第三話 悲しみと放心感に打ちひしがれて
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.....後はネクタイっと....スチャ
「これでようやく準備が終わった終わったぁ、良かったぁ...」
と言ってスマホを見た。
電池満タンのマークと電波マーク、Wi-Fiマークの横には...08;05の文字が...
...良か...ねぇええええええっ!!やべぇよやべぇ....
ダダダダダダダダ!!ガチャ!!
「もう!お兄ちゃんのせいで学校遅刻しちゃうよ!早くして!!」
「...妹よ...その情報は、少し遅いぞ...」
スウッ
妹にスマホを向ける。
すると妹の顔がどんどん真っ青になってプルプル震えている。
「...最悪...だぁああああああっ!どっ、どっどっどうしよう!普通に遅刻...だぁああああああっ!」
妹が怒のオーラを纏いながらにらんできた...なんか妹が暗殺者のそれだな。
「もう!お兄ちゃんの!せいだからね!!」
「うっ....わ、分かったよ。.....学校の帰りに、なんか奢ってやるよ」
妹がガッツポーズしていた
まっまさか、計画通り...だとっ。
「やっぱ奢んの無しな」
するとマジで妹が泣いていた。
「えっ?...何でそんな事...言うの?...ピエン」
「...チッ...ずっぅりいなぁおい」
正直言ってこれを無視できる奴は居ないだろう
仕方なく、仕方な~く俺は、渋々妹に奢る事にした。
渋々だ。
「てか早く学校行くぞ」
「あっ!そうだった!うん...そうだね」
俺達は話しながら階段を降りて玄関のドアを閉めた。
そしてそのまま歩き出す
「はぁ~...ぜぇーったい怒られるよぉ~」
「仕方ないだろ」
30分後
「.....あれ?...ねぇ、お兄ちゃん...今って何時?」
「あ?ええっとなぁー」
カバンからスマホを取り出し、ボタンを押して時間表示を見る
...08⋮30...11/21...(日曜日)...!
「はぁああああああああ!」
「ちょっ、どうしたの!」
「おっ、おい妹よ...これ、何曜日って書いてるか?」
「えっと、! にっににに日曜日ぃいいいいいいいい!!」
「よぉーし、引き返すぞぉー」
「うん、そうだね......ちぉょっとまてぇいぃーっ!!」
制服の襟をつかまれた。
その時の俺は急いで引き返そうとしていて、そこで襟をつかまれると、それはそれはもう喉ががはっ!てっなんのなんの。
「ガハッ!ゴホッ!ぢょっ何じやがるゴホッゴホッ!」
「何しやがる!っじゃないよ!!...まさかお兄ちゃん...私に何か奢るの忘れてるわけじゃぁーないよね?」
「うっ、...くそっ騙せれると思ったのに....」
「ふふ、ふふふ、あははは!!私を騙せれると思うたかぁーっ!100年は早いよ!!」
「うぅー...鬱だ...」
「さっ!早く行こぉー!」
「ちっ、分かったよ...」
「ふん♪ふふぅん♪...ん?」
「......」
妹がキョロキョロしている。
「!!」
突然妹が逆方向えと走った。
「おい!どうした!」
「........」
妹は、俺の事を無視した。初めての事だった。
やっと止まったと思ったら、そこはこの町、唯一の歩行者量と、交通量を誇る交差点だった。
そして、妹は、何かを探していた。
「おい!!どうしたんだ!!」
「⁉」
妹がまた走った。
妹の視線の先には女の子がいた...幼稚園生だろうか....
おい!!まさか!!
「はぁっ!」
妹の吐息
キキィーーーッ!!
猛スピードで走るトラック
「?おかあさ....」
タタタタタッ!ガバーッ!
カッ!!!!ドオォ――――ンッ!!!!!
俺はその大事故の余波で吹っ飛んだ、そして、そのまま気絶した。
だが、
「...ね.ぇ、だい..じょ..うぶ?」
と言う妹の声で起きた。
すぐに交差点の中心部に向かった。
「うん..だいじょうぶ!!おねぇちゃんは?」
「ゴホッ!大..丈夫だ...よ」
「どこがだよ!」
「あ...れ?なん...でい...るの?お...兄ち...ゃん?」
「お前が無視したんじゃないか」
「あ...れ?そ...うだっ...け?」
「あの...ねお兄..ちゃ..ん」
「なんだ?」
「私...ね、ガハッ!こ..この..子助..けた...んだ.よ?」
「...そうか、偉かったな!」
「そう...でしょ.....あれ?...お..兄ち..ゃん?どこ..いる..の?見え...ない.よ」
「っぅ...ここだ...ここに居る」
俺は妹の手を握った
「あっ..ここ...にいた..んだ..ね」
妹が立とうとして、失敗した
「無理すんな、寝てていいから、休め」
「? 何..言ってガハッ!ゴホッ!...るの?聞..き取.れな...いよ」
「休めって言ったんだ!!」
「そっ...か...うっ!.....お兄..ちゃ...んご..めん無...理そ..うだ」
「何がだよ?」
「....ご.め.ん..ね...さ.よ.な.ら........」
もうわかってる
「そうだ、今日の晩御飯何する?」
⦅そうだなぁー...カレー..かな!⦆
「カレーかよ」
妹はもう何も言ってないし
⦅なに?不満でもあるんですか?⦆
「ははっ、何も」
⦅それならよし!!⦆
もう呼吸もしてない
「何がだよ」
前が涙で見えない
周囲の音も心臓の音で聞こえない
放心感で自分を現実から遠ざけているのが分かる
頭が分かっていても、心が.....まだ信じてる
また、朝に妹とアホやって、一緒に朝御飯を食べて...
まだ、やりたい事もいっぱいあるのに
⦅お兄ちゃん⦆
たとえ死んでいても...心の中に......記憶に...まだ残ってるから
《確認しました。神星魔術師 [アリス=ヨリナリス=カタラ=リェエ]により、
個体名[紺野 龍聖]の召喚...成功しました。
次に、異世界渡り.....成功しました。
最後にスキルの獲得...成功しました。
究極能力【能力之神】獲得しました。
他のスキルの獲得....失敗しました。
不要になった『心生力』をPOINNTOに変換します...成功しました。》
お久しぶり、もしくは初めまして、桜伊寝猫と申します。
この章ではやっと!異世界転生+召喚しました!
面白ければ下にある星に評価してくれると嬉しいです!!
ではまた!