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りあるばにーがーる
神様の中にもケモ耳が居たので現地の人には期待してました。
ケモ耳生やした獣人なんか居るわけないだろって神様が
言ってたんですよあの邪神共め。
精神的な虐めもしやがって、
現地では邪神として名を広めてやりますよ。
そろそろ魔物以外にも出会いが有りますようにって祈りつつ
ペースを上げて西に向かってます。
索敵に知らない反応が出たので隠密効果最大で近づく。
身長250cmぐらい体重は300kg超えてるような
豚の顔がついたミシュランマン発見。
二足歩行できてるのが不思議なレベルで贅肉つきまくり、
首も腕も胴体も足もブヨンブヨンしてる。
コレ(オーク)の視線の先には木々が開けた場所で
『ネコ耳とウサ耳』の少女が草むらを漁ってる、
薬草取り?かな。
豚顔さんは木をうまく使ってゆっくり間を詰めていく、
完全にケモ耳少女をロックオンしてますが、
後方警戒がダメですね。君にやらせはしませんよ、
『アレ』は保護観察鑑賞対象ですから
ケモ耳みつけて異常興奮により精神に異常が
発生してしまいましたw
(通常運転では無いですよ)
距離20mぐらいまで近づいて飛びかかろうとしてるところへ後ろから先制攻撃。
火の温度上げ過ぎて青白い球になったファイアボール(粘着)が
豚さんの背中にべちゃっと着弾。
「ブギャ~」って悲鳴を上げて木に背中を擦り付けもがいてる豚顔さん。
ケモ耳達は意外にも素早く後退し距離をとってくれたので、
豚さんの顔に殺傷力高いファイアアローをぶっ刺してみたところ、
頭パーンって爆発しちゃいました
そのまま前に倒れて戦闘終了。
自分が姿を見せたらケモ耳少女も警戒しつつ近づいてくる。
フードを被ってたので頭を出してエルフ族をアピールしてみるw
ネコミミの方は少し水色入った銀髪でおかっぱ、
ウサミミは薄い金色の茶髪をポニーテール
共に見た目は10~13歳ぐらいだけどウサの方はポヨンポヨンで
けしからん感じ。ネコは今後に期待。
ワンピースっぽいものを着てるかと思ったら、
大き目のボロいTシャツに安全ピンっぽいもので首元を絞って
腰はひもで縛った格好してる。
ネコ耳さんが
「助けていただき、ありがとうございます」って
膝をついて頭を下げる。ウサ耳さんも同じ行動。
自分も腰を落とし、頭を上げてっとお願いして
姿勢を正してもらえた。
ネコ耳さんが
「アイセアです、アイって呼んでください」
「ウサの方はセイラでセイちゃんって呼んであげてください」
ウサちゃんは人見知りっぽくちょっとオドオドしてるけど
ネコさんは興味が勝ってる感じにみえる。
自分も自己紹介しようとして名前どーしよーってなる
日本の人名で銀髪翠眼のエルフは無いな~っていまさら気付く
アーサーペンドラドンとか行っちゃいます~なんて考えたりしたけど、
自分の敏夫はやめて息子の啓壱の名前を使う事にした。
ちなみに苗字は佐藤なので砂糖と塩になります。
ギャグで名まえを付けた親父には何度か
ドロップキック喰らわせてやりましたよ、
なにが小学校時代から温めてた想いだ『怒』
とりあえず『k1』って名乗っておく、
家名苗字は必要ならその時にでっち上げる予定
【アイセア】
ギルドに急ぎの薬草取りの依頼があった、
緊急料金になってお得だったからセイちゃんと依頼を受けた。
薬草自体は少し前に採取した事があって場所も森の入り口から少し中。
ゴブリンと狼が出るところだからあと何人か
増やしたかったけど都合がつかなかった。
森に入って何度かゴブリンと戦闘になったけど
危なくなくやり過ごし目的の場所に着いた。
さっそくお目当ての薬草とついでに何種類かの薬草取りに
夢中になってしまってて警戒が疎かになってた。
『プギャ~』ってオークの鳴き声がすぐ近くから聴こえたとき
ヤバイって感情と死ぬかもしれないって思いが体を重くした。
姿を見せたオークだけど何か変、
背中を木に押し付けて暴れてる、背中燃えてる?みたい、
ナンで?って見てたらすぐに頭が爆発した。
そのままうつぶせに倒れたら背中はやっぱり燃えてる、
ひょっこり少年?があらわれた。オークの背中の火を魔法?で
消してこちらを見た。助けてもらったお礼を言わなきゃって
念のためナイフを持って近づく。
少年?がフードをとったら輝く銀髪と三角耳が・・・
エルフ様だ。急いで近づいて膝をつき頭を下げる、
緊張してるけど何とかお礼は言えた。
頭を上げてくれって言われたのでご尊顔を・・・
目が合った瞬間電流が走りました。
ご主人様です。間違いありません。獣人族の本能で解ります。
セイちゃんも何か変になってるように感じる。
2人して従者になっちゃうとか考えちゃう。
ご主人様の名前は『ケーイチ』と教えてもらった。
私たちはこの日、ご主人様を見つけ従者になった。
朝7時に更新。