起きました。
「ふぁーっ!」
あーっ、よく寝たぁ…。
「ああ…ルイナ様…、ルイナ様なのですね!!」
え? ど、どちらさま?
私の名前を叫んだのは、薄いピンク色の服の女の子。
おそらく、6~8才くらいだろう、背がちっさい。
その子は私を見上げて…ん?
あっ! 私、浮いてるっ! それに見覚えのない、青い服着てるし…。
どーなってんの。
「あー…ルイナ様? わたしの夢、言ってよろしいですか?」
なんか敬語おかしいと思うが、夢?
夢がどうした? 私はなぜ、様付け されてる?
わけわからん…、そんな時、頭の中に言葉が響いた。
…蒼き女神が復活せしとき…
…その者の夢 叶えん…
…たとえ 妖術・呪術に手を染めようとも…
…女神は全て 叶える者…
「私が女神?」
しまった、遂に口に出しちゃった。
「お忘れですか? まあ無理もないですが…貴女は[六神]の一人『ルイナ』様。 別名を[碧の女神]。 悪に封印されし貴女を、わたしが復活させました!」
何そのロング設定。
で、私は女神? まさか異世界? マヂで??
「え…、コホン。 で、君の夢?…は何?」
「はい! それは…わたし、ルイナ様になりたいのです!!」
……はい?