白糸の華
それで、結局私はその事も心の内に仕舞っておくのである。
まあ、どの道彼女に聞かせた所で、私の心持ちを理解する訳はないのだ。そうなると折角の気分も台無しにされるのだし、後にはつまらない程小さな後悔が残るだけで、その事を話すのなどやめておけば良かったと思うだけに決まっているからだ。
妻とは必要な事だけ分かち合っていればそれでいいだろう。だからその理由を訊かれても(どうせ彼女にはどうでもいい事なのだし)、私は軽く笑って誤魔化すようにしているのである。
彼女はやはり気味悪いと繰り返し、もうそれ以上詮索しようとはしなくなるのだが、ただ、果たしてそれが本当に良い行いなのか、それともそうでないのか、私は時折解らなくなってしまう事がある。
つまり、多分きっとそれがいけないのだろう、そういう小さな日々を積み重ねている為に、段々私の心も鬱屈としてくるのに違いないと思う。
そういう訳で、私はその鬱屈とした心持ちをどうにか晴らしたくて、久しぶりに当てのない散歩に出掛けたのである。
私は良い日よりの中に飛び出して、気の向くまま足を運んだ。行き当たりばったりで、なるべく普段歩かないコースを選んでいたのだが、そうやって歩いていると、どうやらこれまで来た事のない路地があったらしく、こんなに近所でありながらそれまで見た事のないその風景に、私はつい心躍らせてしまった。
その路は、二階建て三階建ての家々に囲まれているせいか、どちらかと言うと暗い裏路地で、ギスギスとした、湿った様な暗い匂いが立ち込めていた。それなのに不思議と気分は悪くなく、むしろ妙に心躍るものを感じてしまったのは、どうやらそこに居た女の子のせいらしかった。
彼女は多分、十歳よりは少し上だろうと私は思った。
その肩を越えて延びた黒い髪は、涼しげな風にそよいで揺れ遊んでいるが、そのくせ黒いジーンズに黄色のシャツといった男の子らしい服装は、何だか生意気そうに大人びた様にも見え、同時にその背伸びした格好が反って子供らしくも感じられた。
私と出会った時、彼女はそこで熱心に電信柱を見つめていたので、その後ろ姿に私は何故か奇妙な印象を受け、そこに何があるのか気になって、彼女の後ろから覗き見たのである。しかしいくらまじまじと見つめても、そこが何かなっている様には全く見えなかった。すると彼女はくすりと笑ったので、ははあ、さては何か空想でもして独り遊びをしているのだろうと私は解釈した。
が、やはりそういう訳ではなかったようで、見ていると彼女の後ろ頭がじわりじわりと上へ向いて行くのである。それで、どうやらこの子は、確実に何かしらの生き物を追っているのだと解った。見ると、そこには軽やかに駆け回る一匹の仔蜘蛛が居るのである。
「おじさん、何見てるの?」
不意に、彼女が私に気付いてそう訊いた。
「蜘蛛だよ」
彼女の口調には、余りに親しみがあった。だから、私もつい馴れた友人の様に答えたが、やはりそれはおかしい気がして、誤魔化す為にぎこちなく笑って見せた。それは誠に格好の悪い笑顔だったが、子供にはそれが反って良かったらしく、彼女は大人みたいに口を押さえて、ぷっと吹き出した。
「君もこれを見てたんじゃないの?」
「この子でしょ? そうよ、あたしもこの子を見てたの」
「蜘蛛が好きなのかい?」
「うん。虫はどれも好きだけど、蜘蛛は特に好きなの。ちっちゃい蜘蛛は可愛いから、一番好き」
彼女の笑顔は誠に輝いていて、それを見つめていると、子供の頃に味わっていた煌めきを私の胸の内に呼び起こし、私はつい、ああ、子供が子供であると言うのはなんと羨ましい事かと、訳も無く彼女に嫉妬をしてしまった。と言っても、それは決して憎い、暗い気持ちだとかそういう訳ではなく、むしろ心持ちの温まる、清々しさのある嫉妬だった。
そんな風にしていたら、お互いついさっき迄見知らぬ間柄だったと言うのに、私達はすぐに打ち解け、そうして再び柱を駆け回る小さな蜘蛛に魅入った。
日射しは明るかったが、暑くはなかった。雲はまばらで、青色の空が狭い屋根の間から遠く広がっていた。いつしか裏路地の暗い雰囲気も忘れてしまう程に、眩しくとも心地の良い昼日中であった。
そんな気持ち良さに包まれながら、いとも小さき仔蜘蛛を眺めて過ごしている事が、なんとも馬鹿馬鹿しく思えてならなかったが、しかしながら、時にこんな時間を過ごすのも悪くないなと、そんな気もしていた。
仔蜘蛛はあちらこちらと右往左往し、コンクリート面に協力を仰ごうと、電信柱に一生懸命話し掛けている様であった。
上へ登ったかと思うと突然立ち止まり、何かを探す様に足をばたつかせ、それから向きを変え、また何かを探して這い回る。そうやって仔蜘蛛は、くるくると慌ただしく駆けずり回っているのである。
見たところ仔蜘蛛は一匹であるから、きっともう親元から飛んで来たのに違いない。多分、ここに彼は彼の家を造ろうとしているのだろう。だがこんな小さな体が、電信柱のどこに糸を張ろうと言うのだろうか?
仔蜘蛛は電信柱を後ろへ回ったが、待っていると反対から再び姿を現し、またうろうろとしていた。それを見て女の子はくすくすと声を立てて笑ったので、私もつられて笑い声を上げてみた。
面白い事だが、その仔蜘蛛はある地点よりも上には昇らず、そこから下で歩き回り、決して女の子の目から届かぬ高さへ行かなかった。
しかしながらその高さには全く何もなく、唯々円柱であるだけなので、どうしたって糸を張る事など出来る筈がないと言うものである。
それでも仔蜘蛛は、網を造れる場所を必死になって探し歩いている。
その情景を見ている内に、私と彼女はいつしか笑うのもやめて、その仔にどうにか頑張って、自身が探す場所を見つけて欲しいと思う様になっていた。
まだ八本の足もその身体も、全体が透ける程に小さな蜘蛛。
駆け回る姿が余りに明るくて、一生懸命で、孤独で、健気だと思うのである。
「……そこには何にもないよ……」
彼女はか細い様なとても小さな声で囁いたが、それはまるで子供を心配する母親の様な口調で、その幼い興奮には心配と共に強い好奇心と泣きたくなる程の不安が入り混じっていて、私にはそれがどうにも奇妙な感情に思えてならなかった。
多分、それは大人の私には決して分からない気持ちなのだろう。多分それは、彼女が他人に囁く心からの優しさとして、他の誰にも理解され得ない最も深遠な純粋さなのだろう。
仔蜘蛛はつと立ち止まり、こちらを向いて、まるで私達を見つめているみたいだった。
私はその透けるような身体が如何にも美しいと言うのを、その時初めて知った様な気がした。余りにも小さいが、それでもはっきり見つけていられるのは、きっとその身体全体で太陽の光を鋭く跳ね返して、きらきらと輝いているからに違いないと思った。
「大丈夫、心配しないで……きっと見つけられるからね……」
再びの囁きは、私には少し大袈裟な様にも聞こえたのだが、もしかしたら彼女は、いつの間にやら空想遊びに入り込んでいるのではないのだろうか?
実際子供とはそういうのが得意なのであって、その表情と心の中が、刹那的且つ断続的にくるくると変わって行く様は、まるで万華鏡の魔力の世界に取り込まれた様な気持ちにさせてくれるものだが、彼女の場合もまた、そうだった。
私は彼女の言葉に合わせようと、同じ様な思いを心に作ろうと試みた。そういう冷めた気持ちは如何にも偽物みたいで自分自身にも好きではなかったけども、とにかくそうしてみた。
ところが最初に出たのは、
「……見つけられるかな?」
などと言う、何だか言葉に困った保育園の先生みた様で、私は少しばかり後悔してしまった。
けれども彼女は、小さな頭を仰け反らせて、
「大丈夫。この子は一生懸命だから、きっといい場所を見つけれるよ」
と、笑顔で答えてくれた。
「でもこの仔は、悪い所に着いちゃったね」
別に悲しませようとした訳ではなかったが、私は折角喋ってくれたこのタイミングを逃したくなく、もう少し話したいと思ってつい否定的な事を言ってしまったのだった。案の定彼女は会話を続けてくれたが、それはやはり彼女にとって心地悪いものの様だった。。
「悪くないよ! 蜘蛛って空を飛ぶんだよ。おじさん知ってる? この子は空の上からここを見つけて降りて来たんだもん、間違える訳ないよ!」
予想していたよりも大きな反論に、尚も後悔した。何故なら私には彼女を怒らせたいなどと言う気持ちはまるでなかったのだし、また、怒らせる程いけない事を言ったつもりもなかったのだから、そうだ、後悔と言うよりは、当惑と言った方が正しいのだろう。
とは思うものの、謝るのも何かおかしいのでそれはしなかったが、お陰で何だか気まずい様な空気になってしまった。そのせいか、彼女は仔蜘蛛に目を向け、少しの間こちらに振り向いてくれなくなってしまった。
仔蜘蛛はまだ彼女の目の高さに居たが、その様子は今までとどうも違っていた。どうやらこの場を諦める積もりだろうか、うろうろと歩き回るのをやめ、地面の方ばかり向いていた。
「探すの諦めちゃうのかな?」
彼女のそれは私に話し掛けると言うよりは、まるで独り言の様だったので、取り敢えず簡単に頷いてみたが、無論彼女には見えていなかった。
しかし仔蜘蛛は、彼女の心配などまるで知らない様に突然勢いよく真っ直ぐに――いや、左右に小さくまごつきながら――駈けるみたいに降りて行った。
私は彼女に話し掛けて、
「いや、大丈夫。ほら、見つけたみたいだよ」
と、優しい積もりで言ってみた。それは聞いてくれるかなとも思ったが、彼女の機嫌はすっかり治ったらしく、
「うん、そうみたい」
と再び笑顔を見せてくれた。
「どこだろう?」
「下に行けば、草が生えてるよ。これじゃないかな?」
私もどうやらそのように思った。
「ここがいいんじゃないかな?」
このままなら当然そこしかないと言った様な、私の膝辺りまでのびた草が二、三本、ちょうど真下に生えているが、仔蜘蛛の足では当たり前に遠かった。
私達は声に出して、この仔を応援していた。
「頑張って」
「頑張れ」
「頑張って」
「頑張れ」
「もう少し、もう少し」
「そうだ、もう少し、あともう少し」
いつしかお尻からきらきらと光る細い糸を出して、するすると降り始めていた。
「もうすぐ着くよ」
目指す緑の綺麗な草は、健気な命を優しく受け止めようとしてくれている。太陽は真っ直ぐ昇っていて、温かな日射しが大丈夫だよと語りかけてくれる様だった。
小さな体はフワフワと風に揺られて、何だか怖い様にも思えた。でも、それはもうここまで飛んで来た時に知ってたから、それに今度は緑の草だもの、きっと大丈夫だと思ってた。
(おうい、おうい、気を付けろ。わしの前に居るとまた吹き飛ばしてしまうぞ)
降りて行く間、あふれる風がどんこどっととボクの体を包んで、それがそんな風に心地いいのだけれど、いけないのはなかなかいい所に着かない事なんだ。この堅い木にはどこにも枝が無くって、だからボクはずっと地面に見えるあの葉っぱを目指してる。
とにかくお腹が空いちゃう前に猟場を作らなくちゃいけないもの。
ねえ、頼むからもっと静かに歩いてくれない? なんて、風には何を言っても駄目だろうけど、でも言わずにはいられなくなっちゃう。
それにしても、もしかしたら、今が一番つかれる時かもしれないな。
空を飛んでた間はすごく気持ちよかったし、ボクはグルグルと巻いて上を見たり下を見たり、しょっちゅう現れる階段を駆け上がってたら、それはパチンと消えて、今度は何も見えなくなっちゃってぐうんって下にひっぱらて、で、草とかに着くよりもずっと前にまた遠くに飛ばされちゃう。それはずうっと楽しいばかりで、だってクルクル回ってればいいんだもの。
(おうい、おうい、気を付けろ。)
ゆがんで見えた空には、太陽がどこまでも広く渦巻いていて、そこからあふれ出てくる輝く生糸は、数え切れないくらい沢山の跡を空に残して、それが一つ一つ風とくっついて絡み合うと、真っ青い空の上にも下にも、ずうっとずうっと遠くまで光の束を敷きつめるんだ。
その束からスルスルと光のしずくが下がって来て、ボクの体に風に飛ばされそうなくらい柔らかく引っ付いて、でも、それはちっとも重たくないから、相変わらずボクは風の上をフラフラと転がってた。
(おうい、おうい、気を付けろよ。ひばりがお前を狙っているよ)
空の中では、ボクだけじゃなく、色んなのが飛んでたんだ。大きな鳥が何度もすぐ横を飛んで行ったりもしたけど、そのたびにボクは怖くてしようがなかった。でも、ボクの体は風まかせだからどうしようもできないんだ。分かるでしょ、その怖さ。
やあ、
ほうら、
もうすぐだ。
この草ったら、お日さまの当たる場所にあったから元気に真っ直ぐ伸びていて、その体の中に沢山の力を蓄えてるよ。きっとボクが来るのを待っててくれたんだね。
ボクが乗ってもユラリとも揺れない。そりゃ、ボクの体はこんなに小さいんだから当たり前だけど。
さあ、さあ、そこから見ててよ。ボクの綺麗な糸で立派な狩場が出来るのをさ。
ところでここに乗ってから、それがいいのか悪いのか分からないけど、高い所に居た時よりも体が重たくなった気がするんだ。でもこの草を揺らすくらいの突風が下から湧き上がって来ると、簡単に空に押し返されそうになる。そうなったら、また始めからやり直さなくちゃいけない。
まずはここに。
それからあっちに。
今度はあそこに。
そして向こうからあの場所へ。
葉っぱの上に降り積もった光の雨は、スルスルと流れ落ちて来て、それがそこにある何もかもを包んでしまったら、ね、これがボクらの華の咲き始めの合図だ。
四方の葉っぱにくっつけた糸の茎がしっかりとした根をはると、それはお日さまでも隠せないくらいに太いのだけれど、そんなの構わない。葉っぱが首をダラリと下げてちょっと窮屈らしいけど、それも勘弁してよ。
ほら、ボクの糸がお日さまを撥ね返してる。そのせいで、そこからギラギラとした光の水を溢れさせて行くんだ。
どんどん、どんどん、後から、後から、その水が溢れて来るから、もう辺りは一面水浸しになっちゃった。黒い地面も大きな木も、何もかもが水の中でユラユラと揺れて、みんなもう息が詰まっちゃいそうになってる。でも、それはボクらも一緒なんだよね。
糸の花びらを咲かせて行くのって、ねえ、一枚一枚簡単にやってる様に見えるかもしれないけど、ボクはこれでも全部丁寧に作ってるんだよ。
風がまた下から吹き上がって来た。今度はお日さまが連れて来た音楽隊が、水の上に下りてきたよ。彼らは何にも持ってなくて、自分の体を楽器にしてるんだ。だから自分たちだけじゃ何にも出来ないんだよ。下から上から、グルグル吹き回る風に、体を叩かれたり吹かれたり、ちょっとだけ弾いてもらったりして演奏してるんだ。
(いよう、蜘蛛ったら。いよう、いよう。そこに狩場を造るのかい)
(やあ、楽隊のみんな。いい音楽だね)
(そこに狩場を造るのかい?)
(そうさ。いけない?)
(いいや、蜘蛛。そこは一等地だから、きっと君は気に入るよ)
水面はとっくにボクの頭の上にあるから、音楽隊はボクらを見下ろしながら、コロコロプープー、コロコロドンドン、コロコロキラキラ、色んな曲を聴かせてくれる。
華は小さなものだから、もう出来上がるよ。
相変わらず風はあちこち飛び回って、ボクも光もグルグル目を回して、その中でボクの咲かせた華だけが輝き始めてる。
赤。青。
紫。緑。
うん、橙もあるし、黄色もある。
そう言えばこんなのが空に架かってるのを見た事があるよ。あの時も、そう、お日さまが居たんだ。
風に揺すられる度にその輝きもユラユラとなびいて、ボクの作った華びらの上に彩りの輪が踊ってら。
(そろそろ俺らも行かなくちゃ)
(蜘蛛。どうもありがとう。その華は僕が見て来た中で一番美しいよ)
(ボクが聴いて来た中で、あなたたちの音楽は一番楽しかったよ)
(ありがとう、蜘蛛)
(ありがとう、蜘蛛)
(ありがとう、さようなら)
お日さまが傾いて行くと、まだまだ明るいのに、光の水も一緒にグイグイ引いて行く。音楽隊は空に昇って行って、ほら、水はだんだん、だんだん沈んで行って、華がすっかり水面に現れたら、あの沢山の彩りもゆっくり消えて、もうそこには風にフワリと乗る蜘蛛の巣があるだけなの。
で、おじさんはあたしの事を上から覗き込んで、こう言ったの。
「立派な巣ができたね」
って。
でも……もっとゆっくり作って欲しかった気もするな。だって、これでもう帰らなくちゃいけないもの。もうこの子は動かないから、見ててもしょうがないもんね。
「あたし帰るね。おじさんは?」
そう言ったら、おじさんの顔はちょっと寂しそうだったけど、でも虫を見てるのは面白いけど、そろそろみんなおやつの時間だしね。
「さあ、私もそろそろ行くとするよ」
そう言っておじさんは、今度はニッコリ笑ってくれたわ。
「おじさん、バイバイ」
「ばいばい」
あたしとおじさんは行く道が違うみたい。あたしがちょっと歩いたら、また後ろから、
「ばいばい」
って聞こえたの。
だから振り返ってもう一度、
「バイバイ」
って言ったら、おじさんはさっきよりももっとニコニコしてた。
空は遠くまで明るいし、風はそよいで気持ちいいし、何もしていないひとときだったけど、何だかそれも悪くないと思う。
そうして思ってみると、いつの間にか私の鬱屈とした心も、あの空の様に晴れ渡っていたのを感じて、ふと気が付いた。
ああ、私は一体、こんなにも大切じゃない時間を、こんなにも大切したのはどれぐらいぶりの事だったろうと。結局はずいぶん無駄な時間を過ごしたと言うのに、気分はとても清々しいのである。
不思議な事に、あの女の子とはそれ以後会う事は出来なかった。だがそれ以来、私は蜘蛛の巣を見付ける度に、あのなんでもない昼下がりを思い出しては知らぬ内に微笑み、妻に何を薄ら笑いを浮かべているのかと気味悪がられるのだが、まあ、それもそれで悪くないように思うのである。
冒頭に続く