悲しみの郷ー恨みの大きさー
幽霊事件の真相を調べるため。
フランは悲しみの郷に向かうのだった。
ーFran Camyuがログインしました。ー
旧市街の端にある墓の防人の家。
そこには、防人の老人に泣きつくように話す一人の冒険者が先にいた。
その冒険者は、フランが入って来たのを見て
「すみません、そういうことなんで失礼します。」
といい立ち去って行った。
そしてフランは、防人に墓の調査を酒場のリリからお願いされたことを伝えた。
「いや、ありがたい。こんな噂は早く解決して欲しいと思ってね。すぐに墓の中に入れるようにしてやるから悲しみの郷で待っていてください。」
そう言うと立ち上がり消えていった。
フランは、目的地に向かう前に武器屋や防具屋によって準備を行った。
盾なしの両手呪具にした。
そしてロドグアの街を出て、悲しみの郷に向かう。
悲しみの郷
ここには、地下深くまで吹き抜けとなった神殿がありその壁には、無数の棺が収められている。
今でも使われている墓で、一般人は地下神殿に向かう入口の門のところに建てられた神殿で別れをいうという。ゲーム上のシステムではダンジョンである。
防人に話しかけた。
「ここから先は危険な可能性があります。準備してからどうぞ。」
というと防人は鍵を開け、門の奥へと消えていった。
ダンジョン
リトルノアの世界では、ソロダンジョンとパーティーダンジョンとレイドダンジョンが存在する。
この悲しみの郷は、ソロダンジョンにあたり気軽に遊べるものだ。だが、パーティーやレイドでもマッチングシステムを使用することで世界の誰かと組んで遊ぶことも出来る。
そしてフランは、悲しみの郷に踏み込んだ。
中には防人が待っていた。
「この先は、冒険者以外立ち入りが制限されていてね。私はついては行けないんだ、すまないね。」
思った以上に暗く、湿気があり、明かりは油に布をつけ火を灯した照明があるだけのお化け屋敷のようなところだった。縦穴になっている吹き抜けから下の風が上へと上がっていくそんな感じがした。道は、地下へと迷うこともない一本道であった。スケルトンやスライムなど定番魔物がダンジョン内を徘徊していた。
そして進んでいると待ってという声何かを追うように先に向かって消えていく。
縦穴から深層が微かな照明で見えるあたりまで進んだ。ちょうど中間あたりのようだ。
魔物も種類が増え、大きな蜘蛛の魔物やキノコの魔物などが現れはじめた。魔物も丁寧に片付けながら先へと足を進めた。
最深部へ進むに連れ、照明の数が少なくなっていた。そして炭鉱のように細くなった道を抜けると祭壇があった。そこには、一人の女冒険者が泣いていた。
「ごめん..ごめん..ごめん..」
小さな声で囁く。
「も.....い..しょ....に...ぼう.....んできない....や。」
うまく聞き取れなかった。
そして祭壇の女は、ゆっくりと消えていく。
ものすごい音とともに祭壇の下の魔法陣が光り出す。トラップだった。
骨の山は塊、魔法の中央に集まり形を形成していく。そしてそれに肉が付きそれはドラゴンの形をしたものに姿を変えた。
デーモンドラゴンだった。
フランは戦闘を開始した。
最近、覚えた防御系呪文バフを唱えた。
ーシールドウォールー
その後は攻撃呪文などを撃ちながら回復を行い戦った。ドラゴンもブレスやなぎ払いなどをしてきたが、範囲攻撃だったので回避は容易だった。
戦闘中にも声は鳴り響く。
「ごめん....ご.........ん..。」
攻撃呪文を繰り返すうちにドラゴンはもう体力も残りわずかとなっていた。
ーあと二発くらいで終わりー
そう思い、攻撃呪文を打ち続けた。
そして戦いは終わった。
ドラゴンは溶けように消え灰となった。
また、魔法陣も消え辺りのロウソクも消えた。
女冒険者の姿もそこにはなく、いつの間にか声も聞こえなくなっていた。
フランは防人の待つところまで戻ることにした。
防人ところまで戻ると駆け寄って来て尋ねた。
「なにかありましたか?」
フランはあった事話した。
「たぶんそれはここでそのトラップを踏んで亡くなった冒険者の方でしょう。ここは元々墓などではなく黒き魔術師たちが集う遺跡だったのです。そのため、魔法陣などのトラップがまだ残っていたのですね。もう少し調査が必要ですね。」
そう話しながら防人と墓をあとにしロドグアの街へと戻るのだった。
ーFran Camyuがログアウトしました。ー




