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第07話 楽園の崩壊、そして……


 森の中で話を聞いて以降、シンヤは毎日のようにスーカの元を訪ねた。

 遠回しに何度か父親にそのことを窘められもしたが、今の彼はまったく意に介さなかった。

 そんなシンヤに初めは驚き、戸惑い、遠慮もしていたスーカだったが、彼の過度な来訪を咎めることは一度としてしなかった。


「シンヤくん、お茶菓子はこれでいい?」

「お構いなく」


 何度も繰り返し、定番となった来てすぐのお茶菓子談義。

 最近は買い寄せていた物以外に、スーカ手作りの物も出されるようになった。


「おいふぃいでふ、ほふぇ」

「ふふ、焦らずゆっくり食べていいのよ?」


 すっかり打ち解け、この頃のスーカは見違えるほどに笑うようになった。

 外でも愛想が良くなり、以前のように村の女連中の集会にも顔を出すようになった。

 誰もが、スーカが最愛の夫を失った悲しみを乗り越えたと思っていた。


「おいふぃいおいふぃい……」

「………」

「んぐ、んぐ」


 それは、スーカ自身も自覚するところだった。

 最近は夫ルドイのことを思い出す時間が心なしか減っていて、思い出しても温かな気持ちになることが多くなった。

 彼との美しい記憶が悲しみを塗り替えていくようで、少しずつ前を向けるようになっていた。

 だが、それと同時に彼女はひとつのことに頭を悩ませていた。


「……俺の顔、何かついてますか?」

「へ? あ、いいえ! 何もついてないわ。ごめんなさいね」

「?」


 最近、シンヤのことを考えている。

 真っ直ぐで優しい年下の少年の姿を、つい目で追ってしまっている。


(ダメ、ダメよ。彼はダメ)


 いくら自制をしようとも、出来ない。


「むぐ……」

「あ、ほっぺについたわ。取るわね」

「ふぁい」


 指示に従い、無防備に頬を向ける彼。

 何を疑うこともなく、すべてを信じてこちらに預けてくれているかのような、無垢な存在。

 その頬にくっついた菓子くずを摘まみながら、スーカは葛藤する。


(どれだけ目を離そうとしても、遠ざけようとしても、彼が、そうさせてくれない)


 きっと、意識はしていないのだろう。

 無防備なまま、しかし成人を控えすでに逞しく育った男の体を彼は惜しげもなく感じさせてくる。

 狩人だった夫と同じような、頼りがいのあるそれに目を奪われる。

 目を離してもどうしてだか彼はこちらに接触してきて、無邪気にはしゃいでみせるのだ。


(私は元気になった。だからもう、本当は……)


 彼を解放してあげなければいけない。

 村の神童と呼ばれた彼は、類稀な三つの才能を有し、あらゆる未来の成功を約束されている。

 本当なら一時として無駄に出来ない時期だろうに、手前の勝手に付き合わせていると、心の底から申し訳なく思う。


(それに彼には……あの子がいる)


 彼には将来を約束した相手がいる。

 集会で一度、友人に申し訳なさそうに説明をされた。


(テネルちゃんには、きっとヤキモキさせているわよね)


 これも考えれば考えるほどに、申し訳なさに押し潰されそうになった。


(ああ、それでも……)


 それでも、と思うほどに。


「……お代わり、いる?」

「くれるなら、是非」


 彼を今、手放したくないと思っていた。

 この時間を、失いたくないと思ってしまった。


(……だからこれは、きっと罰なのね)


 お菓子を皿に移しているその最中、突如としてそれは起こった。


「スーカ、さん」


 不意に背後から抱き寄せられ、力強く相手の胸の内に包み込まれる。

 それが誰のものなのかは考えずとも分かり、その瞬間自分が何をするべきなのかも理解した。

 けれどスーカは、するべきをしなかった。


「……うん、シンヤくん」


 それは無垢だったものを穢してしまった罪深い己へ与えられる、甘い罰。

 突き放さなければいけなかったそれを、彼女は受け入れる。

 どうか、地獄に落ちるのは自分だけでありますようにと、心から願いながら。


   ※      ※      ※


 そして、すべてが上手くいっていると信じていたシンヤの、そのすべてが終わる時が来る。


   ※      ※      ※


 それは成人の儀、当日。まだ、日が昇る前の早すぎる朝の頃だった。


「開けてくれスーカさん! シンヤがそこにいるのだろう!?」


 スーカの家の玄関を強く叩く音と共に、焦りを含んだ男の声が届く。


「ん、む……」


 ベッドの上、シーツに包まっていたシンヤが目を覚ますと、青い顔をしたスーカが縁に腰掛け、震えていた。


「スーカ?」

「………」


 シンヤの呼びかけにも答えず、何か覚悟を決めている素振りで目を伏せた彼女をいぶかしんでいると、シンヤの耳にも彼の声が響いてきた。


「シンヤ! そこにいるのだろう! 大人しく出てこい!!」


 それは、凄まじいまでの怒気を孕んだ聞き慣れた者の声だった。


「……親父?」


 シンヤの呟きに、ハッと正気を取り戻したスーカが慌てて向き合う。


「シンヤくん。大丈夫。私に任せて……!」

「くっ、逃げられる前に手を打たねば。扉を蹴破るぞ!!」


 強い意志を感じさせるスーカの視線と言葉、それと同時に届く聞き慣れた者の決死の声と木材が破裂する音。

 次いで聞こえてきたのは複数の人間の足音。シンヤの元へ、扉を蹴破った父が来るのだと理解する。

 足音はシンヤ達のいる寝室へと真っ直ぐに近づいてきて、間を置かず部屋の扉を開け放つ。


「シンヤぁ!!」


 それは、初めて見る激昂した父親の姿だった。


「この、大馬鹿者がぁー!!」


 怒りに支配された様子の父ザウリが、荒々しい歩みで迫り、手を振り上げる。


「やめてーーーー!!!」


 しかしそれを、スーカが全力でザウリに飛びつき妨害した。


「スーカさん! 放してください! 貴女は、貴女は騙されている!!」


 振り上げた手を下ろせないまま、ザウリは抱き着くスーカを説得する。

 だが、スーカはいやいやと首を左右に振りながら、さらに強い力でザウリを引き留め続けた。

 ザウリの後には村の大人達がぞろぞろと付いていたらしく、扉を開けるなり始まった修羅場に驚き戸惑っている様子だった。


「お願いします! 彼を、彼を許してください!!」

「ダメです! 貴女の願いでもそれだけはダメだ! こいつは、シンヤは……!」


 父親と目が合う。

 心優しく、誰よりもシンヤのことを信じていた男は、今、誰よりも彼に怒りを燃やしていた。


「貴女の心を弄び! 村の多くを己が欲望のままに操っていたのです!」

「!」


 吐き捨てるように出た父の言葉に、シンヤはすべてを理解した。


(そうか、すべてが崩壊したのか)


 支配下に置いていた誰かが裏切ったか、賢い誰かが解き明かしたのか。

 今日までシンヤが築き上げてきたもの。それが完膚なきまでに破壊されたのだとシンヤは悟る。


「シンヤぁ!! 父として、私はお前を罰さなければならない!」

「やめてください!! お願いやめて! 彼を、彼を私から奪わないで!!」


 今はスーカがザウリを止めているが、すぐに後ろの村人達が来てこれを取り押さえ、自分にもその手を伸ばしてくるだろう。 

 自分ならそれを振り払うことも出来るが、ことはもうそういう問題ではないとシンヤは分かっていた。


「スーカさん! お願いします! 貴女は騙されていたのです!!」

「例えそうだとしても! 私は彼に救われたんです!!」

「くっ……!」

「ザウリさん!」

「!? すまない、手伝ってくれ!」

「ああ、ダメ!!」


 残された時間はない。

 そう思えば、シンヤの体は自然と動き始めていた。


「なっ!? 待て、シンヤ!!」


 制止する父の言葉を無視し、シンヤは部屋の窓を開け放ち外へと飛び出す。


「シンヤくん逃げてぇーー!!」


 スーカの叫びを聞きながら、全力で彼女の家を後にする。

 シンヤの心の中は、後悔と疑問に満ちていた。


(くそっ、もっと上手くやれたか!? 打った手は完璧だったはずだ。いったいどこに落ち度があった!?)


 自分はすべての力を使い、すべてを手に入れていたはずだった。

 何者にも劣らぬ才能、綿密な下準備で構築した地位、すべてがこの村で遺憾なく発揮されているはずだった。

 成人の儀を越えればいよいよ大人としての権利を認められ、本格的にこの村を支配する算段が整う予定だった。


(……いったい誰だ!?)


 考えられるのは、この絡繰りを事前に暴いた切れ者か、裏切り者の存在。

 どちらにしても有り得ない。信じられない。


「……アイテムボックス! ドレスアップ!」


 無の魔法を使い、裸一丁で飛び出した体へ異空間に保管していた服を取り出し即座に身に纏う。


(どちらにしても、黒幕を探さなければならない!)


 こちらの計画をすべて破綻させた存在を、絶対に許すわけにはいかない。

 最悪村人全員を痛めつけて縛り上げることすら考えながら、シンヤは逃げつつ己を追い詰めた犯人を探す。


「シーちゃん、こっち!」

「テネル!」


 気づけば村はずれの丘の方まで来ていた。

 物見櫓の近く、久方ぶりに見るテネルの姿に、シンヤは少しだけホッとする。

 二人で櫓に上り、いつかと同じように身を伏せ、潜む。


「……よし、人払いの魔法を使った。これでしばらくは大丈夫だ」

「ふうー」


 唱えた人払いの魔法は、しかし何かを探している者には効果が薄く、長い時間は保てない。

 シンヤに残された時間は少なかった。


「シーちゃん。大変だったね」

「ああ、本当にな」


 心配そうにこちらを窺うテネルに、シンヤは微笑みを返す。


「お前がいてくれて良かった」

「……うん!」


 シンヤの言葉に嬉しそうにはにかみ、頷くテネル。


「大丈夫。私はずっと、シーちゃんの味方だから」

「そうか」


 テネルに頷き、しかし、シンヤの目は細められる。


「シーちゃん?」

「テネル……」


 ゆっくりと、告げる。


「この騒動の原因は、お前だな?」

「……!?」


 終わりが、近づいていた。


   ※      ※      ※


「………」

「………」


 遠く、昇り始めた太陽に空が白み始めた頃。

 シンヤの問いかけにテネルは黙り、静かにスカートの裾を握りしめた。


「あの、ね」

「ああ」

「……シーちゃんが、最近、私と話してくれなくなって、その」


 それはゆっくりと、始まった。


「その、ね? 私、寂しく、て……その、どうしてって、思って……」

「それで?」

「……最初に、シーちゃんのお友達に、聞いて。ごめんって、言われて、分からなくて……だから、いっぱい考えた、の」

「………」

「いっぱい考えて、たくさん考えて、そうしたら……変だなって、もやもやするのが、あったの」


 たどたどしくも語られるテネルの言葉を、シンヤは静かに聞き続ける。

 それは悪事の告解であるかのように語られるが、その中身はただただ、健気な善行の報告だった。


「そしたら、いっぱい、いっぱい聞かなきゃって思って、色々な人に、聞いたの。そうしたらおばさん達に、シーちゃんがスーカさんに騙されてるんじゃって、言われて。そうなのかなって思ったけど、でも、やっぱりあれっ? って、思って……」

「違和感が、あったのか?」

「うん……だって、シーちゃんがすっごくすっごく頭がいいって、私、知ってたから」

「……そうか」

「だから、誤解があるなって、私がなんとかしなきゃって、思ったの」

「そう、か」


 紡がれるテネルの言葉に、シンヤは己の失態を自覚した。


(飼い犬に手を噛まれるとは、こういうことか……!)


 テネルの従順さは、完全に飼い慣らし思考する力も奪っていたがゆえだと思っていたがそうではなかった。

 彼女はシンヤに手ずから躾けられてなお、自分の意志を持ち、自分で考え、その上で彼に付き従っていたのだ。

 自分で考え、なぜと問うことが出来る彼女のことだ。疑問が浮かべばそこから答えを探し始めるのは当然の流れだったと言える。


(テネルの中で浮かんだ疑問。それは、なぜ俺がスーカの思うがままにされているのか、辺りか)


 彼女の中で最上にして揺るがない存在であるシンヤが、なぜ他者の思惑に従っているのか。

 そこにはきっと理由があり、決して他者に操られているわけではないと、彼女は考えたのだ。

 このまま悪い噂が蔓延してはいけないと、それゆえに動いたのだろう。

 自分の中に燻ぶる寂しさや悲しみは二の次に置いた、なんとも立派な忠義心である。 


「だから、私……シーちゃんのお父さんに、聞いちゃったの。どうして、みんなシーちゃんがスーカさんに騙されてるって言うの? シーちゃんが騙されるわけないのにねって。そしたら、シーちゃんのお父さんが、確かに、ちょっとおかしいね、って」

「……ああ」


 そこから先は、どうなったのか容易に想像出来た。

 父ザウリは心優しいだけが取り柄の平平凡凡な人物だ。だが、愚かでは決してなく、息子の言葉でもよく聞き、実践するいい親だった。

 彼は3人兄弟の長男で才能が突出していたシンヤのことも、他の兄弟と同じように扱ってきた人格者にして彼の言葉を最も長く聞き続けた理解者。

 良識と知恵を併せ持つ人物であった。


(そんな奴が疑問を得た時、それも身内に関わることならばなおのこと、真剣に調べ始めるだろう。何よりも、己が信じる者のために)


 調査をする人物は誰あろう、シンヤの父その人である。

 ならばそれに村人が協力を惜しむわけもなく、村の若者衆も例外ではない。

 そして現時点でシンヤより上の立場の人物に真摯に問われて、シンヤの取り巻き達が最後まで彼を庇えるはずもない。

 彼らの口からはスーカとの件を皮切りに、今日に至るまでの何もかもが語られたのだろう。

 その結果がこれである。

 隠し続けてきた真実を暴き、息子の正体を、これまでの振る舞いの真実を見せつけられた彼の心はどれほど傷つけられただろうか。

 一方で神童と持て囃され、村の発展に貢献し、将来を嘱望されていた自慢の息子が、その裏で村を恐怖と暴力で支配し、人心を弄び、己が利のためにすべてを欺いていたのだと知って。


『シンヤぁ!! 父として、私はお前を罰さなければならない!』


 シンヤは少し前の父の言葉を思い出す。

 誰よりもシンヤを信じていたからこそ、彼の中で生まれた怒りは何よりも深く激しかったに違いない。

 だがそれでも、彼はまだシンヤの父親であろうとしていた。

 どこまでも甘いな。と、シンヤはそれを食いしばった歯の奥で飲み込んだ。


「……こんな、こんなはずじゃなかった。シーちゃんが、みんなにいじめられるなんて、思ってなかったの!」

「………」


 飼い犬は、自分なりの忠義を尽くしただけだった。

 甘かったのは、その本質を見抜けず考えが至らなかった自分の未熟と、手緩さだ。

 この破局を招いた人物を、目の前で涙する少女を、今のシンヤは罰する気になどなれなかった。


   ※      ※      ※


「シーちゃん。今からでもみんなにごめんなさいしよ? そうしたらきっと、許してもらえるよ?」

「テネル……」


 この期に及んで、テネルはシンヤの味方だった。

 シンヤを信じ、シンヤに尽くそうとしていた。

 だから、


「お前はここで、村人の足止めをしろ」

「え?」

「俺は、この村を出る」

「!?」


 シンヤは彼女を切り捨てた。


「え、え? シーちゃん? え?」

「お前には世話になったな。楽しかったぞ」

「あ、待って。待って、シーちゃ……」


 ことここに至って、自分が何か致命的なことをしてしまったのだとテネルは気づく。

 気づいたが、もう遅かった。

 そして、間違ったことなどしていない彼女には、そもそもどうしようもなかった。


「シーちゃん!」


 もう遅いと分かっていても、テネルは叫ばずにはいられない。


「シーちゃん! 成人の儀が終わったら! 結婚、するって!!」

「言ってない」

「嘘! みんな、みんな言ってた!」

「俺は、一言も、言ってない」

「やぁだぁーーーー!!」


 泣き叫んでも、シンヤが止まらないことは分かっていた。

 分かってしまった。

 気づいていたと、分かってしまった。

 自分に向けて彼がこれまで告げてきた言葉のすべてに、嘘がないことを。


「シーちゃん! 行っちゃヤダ! 行っちゃダメーーー!!」


 服の裾を掴もうとするテネルの手を払い、シンヤは櫓の縁に足を掛ける。

 【万能魔法】で【風魔法】を操る才能を持った彼にとって、ここから飛び出し空を駆けることなど造作もない。


「じゃあ私! 私も連れてって!!」

「ダメだ。お前はここで足止めしろ」

「……ッ!」


 分かっている。

 これは、自分をこの場に縛りつけるための方便だと。

 だが、


「頼む」


 苦笑と共に、シンヤに優しい声音で頼まれてしまっては。


「あ、う、あ……」


 それを即座に振り払うことなど出来ず、テネルは泣きっ面をくしゃくしゃにする。


「達者でな」


 それがシンヤが長年連れ添った幼馴染に贈った別れの言葉だった。


「あっ、シーちゃ……」


 その場で手を伸ばしたテネルの目の前で、シンヤは櫓から飛び出す。

 遠くからこちらへ、シンヤを探しにやって来た大人達の声が聞こえてくる。


「あ、うぁ……」


 だが、そんな音もすぐに聞こえなくなった。


「シーちゃ……シーちゃぁぁ……」


 とめどない涙と、止められない声。


「あああ……ああああああああああああああ!!!」


 手放してしまった物のあまりの大きさに、テネルは一人大声で泣き叫ぶ。


「……くそっ」


 それをすでに遠く離れた場所から耳にして、シンヤは小さく舌打ちするのだった。


   ※      ※      ※


 こうして、ルーブ村を影から支配していた少年は、成人の儀を前に姿を消した。

 村人は彼の支配から解放されたが、同時に彼に頼っていた多数の問題に直面することとなる。

 それは深い爪痕として村人の心に残り、しばらく後まで苦しめ続けた。

 彼らは自らの解き放った存在についていつしか口を噤み、その名を口にすることを忌み嫌い始める。

 その存在は秘匿され、時と共にゆっくりと風化していくと信じて。


 解き放たれた者の名は、シンヤ。

 これこそが後に英雄と呼ばれる彼の、旅立ちの物語である。

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