類友でした…orz
短いですが続きです(`∇´ゞ
「このバカ兄なんとかして」
「無駄だ」
フォルテの姿を見た瞬間、リィナは反射的に訴えたが、フォルテは無表情のままさっくりと切り捨てた。
「即答!?ちょっと位考えようよ!」
「無駄だ」
リィナのツッコミもこれまた即答で撃沈し、フォルテはライトに向かって口を開いた。
リィナが涙目で睨み上げているのにも頓着しない。
「セルゲイ師の呼び出し。今すぐ行け」
えぇ〜、と嫌そうに声を上げたライトは、それでも呼び出しに応じる為に渋々立ち上がった。
「リィナは置いていけ」
当然のようにリィナを抱えたまま気乗りしない様子で歩き出そうとしたライトを、フォルテは言葉で止めた。
それに更に嫌そうに盛大に眉をしかめたが、ライトは自分の椅子にリィナをそっと座らせた。
そしてリィナの目線に合わせるように床に膝をついてリィナを見つめた。
「リィ?良い子でお留守番出来るかな?」
「…ッ!とっとと行け!」
リィナは思わず握り締めた右手をライトの顔面目掛けて繰り出した。
∞∞∞∞
あっさりと。
あっさりとリィナの拳をかわしたライトは、淋しがらなくてもすぐに帰って来るからね、と勘違いした寝言をほざ…いやいや。言いながら名残惜しそうに何度も心配そうに振り返りながら教室から出ていった。
リィナは膨れっ面でそっぽを向いてライトを見ようともしなかった。
「…誰かホントなんとかしてくれないなか、あのバカ兄」
呻くようにぽつりと漏らしたリィナの言葉に、フォルテは無言で目線を向けた。
目が無駄だと雄弁に語っていた。
そんなフォルテの様子にリィナは盛大に眉をしかめた。
その様子は先程のライトの様子と良く似ており、二人の血の繋がりを感じさせるものだった。
容姿も似通っている二人だからその点だけでも確かな繋がりは解るのだが。
「様子見なんて悠長な事してたら胃に穴が開くわ」
勢いをつけて椅子から飛び降りると、リィナは憤然とした様子で歩き出そうとした。
「実験室?」
「…私が分かりやすいのかフォルテの頭の回転が早いのか悩むとこよね」
苦笑しながらフォルテを見上げて言うリィナに、僅かに面白そうな表情を浮かべてフォルテは言った。
「両方」
「悪かったわね、単純でっ」
可笑しそうに言うフォルテを睨みながらリィナがかみついた。
が、それに頓着せず面白そうな表情をしたままフォルテはマイペースに告げた。
「面白いから別に」
「…ライトの友達よね」
その言葉に心底ゲンナリした様子でリィナは呟いた。