第32話ドキドキ握手会。
握手会開催!!!寒空の下、火蓋は切って落とされた。
こんな小さな島で握手会をして人は来るのか?
否
眼前には人だかり!群れ!群れ!群れ!
男の群れが隊列で揃ってる。
ん?
「…なんかいつもと違うな…なんだろ?雰囲気?」
集まったうさ友たちをよく見ると、服装が小綺麗になっている。
シャツにアイロン、髪もワックスでセットしている。
海野うさぎ(俺)に会うためにオシャレをしてきている…
普段は冴えない服装をして、
「その服装、寝巻きだよね?」
見たいなことを言われる男達が頑張ってお洒落をしている。
そう考えると俺にもくるものがあった。
俺なんかのために頑張ってんだなぁ…
ーーー握手会は某大手総合書籍店で買った俺のアルバムを見せることで俺と握手ができる仕組みだ。
本日は1000枚アルバムを入れているため、最悪1000回握手をしなくてはならない。
今日で俺の手首はねじ切れるな…
また、10秒は俺とトークができる。
最初の客がガチガチに緊張しながら俺の前に来た。
「……いつも応援ありがとね♡」
いそいそと相手の手をぎゅっと握る。
ーーーーまじで恥ずかしい。
すると緊張していた男はせきをきったように喋り出した。
「ぼっ僕!!うさぎちゃんのことーーーー
「はいお時間ですーー!」
マネージャーの斎藤が遮り、次の客を呼ぶ。
流れ作業のように握手会は続いたが、手抜きをしようとは思わなかった。
俺のためにわざわざ時間を割いて集まってくれたうさ友たちに感謝をしていた。
自然と優しい気持ちになった。
握手会にもこなれてきた頃、見覚えのある顔が
ニヤニヤしながら俺を見ていた。
その男は作業着を着ていて今回の俺の握手会には似つかわしくない格好をしていた。
これから仕事があるのかな?……田中!?
そう、こいつは俺と同じく美少女に変身ができる。黒髪ツインテ日焼け美少女の田中くんだ。
今回は男の姿で参戦だ。
「いつも見てます!これからも島のアイドルとして頑張ってください!!」
「ありがとう…これからも応援してね♪」
ーーーーあとで殺す。
握手会も後半になった頃、また見覚えがある人が現れた。中年の男性で薔薇の花束を持って決意を固めた顔をしていた。
1番会いたくなかったが、背を向けたい現実がそこにはあった。
職場の上司、係長の竹倉さんが来た!!!
読んでいただきありがとうございます。
TSものが好きで今回思い切って書いてみました。
駄文ですが頑張ります。
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