…はい?
なんだかんだ暇人な作者です…
「永井さん、佐々木さん…」
「誰?」
当然みんなは知らない人なのに、突然ボクの家族と一緒に入ってくるなんて。
「どうも、厚生労働省の永井というものです」
「私は文部科学省の佐々木 美香よ!よろしくね!」
「「は、はぁ…」」
まあ、当然みんな困惑するよね。
ボクだってわけわかんないのに。
「えーっと、優姫くんが倒れちゃった理由なんだけど〜」
バサッ
分厚い書類を渡される。
「どれどれ…」
…!?
『遺伝性男性ホルモン欠乏症及成長障害』
「…!?」
みんなも書類の1番上をみて驚いている。
Σ(・ω・ノ)ノ
こんな感じだ。
すると、父さんが口を開く。
「優姫がさっき倒れた理由はコレだ。要するに、男性ホルモンの分泌量が少ないから免疫が多く作られず、さらに身体的な疲労などによって体にゲンカイが来たから倒れたんだ」
ボクの男性ホルモンが欠乏しているのか…
「確かに、優姫は筋肉もつかないし、外見もぱっと見だと女の子っぽいもんな」
「身長が伸びなかったのもそのせいなのか」
周りがあれこれと言う中、ボクは聞いた。
「この病気って、具体的にどんな影響が出るの?」
別にこーゆー病気だったとか聞かれても、イマイチよくわからない。
知りたいのは今後のことだ。
バレーのことも…
「そうだな。まず、バレーボールを続けるのは難しいだろう」
えっ
「「「え〜〜っ!?」」」
ボク、バレーできなくなっちゃうの?
「ど、どうしてバレーやめなきゃいけないんですか!?」
ソラが大慌てで訊く。
「まあ、落ち着いて。さっきも言った通りだが、男性ホルモンが欠乏しているので、免疫力が一般男子よりものすごく低い。あとは、体が他の男子高校生についていけなくなる」
「そ、その辺は筋トレとかで…」
康平がそう言いかけたら
「だけど、免疫力が低いことはとても危険だからね。日を追うごとにリスクは高くなっていくよ」
そっか…
「そうなんですか…」
まーくんが落ち込む。
「じゃあ、優姫はどうしたらバレーボールを続けられるんですか?」
涼平が訊く。
すると、今度は永井さんが話す。
「優姫くんの選択は2つです。1つ目はバレーボールなどの運動を一切やめて、週2回の通院をしながら暮らすこと」
そして…
と永井さんは続ける中、ボクたちは静かに話を待つ。
・・
「2つ目は、完全な“女の子”として生活してもらうことです」
「「「「…はい?」」」」