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智糾の謎、  作者: 柴
1/4

既/しらない、

柴です。

自分が初めて書いた小説で連載小説になっています。


「俺は間違ってしまった」


誰にも聞こえない声で、誰もいない世界で、たった独りで呟く。


誰も何があったか覚えていない、知らない、いやわからないのだ。


運命の子は〇〇〇〇、彼だった。


-3510年-


"ヂリリリリリリリ!!!!"


家中に鳴り響く目覚まし時計の音。

いつものようにまだ脳の半分も起きてないだろうというぐらいの頭と手を使ってアラームのスイッチを探しうるさい音を止める。


その後、いつものように5時にはもう働きに行った母が作った朝食を食べ高校に登校する。

登校途中にある、生い茂った草の生えた道ももう半年も通れば道と言える道になっている。

本当はもっと舗装された道があるがそこを通ると10分も時間がのびてしまう


学校はごく普通。普通科であり毎週5日登校。毎日50分6時間授業のつまらない学校生活だ。


"キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン"

〈下校のチャイムがなりました。寄り道せず安全に帰りましょう〉


みんな下校の放送がなると走って帰る。

その日もいつも通り僕はゆっくりと学校の門から出ると後ろから


"ドォオン!"


何かがぶつかってきた


「痛いなぁ。なんだ?」


後ろを振り返るとそこに自転車に乗ったまま僕にぶつかっても冷静に何事もなかったかのように倒れた自転車を立てる女子生徒の姿が。


「あっ。ごめんなさい、ちょうど今から帰るところで。って君も帰るところ?奇遇だね。」


「いやみんな帰るところですけど。。。」


彼女は"京・ミスラ・アン"京と書いて[かなどめ]と読むらしい。しかもハーフっぽい名前なのに実際は正真正銘の日本人らしい。

まるでそうは思えないが、そうらしい。


「最近戦闘機がこの辺うろついてるらしいね。

まぁ殺されないように気をつけてね。」


「じゃあ私帰るから。」


そう言って彼女は帰っていった。


まるで死んでほしいみたいな言い方だ。


ちなみにほんと余談なのだがここ半年なぜか学校のある日は毎回このやりとりをしている。

この事故は最初の一週間は"運命かも!?"と思ってみたがもう半年もするともはやなんとも思わなくなった。

逆に毎回背中を狙って自転車をぶつけるのはプロの技かもしれない。


ちょうどその日の夜22時ごろに帰ってきた母が珍しく料理を作ってくれた。

母は料理ができないわけではない、帰る時間が遅いのでいつも僕が済ませてしまうのだ。

今日はなぜか朝、テーブルの上にあった置き手紙に


「今日は私が料理を作ります」


と書いてあったのだ。


僕の家族は母と僕の2人だけだ。

父とは自分が物心がつく前には離婚し10年以上2人で生活している。

僕は燕樹シン。母は燕樹ハナ。

なぜ名前がカタカナかというと漢字で書くとその漢字しか名前は意味を持たなくなってしまう、ならカタカナにしていろんな意味を持たせたいとの理由だそうだ。

母の名前の意味もおそらくそうだろう。


母とは変に反抗期のある家庭とは違って良い関係を保てている。

夕食ではどの家庭とも変わらないであろうたわいもない話。

"今日は学校でどんな勉強したの?"とか"明日は体育でソフトボールをやるんだ"とかそんな特別変わった話はしていない。


この日の夜、僕は布団で寝ていた。

まだ朝にもなっていない時間、母に起こされた。

僕はまだ母が出勤する時間でもないのになぜ仕事着を着ているかがわからなかった。


母はこう言った。


「この"ハザードドライブ"が鍵なの。

後は頼んだわ。シン。」


まだ意識がしっかりしない中、母はこう言ったのだろう。

必死に頭で理解しようとしても出来ない。

パニックになっている。

全く知らない地下室に誘導され、母は僕に謎の装置を渡し扉を閉めて行った。


その部屋は椅子しかない、10秒もしないうちにはもう眠っていた。

おそらく換気扇と思われるところから入ってきたガスのせいだろう。。。


目覚めると僕は夢ではなかったことを悟る、夢だとしても全くもって良い夢ではない。

悪夢だ。


扉の鍵は開いていた。誰かが開けた形跡はない、おそらく自動で開くようになっていたんだろう。

だが何も状況がつかめない。


心当たりとすればやはり戦闘機、戦争の件だろう。

たしかにここ最近よく戦闘機が飛び回っている。

ニュースでも報道してたがその理由はわからない、政府は一切の沈黙を保っている。

だがそれと母に何の関係があるのか。

それにこの僕に託した"ハザードドライブ"についてもわからない。


地下には家にはなかったはずの階段から行き来できるようだ。

母はこれを隠していたのか。


ただそんなことよりもこの外の状況の方がもっと謎だった。

まるで砂漠かというような町。

学校も半分ほど消えている。当たり前かのように人の死体がある。


この状況に僕は嗚咽、嘔吐した。


なんとか生き延びている人たちは家があったと思われる場所でひたすら泣いていた。


「何があったんだ。この世界に。この智糾に。」




僕はまだ、



しらない、




改めまして柴です。

今回の内容の中での謎はすべてのちにわかったり繋がったりするものなので「おかしいな?」と思ったところはおそらくわざとだと思います。

(何回も確認しておりますが誤字の場合は早急に直させていただきます)

最初に読んでみて設定がよくわからないという方がいらっしゃると思います。

ここで少しだけ登場人物の設定を紹介します。


燕樹シン:高校1年生。実は内気な子。

燕樹ハナ(母):普段、穏やかな性格。シンが生まれてすぐに離婚。

父:シンが生まれてすぐに離婚。

京・ミスラ・アン:シンの同級生。常に冷静。京はかなどめと読む。


と、こんな感じです。

この作品は4つの回に分けて書いています。

1つの回がとても短いと思いますが徐々に長くなると思います。

投稿ペースはわかりませんがなるべくはやく自分が面白いと思う作品を書いていきます。

(ぐちゃぐちゃな設定、展開にはしないようにします)


また活動報告の#1でも後書きチックなものを書いております。

ぜひご覧ください。


これからもよろしくお願いします。

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