怪傑! お下劣ババァ! ~今度はポエムじゃぁぁあ!~
今回はポエムで勝負!!
タイトル『トモアキ』
著:下条フサ子
トモアキ
ワシの孫は、かわええ
トモアキ
ワシの孫は、世界で一番かっこええ
トモアキ
ワシの孫は、おちょくりがいがある
トモアキ
ワシの孫は、ツッコミ上手
トモアキ
ワシの孫は、めんこい
トモアキ
この広い世界で一番、大切な孫
トモアキ
今日一緒に風呂入ろう
タイトル『ババァ』
著:下条トモアキ
ババァ
俺の大切な、婆ちゃん
ババァ
俺の婆ちゃんは、お下劣だ
ババァ
俺の、婆ちゃんはボケが絶妙だ
ババァ
世界で一番大好きな、お婆ちゃん
ババァ
風呂に入るのは勘弁な
「なんでじゃぁぁぁぁぁ!?」
「だわ~、パイをふりまわすな~!!」
トモアキはパイを振り回しながら近寄ってくるババァ殴り倒す。
「ババ!!」
「せっかく今回はいい話だけで終わらせるつもりだったのによ!! 台無しだ」
「まあ、そんなに怒らんでもええて」
まったく反省の色を見せないババァ。
「いい詩ね。でも、トモアキくんは相変わらず最低!」
トモアキの家に遊びに来た彼女のユリは去っていく。
「あ、ユリちゃん……」
ババァはそれを見てトモアキを挑発。
「いい気味じゃ」
「ババァ……きさま……」
まったく反省の色がないババァにトモアキは怒りの頂点へ。
「許してワン」
「おま……俺の嫁を侮辱するなぁぁあ!!」
トモアキは大ファンのアイドルの真似をされてさらに逆上。
床にヒラリと一枚の紙が舞い落ちた。
それを広い見るトモアキは拳をおさめた。
タイトル『ワシの孫』
著:下条フサ子
ワシの孫は、かわいい
ワシの孫は、大物になる
トモアキ
この広い世界で、たった一人の孫
いつまでも一緒に暮らしたい
「お婆ちゃん、ありがとう」
トモアキはババァに抱き着き涙を流す。
「いいんじゃよ、いいんじゃ」
「のわ~、キスはすんなぁぁぁぁ!!」
トモアキとババァの何気ない日常はまだまだ続くのであった。
読了感謝!!