あ
日付はが変わって、とうとう入学式の日になってしまった。新しい服独特の匂いと洗剤の匂いが混ざった制服に身を包み家を出た。すると優が「おはよう」と一言。
基本的に僕と優は一緒に学校に行っている。僕が覚えている限り中学校一年生から習慣になっており、待ち合わせ場所は僕の家の門だ。
すかさず僕も挨拶を返す。優は大きくあくびをして、学校に向かう道を歩き始めた。登校中はほとんどお気に入りのゲームやマンガ、アニメの話をするのだが、今日はそれぞれの高校での抱負を語った。ちなみに、優の抱負は地方の大学の医学部に現役合格することらしい。優の頭の中を読んでみると医学部を目指す理由は立派な医者になって一人でも多くの人を救いたいそうだ。なんとも優らしい理由で心がほっこりした。
そんなこんなしてるうちに、高校に着き初々しい制服の生徒たちの一部となり、流れ流されてクラス編成の結果が乗っている大きなポスターの前までたどり着いた。なんと優と同じクラスであったので弁当時間に一人でいることは回避した。
「おっ、一緒のクラスだな」と優。
心の底から安心した僕は思わずはにかみながら「今年もよろしくね」と言ってしまい、優は言葉にはしなかったが少し引いていたみたいだ。




