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プロローグ

挿絵(By みてみん)


【イメージイラスト:紅夢想先生】

 都会から郊外へ異動して半年、噂には聞いていたが、正直なめていた。まさか、雪国の冬がこんなに恐ろしいなんて。吹き付ける雪で視界はゼロ、路面は完全に凍りつき、さらにその上にふんわり積もっている。


 こわい、こわい!


 ハンドルを握りしめる手に力が入る。どんなに目を凝らしても、全く先が見えない、まるでオレの人生みたいだぜ! なんて考えてる場合じゃない。やっと覚えたばかりの通勤経路、まだ感覚だけでカーブを切れるほどじゃないぞ。


 おまけにブレーキ踏んじゃいけないこの状況で、いかに生還するか……集中しろ、オレ。とにかくここを乗り切れば、暖かい部屋でお気に入りの曲を聴きながらのんびりゲームして……へへ、昨日、やっとレアカード引いたんだよな。あれをリーダーにして、デッキは……


 オレは、バカだ。


 集中しろと自分に言い聞かせた矢先に、ゲームのことを考えてるんだからな!


 後悔した時には心地よい浮遊感とともに、オレの愛車は空を飛んでいた……


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