第27話やべーファンは近くにいる。
今日もいつも通りに出勤。支所では海野うさぎ(俺)のグッズが所狭しと置かれていた。
等身大のアクスタが何人いるだろうか?メイド、魔女っ子、ハロウィンバージョンまである。
ポスターは遊戯王ばりのレリーフ加工がされて芸術品になってた。他にも変な物がたくさんあった。
「斎藤め、、、また、変なグッズばっか作りやがって、、、」
見慣れた光景だ。もう動揺はしない。もう動揺しないんだ、、、、、。
「あちちな〜ふた〜り♪」
始業10分前の合図に俺の曲が使われていた。
ほんと勘弁してくれと思いながら自席に座る。
「おはよう!望月君。今日は漂流物の調査だけど大丈夫?」
「はい!大丈夫です!9時頃に出ますか?」
「うん。」
この人はうちの係長の竹倉さん。良い人で40過ぎの独身男性だ。親近感湧くし優しい。
俺の仕事は市民課だが、島の市民課なんて何でも屋だ。基本は電話や受付対応をし、市民の要望に応える。戸籍等の証明書発行等、県の調査物いろいろある。
今回の様に海岸の漂流物の調査もある。島は周りが海なので変な物が流れてくる。某国のゴミや海洋生物の死骸等だ。
市民から海岸に海亀が死んでいると情報が入ったので調査をし埋葬をする。
係長と一緒に車で海岸まで行く。目的地まで20分はかかりそうだ。その間、車内では他愛のない雑談を話すことが多いが、この日の係長はどこかおかしかった。
「なぁ望月君、海野うさぎちゃんのことだけどさ、、、、、
今度うさぎちゃんに告白しようと思うんだ。」
「えっ!!!?」
寝耳に水で思考が止まったが、何とか頭を働かせ会話を続けた。
「どっどうやって告白するんですか?」
「スパチャだよ。YouTubeのライブ配信さ。僕ももう40だ、悔いを残したくない!残りの人生はうさぎちゃんに捧げようと思う。」
ーーーあぁ、、ファンのために毎週1回ネットライブをしていたのが仇となった、、
「当たって砕けろって言うけどさ。確率は0ではないからさ、、、」
0だよ。無理だよ。チキン冷めちゃうよ〜。どんな思考回路してたら、こんなスパチャで告白とか考えるの?
仮にも40年も生きてきたでしょ?馬鹿なの?どうやって生きてきたの?
「望月君もうさぎちゃんのこと好きでしょ?抜け駆けでごめん。
でも俺本気だから、、、」
「ーーーーーーーーーーそうですか、、、、」
俺はしばらくライブ配信を止めた。
読んでいただきありがとうございます。
TSものが好きで今回思い切って書いてみました。
駄文ですが頑張ります。
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