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陰謀








「なんか最近エルメ元気ないね」


「うむ…そんな気もするな…最近寝込みも襲われてないしな」


いつもであれば、ルドルフルドルフ言っているエルメが一言も喋ってない。これはまさか…!


「エルメ…もしかして…生…ふがっ」


小石が頭に当たった。ちらっと横を見ると、エルメがこちらを睨んでいた。ですよね。

そんなくだらない事を言っていると、メルが現れる。


「魔王様、お忙しい所すみませんが、騎士団長から魔王様にお話があるようです」


「あぁ、分かった。今行く」


そう言ってルドルフがその場を後にした。










「何かあったようだが…どうした、アルバよ」


「魔王様お忙しい所申し訳ございません。魔王様に伝えなければいけない事が…」


突然の呼び出しに、少し困惑する。騎士団長自ら来るということは、ただ事ではない。今までが平和だった分、なにか良からぬ事でも起きたのだろうか。


「今この魔王城周辺で事件が多発しています。それも魔王様に近しい者ほどその事件に巻き込まれています。昨日も我ら騎士団の副騎士団長がその毒牙に…」


「目撃情報はあるのか?」


「それが…全員口を揃えて言ったのが…ロイヤルキャットの再来だと…」


「!?」


体が強張るのを感じる。ロイヤルキャット?そんなまさか…あの時全て…


「そうです。過去の戦で全て殲滅したはずです。しかし、魔王様も考えた筈です。1人だけ生き残りがいることを」


それを聞いて、気づけば騎士団長を投げ飛ばしていた。そんな、そんな馬鹿な。

アルバはホコリを払いながら立ち上がると静かに口を開く。


「魔王様が信じたくないのも無理もありません。しかし、相手が誰であろうとその毒牙から守るのが我々の職務です。ご無礼と分かった上で言わせていただきました。どうかその事だけは頭に入れておいていただきたい」


「そうだな…すまない…俺の方でも色々調べてみる。ご苦労だった、下がれ」


「では私は普段の職務に戻ります。では」


そう言って騎士団長は部屋を後にした。

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