは、この十年で狩猟祭のレベルを引き上げた護国十一家直系、『水波シズク(平泉校)』や『石土カミナ(弓取校)』、『音冥ノア(斑鳩校)』の存在か。
・守護の一族より『風霧セラ(斑鳩校)』、『負号アカリ(平泉校)』など、本年もまた力のある新入生の台頭もあり、例年以上の盛り上りが期待されている。
☆癒しの国、『北インド星央寺院』
・医療大国として知られる『北インド星央寺院』。風光明媚をたたえる観光地の数々から心身共に癒しを求める人が後を絶たず、外国人観光客は増加の一途を辿っている。
・また、『竜のいない国』としても知られ、竜害探査機関をはじめとした、実地調査のため各国が多くの研究員を派遣するなど人々が未だ知り得ない奇蹟が眠る土地でもある。
・国家元首である『ヴィシュマ・ノーベル最高僧』は混迷を極める旧南アジア所轄における情勢の中で法治国家として十全に機能し、また諸外国との折衝役を担い大陸の平和への多大な貢献をもたらした功績からその地位を更に磐石なものとした。
☆国内にて新たに発見された天迷宮、順次開放か
・四半世紀前、全ての現存する天迷宮の総数が世界共通統魔機構により発表され、未踏のものは世界の何処にも無いと言われていた天迷宮。
・以来、人々は地下世界に夢を見ることはなく日々を過ごしていたが、今年の五月、新たに国内で『ツガイケの天迷宮』『オクリバナの天迷宮』の二つの新迷宮の存在が確認された。
・危険度の査定のためにこの一ヶ月は政府主導のもと侵入者の制限を設けていたが、特定階層にのみ有資格者であれば自由に探索できる枠組みを作るとの発表が政府と護国十一家の共同声明であった。
・有資格者の詳細な公表は後日行うとされ、また天迷宮内で拾得した武装はBランク以下の等級に限り無登録での継続保有が許可されるとの見込み。
☆昨日16時ごろに発生した『崩震』の被害状況
・5月31日16時15分ごろ、飛騨山群神劔岳上空にて崩震が観測されました。
・この崩震による被害は確認されていません。
・国土防衛省並びに防空守護を担当する六海家は、引き続き当該地域の警戒、調査を継続するとの見解で一致しています。