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男なのに異世界で魔王様の子供を妊娠しました。  作者: 千羽一京
第一幕 魔人と魔女の大喧嘩
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Episode.2






「おはようございます、王妃様」




「お、おはようメル」




メルに挨拶をされ、挨拶を返す。普段であれば普通の事なのだが、やけに大荷物を持ったメルに不信感を抱いた。




「メル、その荷物どうしたの?」




「王妃様には今日から旅だって貰います。」




「え?」




同様を隠せなかった。


















「メル。大事な事は初めに話せ...」




「私は挨拶をしただけです」




そう言ってルドルフに反論するメル。いや、確かにそうなんだけどね。あの時点で荷物を持ってくる必要は無かったんじゃないかな?




そんな事を考えながらも、説明をざっくりと聞く。




まぁ確かにここに居るのは危険かもしれないな。まぁ魔界という時点で僕の心が休まる場所など無いのだが。




「すまない、綾汰。ワシの勝手な都合で...」




「今まで勝手な都合じゃなかった事がないので大丈夫です。」




その言葉にショックを隠しきれていないルドルフ。悲しむのは良いけど、魔王が流石に泣かないで?




「本当は我々もついて行きたいのですが...」




「ワシらにもやらなければいけない事があるのでな...」




メルとルドルフは悲しそうにそう言う。




確かに今回の一件での課題は山積みだろう。しかし、また僕が連れ攫われたらどうするつもりなのだろうか。




「それは大丈夫だ。騎士団の精鋭が綾汰を命に変えても守護する」




「は、はぁ」




なんか引越し一つに話が重たいなぁ。まぁ例の1件もあるのだろうから仕様が無いのだろうが。




渡された荷物をチェックしつつ、皆と離れてしまうことに悲しみを覚える。




まだ2週間しか一緒にいなかったが、とても長く感じた2週間だった。




「綾汰、その家のやつに何かされたらすぐ言うんだぞ?」




「え、あぁ、うん」




出ていく前に心配になる事を言うのはやめて欲しい。今からそこに行くんだよ?




「それじゃあみんな行ってくるね」




「行ってらっしゃいませ」




「行ってらっしゃい」

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