閑話 時事年表
『黎明期』
19??年
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2008年
・レムナント集積研究所の管理権限喪失。
・元素番号208、エーテリウムの発見。
・侵食現実により世界中に奇蹟がばら蒔かれる。
・魔法、異能、ステータス、レベル等が再設定される。
2009年
・奇蹟管理組織『天雨対策室』が発足。
・東欧諸国で領土問題を発端とした大規模な魔法を伴う紛争が頻発。
・世界中を巻き込んだ代理戦争の様相を呈し、極まった魔法や異能の制圧力が問題視される。
・既存のABC兵器に加えて新たに奇蹟兵器の概念が設定され、国際社会において禁忌とする見方が強まる。
・『獣』が初めて観測される。
2016年
・獣による既存種の絶滅や生活圏の侵犯を受けて大規模な削減案が日本国内において挙がる。
・規模を拡大していた天雨対策室が『世界共通統魔機構』に名称を変更。
・新ロシア領ウラル山脈南部中腹にて初めて『竜』が観測される。
・『ASTRAL Rain』の内部データが世界中に公開される。
2025年
・国際手配集団『反未来党』首魁ジル・アレクサンドラによる改造魔法実験、『大魔法事変』が発生。中東の不戦条項地帯を更地にし、およそ600万人の死傷者を出す。
・世界共通統魔機構による魔法に対する締め付けが加速すると同時に、魔法を自由に使える世界を求める者らによる奇蹟解放運動が起こる。
2033年
・竜が人里に降りてくる事案が世界各地で群発。通常の兵器ではエーテリウムの障壁による半減機能が作用することから魔法での殲滅を強いられる。
・竜殺しの対価として得られる天異武装が認知されると同時に、保有者は世界共通統魔機構に通達の義務が発生するようになる。
2036年
・イギリス、グラスゴーにて世界で初めて『天迷宮』が発見される。
・世界情勢の緊迫の煽りを受け、日本で魔法や異能を用いた戦闘に秀でた家系が台頭する潮流が生まれる。守護の一族というくくりの誕生。
2041年
・日本国内において、守護の一族の中でも特に力を持つ家を『護国十一家』とし、国難に際した最重要魔法対応系統として地位を確立する。
・竜の中でも更に強大な力を持つ『罪竜』がアメリカ全州連邦エステリカ州にて初めて観測される。
2043~2045年
・『竜災』発生。世界各地で竜が暴れ狂い、人口、国土共に人類は大きく削られることになる。
・日本国内においては、撃退に成功した東北部に対して、戦況が悪化の一途を辿っていた九州部が本州東部へと疎開。やがて東へと侵攻を進めた千を超える竜の群れに対して本州西部でかち合い、結果として罪竜『褪せ赤のイフリシア』を討伐。指揮系統を失った竜は護国十一家主導のもと掃討され、日本国内の竜災は終息する。
・しかし近畿部滋賀より以西は罪竜の持つ反生命魔法により汚染され、動植物の根絶が衛星監視によりわかっている。
・稀に竜の残党が現れる近畿部から関東部では、次第に一般人よりも職業狩人の割合が高くなり、これを受けて政府は東京から岩手に遷都を決定。また、平泉市を絶対防衛圏として最終避難場所であると宣布する。
早期決着がままならなかった一部の国では非常時亡命の国際勧告が為され、幾つかの国が国土と共に名を消した。
『適応期』
2047年
・世界各地で竜災の傷痕が深く残る中で、禁忌とされていた魔法の研究を秘密裏に行っていた『鎖木 ナラク』が突如世界中に研究成果を発表する。直ぐ様情報は封鎖され、さらに鎖木ナラクの所有していた全研究所が閉鎖される。
・また、竜災を機に狩人の戦闘技能がより先鋭化し、熟練の狩人十人が有利な地形のもと作戦を完遂して初めて討伐できると言われる竜を更に効率よく狩るためのノウハウが政府主導のもと蓄積される。
2055年
・竜災により著しく減少した人口とインフラの破壊、復興がままならず停滞していた世界に対して、初代『戦売り』ゼルキア・カイザーが宣戦布告。魔法先進国を標的とした異能による大規模破壊行為、『世界流し』を開始する。
強大すぎる個に対して世界共通統魔機構は文明存続の危機と判断し、旧来であれば証明手続きを必要とする幾つかの制限条約を限定撤廃する。
これにより、暗黙の了解によって事実上禁止とされていた魔法先進国同士の提携、情報交換や人員の貸し出しなどが可能となる。
しがらみが無くなったことで現場が流動し、防衛連携意識が高まったことで受け身一辺倒だった各国は一転、主犯格ゼルキア・カイザーを拘束するも護送の際に自死を許す。
・また、監視と規制によりがんじがらめになっていた末端の狩人組織が機能し始めたことにより、日本を初めとした魔法先進国では獣の頭数削減と管理案が通り、残された国土で国民がどう生きていくかという命題に対して具体的な回答が出され始めた結果となった。
2065年
・世界共通統魔機構が世界の天迷宮の総数とその場所を公表。更に天迷宮案内人と称する存在によって地球上に存在する迷宮が全て発見されきったことを公言。
2067年
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2074年
・日本国内にて初めての獣管理所が法都岩手八掛市に造られる。
・本州西部の汚染除去が開始される。
『共生期』
2076年
・安定した世界情勢の中で、国際社会の舞台は相互監視のもと成り立ち、奇蹟を伴う破壊、侵略行為に対しての制裁が強化される。
2080年
・魔法先進国の多くで獣と人の境界がはっきりと分かたれ、レベルやステータスと言った要素を事務的な数値として扱う風潮が強まる。
・世界を揺るがす魔法犯罪者の数は減った一方で、思想集団の台頭が見られるようになる。とりわけ反魔法、反異能思想は根強く、意図して活性化させガス抜きを試みる国も存在する。
2098年
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2102年
・護国十一家、序列十一位『月詠』家にて長男が生まれる。
2108年
・プレートのずれに起因する従来の地震とは全く異なる震動現象、『崩震』が初めて観測される。
2117年
・ある筈のない新しい天迷宮が世界各地にて発見される。