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扉と2人の生徒会長

イタリア支部


「…コレは誰だ?」


死体を見て、首をかしげるコクト


「はい、先日、学園周辺で見つかった死体です」


そのコクトに生徒が説明する


「いや、それは解っている」

「コレは誰だと聞いているんだ」


「不明です」

「ヘタに解剖すると、何が有るか解りませんから」


「…そうか」

「もう一つ、聞きたい」


「何でしょう?」


「…何だ?この量は」


コクトの目の前には、大量の死体

その全てに文字が刻まれている


「この死体達は、全て同じ場所で見つかりました」

「時刻はバラバラですが」


「何処だ?」


「南にある湖の底です」


「湖の底?何でそんな所を捜索したんだ?」


「近隣の釣り人から「変な物が釣れた」と、連絡がありまして」


「…そうだったのか」


「また、目撃情報もありますが…」


「言って見ろ」


「…言う必要性があるか?」


「!?」


突然、口調の変わる生徒


「クハハッハハ!!お前の命令に付き合う必要性はないんだよ!!」


「…精神暗示系の能力か」


「死ねぇぇぇ!!」


「お前がな」


ズル…


コクトの足下から、黒い何かが出てくる


「ひぎぃいぃぃ!?」


「喰え」


バクン


黒い何かに包まれる生徒


「吐け」


ベシャ…


血まみれになった生徒が、黒い何かから出てくる


「言え、誰に精神暗示をかけられた?」


「髪の長い…、マスクをした男」


「名前は言っていたか?」


「言って…ない」


「そうか」



「おい!誰かコイツの手当をしてやれ!!」


「は、はい!!」


「それと、コイツの1週間の行動は!?」


「日本支部へ一度、向かってます!!」


「…日本支部か」



ブラジル支部


「何だ…?コレは!!」


支部の前に立ち尽くすブラッド


「ブラッド…か」


白いマントを羽織った男が瓦礫から出てくる


「センリ!!」

「何だ!?コレは!!」


ブラッドの目の前には、完全に破壊された支部


「お前が出て行って…、1時間ぐらいだ」

「変な男が来て、破壊して行きやがった…」


「変な男!?」


「ああ…、どの記録にもない男だった…」


「…こちらの被害は?」


「…無い」


「あ!?」


「支部が破壊されただけで、死人はゼロだ」

「重傷者は居るがな」


「…偶然、じゃないな」

「お前を倒せるヤツだ」

「生徒達なら一ひねりだろう」


「…あの男は言っていた」

「「この支部ではない」…と」


「「この支部ではない」?」


「城牙の事…じゃないな」


「ああ、ゼロの奴達は知っているはずだ」

「城牙はロシア支部にいる」


「って事は…、ゼロ以外のヤツか?」


「かもしれない」


「…日本支部に連絡だ」



日本支部


プルルルルル


校長室の電話が鳴る


「もしもし?」


「コクトだ」


「ん?どうした?」


「先刻、ウチの生徒が精神暗示をかけられて、俺を襲って来やがった」


「その生徒は?」


「取り押さえたよ」

「それと、その生徒は日本支部に向かった形跡がある」


「日本支部に?」


「日本で暗示をかけられたと見て間違いないだろう」


「…そうか」


「ゼロに暗示能力を持つヤツは居たか?」


「いや、解らない」


「…そうか」


ガチャン


電話を切るコクト


プルルルル


「またか」


「もしもし?」


「ブラジル支部のブラッドだ」


「どうした?」


「支部が全壊した」


「!?」


「死人は出てないがな」

「ただ、気になることがある…」


「何だ?」


「支部を破壊した男が「この支部ではない」と言っていたそうだ」

「狙いは、恐らく…」


「あの「扉」か」


「だろうな」

「ゼロのメンバ-かどうかは解っていない」


「…ゼロの目的は城牙の奪還」

「別のチ-ムか?」


「…その可能性が高いだろうな」

「しかし、断定も出来ない」


「…了解した」


ガチャン


電話を切るブラット



生徒会室


生徒会室には、骸瀧と竜山、水無月が居た


「竜山君!そこの書類を整理してくれないかな」


「解りました、骸瀧先輩」


戸棚の上をあさる竜山


「えっと…、コレがここでアレがそこ…」

「ん?何だ?コレ」


竜山が袋に入った書類を取り出す


「何だい?それは?」


「水無月先輩、知ってますか?」


「知らないよ」


「開けてみましょうか?」


カサカサ…


「あ、生徒会長記録だ」


「生徒会長記録?」


「歴代の生徒会長を書いてるみたいですよ」


「お!何を見てるんだい?」


生徒会室に、鏡燕が入ってくる


「あれ?鏡燕じゃないか」


「久しぶりだね!骸瀧」


「お知り合いですか?」


「まぁ、同じ役員の立場だからね」


「実は、俺は風紀委員、副委員長なんだ」


「知らなかった…」


「まぁ、知らない人も多いけどね」

「で、何を見てたの?」


「生徒会長記録ですよ」


「今年が風華先輩、去年は2人、生徒会長が居ますね」


その言葉に、鏡燕が反応する


「風華 柳舞…、風華会長のお兄さんかな?」

「もう1人が…」

蕗東フキヒガシ 英賀我アガワって言う人ですね」


「…」


沈黙はしているが、眼を大きく見開く鏡燕


「どうしたんですか?鏡燕さん」


鏡燕の顔色をうかがう水無月


「何でもないよ…」

「竜山君」


「はい?」


「その記録を、会長達と鬼怒に見せてはいけないよ」


「どうしてですか?」


「…どうしても」


「?」


「それじゃ、失礼するよ」


思い詰めた表情の鏡燕


(2人の生徒会長…か)

(蕗東、キサマは何処で何をしている?)

(キサマだけは許さない…)

(絶対に!!)


恐ろしい形相で、生徒会室を去っていく鏡燕であった、





読んでいただきありがとうございました

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