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最弱なわたしと最強の俺  作者: ぴよーこ
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プロローグ

ぴよーこです。過去に投稿経験ありですが、PCがぶっ壊れて書き貯めしていたものを失ったのと設定集紛失により小説を書く気力がなくなって凍結させてしまいました。物語の内容を考えるのが好きなのでまた新しく小説を書きたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。


この世界には魔物が存在する。魔物は人々の脅威であり、街に突然現れては破壊と蹂躙を行う危険な存在だ。


そんな魔物を退治するのが超能力者で、1万人に1人の確率で超能力者に覚醒すると言われている。超能力者にもランクが存在し、S、A、B、C、D、E、Fとある。S級やA級ともなれば世界中に名を轟かせ、新聞やテレビにも出る有名人だが、D級以下は一般人に毛の生えたようなもんだ。


ただ、能力の使いようによってはC級がB級並みの力を発揮したりする。しかし、F級がS級の力を発揮するといったことは今までなく、どんなに頑張ってもD級止まり。

つまり、超能力者に覚醒したところでF級であるなら超能力者としての才能は優れてはいないのだ。




そんなF級超能力者に中学の頃、俺は覚醒した。発覚したのは自宅で寝ていた俺に突如、力が発揮され身体に違和感があったからだ。


身体が縮み、その反面、髪が背中まで伸びていた。手で髪を目元までもってくると、もともと黒髪だった毛が金髪になっていた。


さらに、胸元をみると二つの双丘が現れていたので流石におかしいと思って鏡の前に立った時、女になっていたことに気づいた。鏡に映った少女は絶世の美少女と言っても許されるとても可愛らしい天使のようだった。


もともと俺の顔も悪くはなかったのだが、女になったときの俺の顔はアイドル級、いや、それ以上の逸材だった。


鏡に映った金髪碧眼少女は俺が右手をあげれば同じように動き、顔の表情を変えれば同じように変わる。俺は女になったことを認め、これが世間一般に言われている超能力者の覚醒なのではと、ふと頭をよぎった。


そこから俺は自分の超能力がどんなものか、政府が設立した超能力者のための病院に行き、検査をした。


結論から言うと、『男が女になる能力』と断定された。ランクはF級。夢に見たS級やA級の能力者になれるのではと思ったが最低のF級だった。



近くの役所で能力者の手続きをした際に、男と女、どちらでも生活できるように戸籍などは2つ持ちとなった。


ただし、学校を通う際は性別を決めてから通うように言われた。なんでもトラブル回避のためだとか。たしかに、女で通っていて、女子更衣室で男に戻ったらやばそうだ。『F級超能力者。変態に走る』という見出しで新聞の片隅に犯罪者として載りそう。




犯罪者と言えば、超能力者が犯罪に手を染める事例も多い。そこで超能力持ちの犯罪者を取り締まるために政府が作った『超能力者取締特殊部隊』がある。


また、魔物を退治する『魔物特殊殲滅隊』も同時に作られた。俺は『超能力者取締特殊部隊』を志願したいと考えている。


志願理由は小学生のときに犯罪者に人質に取られた経験があり、ここで死ぬのかと思った矢先に『超能力取締特殊部隊』の人が助けてくれたのだ。そのとき、『超能力取締特殊部隊』に憧れ、自分も人の助ける仕事をしたいと思った。



ただ、俺の能力『男が女になる』はF級の能力で、犯罪者を取り締まることに不向きであった。そもそもこの能力、女になることで不思議な力が湧いてくるのかと期待していたのだが、むしろ逆で力がでない。


超能力を持たない一般女性よりも力がないし、性格も女々しくなってしまう。


例えば、「俺ならできる!」と思うことでも、「私なんかじゃできないよぉ」とネガティブになってしまい、涙もろい。


力も性格もか弱くなってしまうこの能力では一般高に通うしかないだろうと思った。というのも、超能力に覚醒したときは、超能力者が集う高校、超能力高等学校に通えると思ったのだ。


中学までは義務教育で、超能力者に覚醒したとしても一般知識を身に着けるために普通の中学に通わなければいけない。


ただ、高校からは超能力者であれば超能力高に進学できる。もちろん俺みたいに能力に乏しい能力者は一般高に行っても問題はない。



諦めかけていた俺は、女から男に戻り、このまま超能力を使わずに行こうと思った。


しかし、男に戻った途端、不思議と力が沸いてきた。女になることで弱体化していた半面、元の姿に戻ったからかと思ったが、そうではない。


冗談交じりでシャドウボクシングをしてみたら、こぶしから発せられた風圧が周囲の物を吹き飛ばした。



「…は?」



その後いろいろ試してみてわかったことはどうやら、女になることで力を貯蓄チャージし、貯蓄チャージした分の力を解放リリースすることができるらしい。



―この力、チートじゃね?




しかし、デメリットも存在する。


まず、基本的に女の場合は力を貯蓄チャージすることができる。また、力を解放リリースもできるのだが、女のときに解放リリースしてもせいぜい女性が身体能力強化をしているぐらいで、俺の見立て上、ランクで言うならE級能力ぐらいだ。


女と違って男の場合だと、チャージした力を全開放させることもできるし、小解放することもできる。ただし、男に戻っているときは力が常に解放状態になってしまい貯蓄チャージした力がどんどん減っていく。


つまり、超能力者として生活をするなら、常に女の姿になっていなければ力が減る一方で底が尽き、必要な時に力を発揮できないのだ。


もともと男だった俺にとっては女として過ごすのはデメリットだが、夢にみた超能力学校への希望が見えてきた。



そこで俺は、中学から高校までの残りの時間は力を蓄えるために、女で過ごすことを決意したのだ。


字数は特に決めてないですが2000文字から5000文字を目安に考えています。

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