いじられ体質
「兄、なんかいいの見つけた?」
そう言いながら渚は顔を覗き込んできて
俺は微妙だと伝えたら
「じゃ集まろう?」
そう言って来て同じゲームルームに入り
研究したことを教えあった
「兄、なにそのスモーク」
そう言って渚は驚いている
「なんか使えそうじゃない?」
正直微妙だと思っていたが
「絶対使える、兄って見つけるのうまいけど
使うの下手なんだよね」
とても厳しいことを言う弟である
「努力します…」
覇気のない返事を返した
「そろそろST行くか」
STとはSecret Talk IN の略でありPCで使える通話ソフトである
「うんDoReX」
渚は迅速にイジってきた
「早いよReKiNa」
ネトゲ名で返すがリアルでネトゲ名は恥ずかしいのでやめてほしい
「誰いるかな?あ、Zakuoさんいるね」
そう言って渚はSTの通話ルームを確認をしていた
「Zakuoか3人でマッチに行く?」
そう言われ時間を確認したら20時半だった
「20時半だしもうそろそろだれか来ると思うから、
兄行って待ってよ」
『Secret Talk IN!』っとSTの無機質な音声が流れる
「やっほーZakuo」
そう声をかけると
「ドレイとレキやん」
ふざけて返してきた
「イつけんな!」
「DoReXとZakuoいつも同じノリでよく飽きないね」
渚は溜め息をつきながらそう言った
「俺は好きでやってないんだよな」
「カッカッカ!俺は楽しいけどな」
何気ない会話かわした時
『Secret Talk IN!』
「オイッス」
そう言ってはいって来たのは
「エックスアンダーバーカサエアンダバーエックス!」
「名前の前後を読むな!」
さっきいじられたので同じ名前いじりのネタで
カサエは昔にX_kasae_Xという名前だった
というネタがあったので八つ当たりをした
「DoReX八つ当たり良くないよ」
「カッカッカ弟に怒られるの」
そうZakuoは高笑いするゲラな奴だ
「AssBissは今日来ないの?」
「今日バイトで来れないやって、てかメール来てたやん!」
「へ?きてたの?」
素っ頓狂な声が出た
「いつもの一斉メールでしってタイトルのメール来たでしょ、
ドレイは携帯持ち歩かないからな」
Kasaeに仕返しされた…
「イつけんな!」
「じゃ4人で行くか」
「無視すんな!」
「じゃルーム立てるね」
意気揚々とZakuoが話を進める
無視された…
そして…
「来ないな」
溜め息を吐着ながらつぶやいたZakuo
いやルームには来るが何故か入った瞬間みんな消えてゆく
「俺が相手を探し行ってメンバー見して下さいって言われてお断わりされるんだよな」
「ドレのKD(Kill/{kill+death}の数値)が低いから釣れるんだけどね…」
「悪意を感じたんだけどKasae?」
「「「いや気のせいだよ」」」
まるで打ち合わせをしてたように鮮やかにハモって来た
「三人でハモるんじゃね!」
三人は笑いをこらえながら
「「「そんなことないよ」」」
またハモっていた
「もういいや…じゃMAPランダムで2対2する?」
時間が21時になっていたので提案をする
「いいけどそれ終わったら、俺は寝るよ」
「はいよ、なんか用事あるの?」
いつもは24時まで起きてるZakuoが早く寝るなんておかしい
「いや明日は朝一に実家に行ってくるんだよ」
「あれ?じゃあ明日来れないの?」
KasaeはZakuoに問いかける
「いや?夕方には帰っているよ、今年は長く実家に居られないからよ今のうち顔出しとく」
「なるほどね!今年は大会あるからね~」
そう言いながらKasaeはルームを作っていた
「じゃ爆砕3回やる?」
そう問いかけ皆から了承を得た
「じゃチーム分けねグットパ!」
結果は俺と渚 ZakuoとKasaeになった
「お!兄弟コンビじゃん!兄が足引っ張るの期待しとるよ!」
Zakuo早々に煽ってきて
「うるせ!じゃ通話ルーム分けるからな」
そうして通話ルーム分けゲーム内で準備完了にする
皆、準備完了しカウントダウンが始まる
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『Game Start』