第35話あの日の浜で、夢の終わり
仕事帰りにふと浜辺に寄ろうと思った。
金髪美少女になりたての頃は毎日のように浜辺に行っては自撮りを楽しんだ。
あの頃は夏で夕焼けやがとても綺麗だった。
しかし、今は冬だ。島は雪が降ることは無いが寒いものは寒い。
また、冬は日が沈むのが早いため通勤が1時間かかる俺としては夜の帰り道は怖い。
そのせいもあって最近は浜辺には来ていなかった。
階段を降り、砂浜を歩く。
「なんか、最初の頃を思い出すな…ここで自撮りをしていると田中が来たんだよな。」
あれはまさしく百合だったよなぁ…
と過去に想いを馳せる。
ザッザッザッ
?
足音に気付き振り向く。
誰だ?この浜辺は滅多に人は来ないのに…
振り返ると、黒髪ツインテールの可憐な日焼け美少女がいた。
「田中だ!」
思わず声が弾む。
「なんだよーまた、俺に会いに来てくれたのか?」
ーーーーーーーしかし、
「久しぶりだな。」
?
ーーー違和感、田中の様子が少し違う。
「なんだよ。よそよそしいな!最初に会ったときみたいじゃないか?そういう仲じゃないだろ?握手会のことは怒って無いって!」
嘘だけどな…握手会の件はいつか軽く復讐はするとは思ってる。
「1番最初に会った田中くんは、私だ。それ以降は私じゃない。」
「え?なにいってんの?」
言葉の意味が理解できない。なに言ってんだこいつは?としばらく沈黙が続くと……
「ーーー私です。」
?
「いつも望月さんを診てる者です。最近は診療所には来てませんが…」
「先生!!!!!!?」
診療所の先生だ!!!田中の格好をしているが、俺にはわかる。
この人は俺が5年通っている。
診療所の優しい先生だ!!
「どうして先生が?田中の格好で…。」
頭が混乱していたが、なんとか振り絞り声を出した。
「研究が終了したんです。美少女への変身の研究が。それを伝えたくて…」
?
「もう変身の薬は使用できません。」
??
「望月さんに使用している薬の効力は半年なので、あと2週間で効果は切れます。」
???
「ーーーその後…は…?」
「もう美少女には変身できません。」
読んでいただきありがとうございます。
TSものが好きで今回思い切って書いてみました。
駄文ですが頑張ります。
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