1-1
仕事にトラブルがあり残業が長引いて、いつもより遅い帰り道。
疲れもあってボーっと歩いていたら穴に落ちてしまったようです。
なんだか落ちた記憶があるけど目の前には草原。
しかも昼間になってるし。
水平線の向こうまで草原が続いていて遥か遠くに山も見当たらない
右も左も後ろ側も見渡す限り草原。
日本でこんな所はありえないな～って感想が
（死後の世界って奴ですか？死んだ記憶ないけど）
周りを観察してたら右手に東屋出現し。
中で80ぐらいの爺さんが手招きしてる。
視線外した瞬間に現れましたよ。
こんな物体見落とすハズないって
必ず目に入るハズなんだけどね。
とりあえず東屋におじゃまして、
色々な不思議に答えがある感じを期待しつつ爺さん近づいた。
・
・
・
・
いろんな事を教えていただきました。
まず、この爺さまがこちらの世界の管理責任者、
いわゆる神でありその最高位である主神様。
自分は何らかのバグに巻き込まれ次元を超える穴に落ちてしまった。
あちらの世界を管理してる方々が即座に対策を行ったが肉体はすでに消滅、
魂の回収がなんとか間に合ったけどこちらの世界に入り込んでしまったと。
そして恒例の選択肢
①元の世界で生まれ変わる
（生まれ変わり先はランダム、虫になる確率が結構かなり高い）
②魔法があるファンタジーなこちらの世界で生まれ変わる
（以下同文）
③こちらの世界を憑依してる体（超ハイスペック）でやっていく
選べない選択肢だけど転生特典は廃課金キャラなら
条件悪く無い感じだし納得するしかないよね。
憑依してると教えられたけど違和感無いし、
普通に動くし五感も感じてる。
この体は自分に用意したモノじゃなく、
とある神様が内緒で下界？へ降臨し遊び体験しようと
用意したモノを摘発され撤収して保管してあったモノだそうで
本来は神様の地上世界活動用アバター。
神様でもシンクロ率70%位なので危険な魔物も居たり危ない思想の人？
とかもいる世界を安全に過ごせる為に肉体スペックあげてありますと。
なのに自分は驚異の100%、
フルシンクロ達成とか異世界の魂は規格外とか分け解らんそうで
こっちの世界でやっていくしかないと気持ちが固まると
元の世界の家族とかが気になる。あちらの世界の自分は交通事故に
巻き込まれて事故死した事にしましたと。
県庁職員だったし生命保険とかもしっかり入ってたし、
あちらの管理者からの補填もあるので
結構な額の生活費が行くようになってると
教えてもらいちょっと安心できた。
嫁様に子供たちの仲は悪くなかったのでさみしい
気持ちになるけど折り合いつけるしかないよね
昔からこんな風に感情の切り替えが早かったので
脳みそ機械でしょとか良く言われて育った。
正面の爺さんの右後ろにメイド姿の女性がいきなり現れました。
見目麗しく仕事も出来る雰囲気なこのメイドさん
武を司る武神様で暇つぶしのオモチャをキープするために
いち早く行動を起こしこの場に現れたのでした。
そのメイドさんがりんごっぽい物を自分の顔めがけて
投げつけてくれました、かなりの速度で
目は余裕で追いきれてたのに手で止めるつもりが手のひら超えて腕に当たる。
下に落ちてくのを掴んだつもりが握り潰す。
変態が趣味に走って色々強化したハイスペックな身体ですから瞬間的な行動だと
ズレが出て当然ですよって。
テーブルの上のお茶のんだりお菓子つまむ程度のゆっくりした
動きなら大丈夫。なので訓練しましょう、
お手伝いしますので。との事でした。
まずは身体能力を理解しましょうな感じで
ストレッチするのですが体の可動域が広すぎてオカシイ
某国の雑技団顔負けの軟体生物ばりな身体。
素のスペックの身体能力も頭okashiiレベルなのに
魔力を使った身体強化は理解を大きく超える。
垂直飛びが軽く3M超えてしまうし身体強化魔法だと余裕で10mに届く
幅跳びも助走なしで10m、魔力強化全力で50m助走付きなら
100m行くんじゃないかって感じがする。
身体強化魔法使うと水上走行も簡単に出来ましたよ
身体の動きを理解するには格闘が一番です。って武神様が
組手をしてくれるのですが、隙を見てπタッチとかやっちゃっても
事故ですよね。なんて考えをは当然見透かされてるので
ボッコボコにぼろ雑巾にされまくります。
さらに暇な方が追加されて無手より剣が使えるほうが良いですよねって事で
剣の神様も追加で稽古をつけてくれる事になる。
一日のスケジュール
午前中は武神様と格闘、ひたすらボッコボコにやられ
回復も訓練だよって自前で回復魔法。
復活してまたボッコボコに。なんかルーティーン作業のようなｗ
午後は剣神様が剣とか槍とか弓とか盾とか色々教わる。剣の神ですよね？
夜の部は頭を使うなら私の出番ですねっと魔法を司る魔法神がこの世界の常識とか
雑学とかのついでに魔法の講義
そんな生活をかなりの時間過ごしてました。
この辺までは平和でした。
自制心の強い方々で教育者な面も持ってたんですね。これでも
武神様の攻撃をいなせるようになり剣神様からも
弟子を名乗って良いぞってなった頃
錬金とか薬学とか鍛冶とかを教えてやんよってなって
地獄が始まりました。あいつらは許さんデス。
不定期更新予定です。
感想の返信はしませんよ
