表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/343

下野小山戦国異聞 登場人物 (一五三四年時)

○小山家


小山晴長

小山家当主。皆川・壬生を平定して着実に勢力を拡大している。上総錯乱では足利義明と足利義純を討ち取って軍功第一位となり、晴氏からの信頼を強めた。妻に富士姫。



○宇都宮家


宇都宮俊綱

弟の興綱が廃されて還俗する形で当主に就任した。興綱同様、芳賀高経の専横を許しているが、最近は壬生綱房と急速に接近している。


芳賀高経

今の宇都宮家を牛耳っている宿老。自分に反抗的だった興綱を廃して俊綱を当主に就任させた。宇都宮家の政治をこなす一方で裏では宿敵の那須家や小山家とつながっており、政敵排除のために協力している。


壬生綱房

宇都宮家の宿老。かつては高経に劣らない権力を保持していたが、対小山戦で連敗しかつての本拠だった壬生城を奪われ、勢力を少し落とした。当初は日光山に次男の昌膳を送り込んで支配下に置こうとしていたが、小山に敗れてから関係が悪化した。状況を打開するために俊綱との接近を試みる。



○結城家


結城政朝

結城家当主で小山家とは同盟関係。近年は嫡男の政直に政務を任せていたが、小山家との縁談を巡って政直らと対立。小田家に唆された政直ら親多賀谷派を討ち取った。その後、後継に政勝を指名した。


結城政勝

富士姫の兄で晴長の義兄にあたる。政直らの死後、結城家の後継者に指名されて政務を任されるようになる。上総錯乱でも政朝の代わりに兵を率いて足利基頼を討ち取った。



○古河足利家


足利晴氏

古河公方。晴長らの助けで古河公方に就任すると瞬く間に下総を平定し、名門千葉家も傘下に加えた。真里谷信隆の内通を利用し、真里谷恕鑑を暗殺。そして信隆支援という名目でおこなわれた上総錯乱では六〇〇〇の大軍で叔父の義明を滅ぼした。その後も小弓城を奪回し小弓側の生き残りだった庁南武田も屈服させて里見以外の房総半島を支配下に置くことに成功した。



○小弓足利家

足利義明

小弓公方を自称する。真里谷恕鑑の支援のもと小弓城を奪い、以後小弓を中心に勢力を広げていた。里見義豊に里見実尭と正木通綱の暗殺を許可したが、これがきっかけで里見の内紛が勃発した。恕鑑に鎮圧を命じたが、その間に下総を晴氏に奪回されてしまう。鎮圧の最中に恕鑑が倒れると今度は真里谷家で内紛が起こってしまい、小弓側の二大勢力が分裂し弱体化していると晴氏に侵攻を受ける。家臣からは北条と和睦して籠城することを勧められたが義明は拒否して野戦を選ぶ。義明は自分は足利の血を引いているから敵は弓を向けることはできないと豪語して自ら先陣を切る。序盤は晴氏を押していたが酒井の離反と義純らの戦死で頭に血がのぼり突撃を繰り返す。最期は小山の兵に大量の矢を浴びせられ倒れたところを討ち取られた。


足利義純

義明の嫡男。上総錯乱が初陣だったが小山に討ち取られた。父に似ず武芸は不得意だった模様。


足利基頼

義明の弟。当初は古河公方を支持していたが、後に義明のもとに出奔する。義明のもとでは右腕的な役割を果たしていたが上総錯乱で戦死。



○千葉家

千葉昌胤

千葉家当主。長年義明の脅威に曝されており、一時期は義明に従っていたが晴氏の下総征伐の際に古河側に乗り換えた。その後は下総勢の主力として晴氏に尽力する。


原胤清

千葉家家臣。元々小弓城を支配していた原一族の者だが、叔父の代に義明に奪われ家臣のもとに逃れていた。その後、頭角を現して千葉家の重臣として奮闘。上総錯乱では酒井の寝返りに貢献した。戦後、晴氏に小弓城を返還されると思わず泣き崩れた。



○真里谷家

真里谷信清(恕鑑)

真里谷家当主。真里谷の勢力拡大のために義明を利用する。義明に里見の内紛の鎮圧を命じられるが、途中で病に倒れてしまい、嫡男の大夫も病で失くす。後継に庶長子の信隆を指名するが信応を推す一族の反発を招いてしまう。病が重くなるなか、自身が指名した信隆に暗殺された。


真里谷信隆

恕鑑の庶長子。当初は家督を継げる立場ではなかったが大夫の死で恕鑑から後継者に指名させる。しかし一族の多くから支持されず、晴氏に後ろ盾を依頼した。そして晴氏と図って恕鑑を暗殺し、義明に反旗を翻した。上総錯乱の最中は城に籠っていたが、義明の敗死を知ると対立する信応の籠る椎津城を攻め落とした。恕鑑存命時から義尭を密かに支援していた。


真里谷信応

恕鑑の正室の子。血筋的に信応こそ後継者にふさわしいと一族の多くに支持された。上総錯乱で支持者と兵を失うと信隆に攻められる。城は落ちたが信応は行方をくらませた。



○里見家

里見義豊

里見家当主。里見実尭と正木通綱の暗殺に成功したが、北条の支援を受けた実尭の遺児義尭の反攻を受けることになる。最初は優位に立っていたが次第に追い詰められて安房を追い出される。真里谷家の大戸城に匿われるが、義明が敗死すると古河に寝返った信隆に暗殺された。


里見義尭

里見実尭の嫡男。実尭が暗殺されると正木兄弟とともに百首城に籠城した。その後、北条からの支援を得ると反撃を開始し、義豊を安房から追い出すことに成功する。

「面白かった」「続きが気になる」「更新がんばれ」と思ったら評価、感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ