海風 番外編 ~Hello Goodbye~
{お元気ですか?
もう会えないけど・・・
元気でいて下さい。
俺は、こっちに来てそっちにいた時より
体は健康の時と同じで過ごしやすいです。
いつも、サッカーや野球をして遊んでいます。
だから、安心して。泣かないで、悲しまないで生きて下さい。
俺は、貴方が天寿をまっとうして生きて、こっちに来てくれたほうが
とっても嬉しいです。本当は、貴方と一緒に生きてこっちに来たかったけど・・・
俺は・・・・待っています・・・ずっと・・・ずっと・・・}
「・・・手紙・・・届くかな・・・」
届け・・・愛しい君に・・・
{ずっと・・・待っています・・・愛してる・・・さようなら・・・
Hello Goodbye・・・}
「こんにちは・・・さようなら・・・まってるよ・・・」
手紙の紙飛行機・・・届け・・・
カタン・・・
「ん?」
ポストになにか入った?
「あれ?なにこれ?」
紙飛行機?
「いたずらかな?」
なんか、書いてある・・・
「えっ・・・?」
紙飛行機をあけると、
1番最初に目に付いたのは"健太"という、
懐かしい言葉だった・・・
「嘘・・・」
手紙を読む・・・
「健太ッ・・・」
泣きながら、何度も何度も読んだ・・・
泣きながら、しわくちゃの声で何度も健太の名前を呼んだ・・・
健太、健太と・・・
字の上に私の涙がのって字がにじんだ・・・
「私も・・・同じ気持ちだよ・・・」
愛してる・・・だから、少し待っていてね・・・?
何十年も待たせるかもしれないけど・・・
待っていて下さい・・・
愛しい人よ・・・
I love you forever
Goodbye...
fin
これで、本当に『海風』は終わります。
さみしい気もしますが、
これからもよろしくお願いします。