顔合わせ
ねごしえーたー
「優姫、こっちに来て座りなさい」
「どうもこんにちは」
「今日の試合観たよ!すごかった!ベスト4おめでとうございます!明日も頑張ってね!!」
「あ、ありがとうございます…」
スーツの男の人は長身で、いかにも仕事ができるビシッとした感じの人だ。
女の人は少し身長が低めで(それでもボクより高い)若くて元気いっぱいって感じの人だった。
「さあ、ご飯にしよう!」
「えっ」
「すいません!先輩、ゴチになります!」
「ありがとうございます」
驚くボクをよそに、着々とご飯の準備が進む
今日の夕飯は豪華にステーキだ。
まあ、ボクの住んでる家は新築2階建てマイホームでローンも払い終わっているから決して貧乏ではないんだが。
「ねぇ、話って?」
さっきから気になってたんだけど…
「ああ、可愛い後輩を紹介するだけだよ」
「コホン。じゃあ、まずはこちらの男性」
「どうも、厚生労働省に勤めている
永井 大地です。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
なんで厚生労働省の人を紹介されたんだろ…
「じゃあ、次はアンタよ」
「なんで私だけ扱いヒドいんですか⁉︎」
黒いスーツの女性が慌ててツッコミを入れる
「お、オッホン!え〜、私の名前は
佐々木 美香です!文部科学省に勤めています!可愛い女の子が大好き!健全な26歳です☆」
言ってることが全く健全じゃない…
「言ってることが全く健全じゃないわよ」
母さんがズバッと言う。
父さんと夢夏は黙々と食べてるし…
「まあ、今日は紹介だけだから。これで話は終わりよ。疲れてるでしょうから、ご飯食べ終わったらゆっくり休んでね」
「う、うん」
「おやすみ、お兄ちゃん!」
「まだ早いよ…」
まだ食べ終わってないのに…
「まあまあ、先輩も一杯どうぞ!」
大人は大人で盛り上がりはじめた。
「じゃあ、ボクは失礼します」
「おやすみ〜!」
「お邪魔して悪かったね、明日も頑張って」
「はい」
「おやすみ、父さん、母さん、夢夏」
「「「おやすみ〜」」」
2階のボクの部屋のベッドに入る。
あ、メールが着てる。優奈だ。
『明日も頑張ってね!おやすみなさい』
『優奈もサポートよろしく。おやすみ』
返信してから、ボクは深い眠りについた…
…その頃、1階では
「先輩、どう思います?」
「私にはわからないわ」
「とりあえず、部活には専念させてやってくれ。勉強もマジメにこなしてるし、なんとかなるだろう」
「そこら辺は、総務省・法務省・内閣府の同期に頼んで何とかします。大臣達も協力してくださるみたいですし」
「まあ、政府の一大プロジェクトだからね」
あとは、時期が来るのを待つのみ…
まだまだでした…
自分の文才の無さ…