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藍狐  作者: 千崎 千夜
1/9

【第一話:その男、情報屋。】

はじめましての上見切り発車で続くか分かりません。


出来れば読んでやってください。短いです。

【オーバードース:薬品、化学物質の過剰摂取】



彼は、とても気だるげであった。


彼は容姿は端麗であったし、所謂、“美形”であった。金と銀の混じったような髪は絹糸の様であったし、白い肌は上質な陶器にも見えた。

藍色に近い瞳は宝石の様であったし、顔はひどく美しかった。

…けれど彼は、とても空虚で、無機質であった。


そんな、彼の話。



【第一話:その男、情報屋】



------ザアアァアァァッ-----


「……酷い雨だ。」

薄暗い部屋の中、その男は溜め息混じりに呟いた。

外は土砂降り。近年まれに見る大雨である。


「あまり…気乗りしないな。」


誰にともなく発された言葉は、やはり誰にも聞かれることなく、雨音に掻き消されていった。


薄暗い部屋の奥。長身痩躯、緩やかな白金の髪を肩で結び、薄紫の着物を身に纏った男が一人。


切れ長の瞳をし、目元と頬に奇妙な紅をさした男は、名を黒藍(ヘイラン)といった。。

情報屋での名は銀狐(ギンコ)。情報屋というより、金さえ貰えれば、子供の慈善事業から国家の大事まで行う何でも屋。その界隈では、なかなか有名な人物である。今宵は仕事。それも、大きな。


「さて、…どうするかな。」


深い藍色の瞳は窓の外へ向けられている。


「…サボれねーかなー…。」


彼は少々面倒くさがりであった。


ありがとうございました!

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