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お嬢様の猫探し


「失礼します」


そう言って、生徒会室に珍しい客が入ってきた


「美海ちゃん!!」


「お久しぶりですね、秋雨さん」


「もう、治療は終わったの?」


「いえ、治療は終わらせないそうです」


「?」


「「イトウさん曰く「少量のエネルギ-なら、体に害はなく、むしろ体に良い物なので残しておく」だそうです」


「そうなんだ…」


「で、何で生徒会室に?」


「会長さんに呼び出されたのですが…」


「ああ!そうそう」


会長が引き出しをあさる


「コレ、お願いしたいんだけど…」


「?」


会長が取り出した物には「猫探し」と書かれていた


「猫探しですか?」


「そうなのよ-」

「お金持ちの人の猫が良く逃げ出しちゃうらしくてね…」

「その猫を捜す依頼を良くウチに依頼してくるのよ…」


「猫探し何てのもやってるんですか?ココは」


「知らないのかい?秋雨君」


岩角が横から口を出す


「猫探しだけじゃなく、子供のお守りから料理教室までやってるよ」

「様々な任務を受け持つのがWG学園だからね」


「そうなんですか…」


「何でも、昔はデ-ト依頼とかもあったそうだよ」


「無茶苦茶ですね…」


「そうなんだけどね…」


「それで、私のこの任務が関係有るのですか?」


「大有りよ!!」

「お金持ちの子なんだから、お金持ちの猫の捜索も訳ないでしょ?」


「え、ええ…」


「会長、それは少し違うのでは?」


「どんな読みをしてるんだ?このイカレ女は」


刃影が不機嫌そうに口を挟む


ドスッ


「ぐぅ…」


「さて、そこでくたばってる刃影君とでも、一緒に任務に行ってくれるかしら?」


「わ、解りました…」


「無茶苦茶ですね」


「何か言った?秋雨君」


「いえ!何でもありません!!」



「…では、失礼します」


そう言って、美海は生徒会室から刃影を引きずって出て行った


「大変だね…、美海ちゃんも」


「その通りでございます」


「執事さん!?」

「い、いつの間に…」


「失礼ですが、秋雨様」

「喫茶店までお越しくださいませ」


「…?」



喫茶店


「秋雨様、こちらでございます」


執事が秋雨を席へ招く


「どうしたんですか?執事さん」


「いえ…、この度のお嬢様の任務なのですが…」


「?」


「少しばかり、危険と思うのです」


「どうしてですか?」


「如月家が潰れたとはいえ、如月家を恨んでいる者は、まだ多く居ます」

「もしも、お嬢様が、その輩に酷い目に遭わされたらと思うと…、うぅ」


「そのために、刃影さんが居るのでは?」


「そうなのですが、刃影様も如月家による犠牲者の1人でしょう?」


「…確かに」


「あまり言いたくはありませんが、お嬢様に害を加えないとも限りません」


「そんなに心配なら、見張ればいいじゃねぇか」


「メタルさん」


コップを拭いているメタルが2人の会話に入る


「任務の邪魔をしないように、裏からこっそりと…な」


「それって、スト-カ-じゃ…」


「いや、「見守る」って言うんだ」


「…」


「まぁ、悪くはないんじゃないかな?」


「金田さん…」


「俺達も、ガルスがアルバイトしてた時によくやったよ」


「アルバイト?」


「うん、モデル」


「モデル!?」


「ファッション誌のね」


「そうなんですか…」


「まぁ、アレだ」

「行ってこい」


「会長には俺が話を付けておいてやる」


「あ、ありがとうございます!!」

「行きましょう!秋雨様!!」


「は、はい…」



デパ-ト


「おい、美海」


「何でしょうか?刃影さん」


「服、買うぞ」


「服ですか?」


「変装用のな」


「…やはり、しなければいけませんか」


「当たり前だ」



「おお!刃影様は解っていらっしゃる!!」


「ああ言うところはしっかりしてますからね」


柱の影から見守る秋雨と執事



洋服屋


「コレとコレ、後、コレだな」


刃影が次々に帽子や服を選んでいる


「…」


一方、美海は小学生向けのキャラクタ-パジャマを見つめている


「何だ?欲しいのか?」


「いえ、ただ、可愛いな…と」


「…そんな物を見る暇があるなら、お前も変装用の物を買え」

「心配しなくても、費用は学園から出る」


「…解りました」



「酷いですね!刃影さん!!」


「しかし、刃影様の言うことにも一理ありますな…」



「この1セットで良いだろう…」

「着替えてこい」


「何処でですか?」


「更衣室だ」


「更衣室?」


「…知らないのか?」


「申し訳ございません…」


「…ココが更衣室だ」


「着替えぐらいは出来るだろう?」


「…」


下を向く美海


「…いつもメイドにして貰っていたので」


「…仕方ないな」


「入るぞ」


「…え!?」


「着替えれないのだろう?」


「しかし、男性に裸を見られるというのは…ちょっと」


「ガキが何を言ってるんだ」

「とっとと、着替えるぞ」


シャ-


更衣室のカ-テンをしめる刃影


「刃影さん…、ロリコンの気があったんでしょうか?」


「お嬢様~!!」


「執事さん、落ち着いてください」


数分後…


「これで良し…と」


刃影が更衣室から出てくる


「次は、何か喰う物を買わないとな」


「…はい」


顔を紅くした美海が出てくる


「結構、美海ちゃんに似合ってますね」


「刃影様、ナイスセンスでございます!!」


「執事さん、落ち着いてください」



食材の店


「携帯食を買う」

「何か欲しい物はあるか?」


「コレなど、どうでしょう?」


美海がマグロの霜降りの刺身を取り出す


「…費用は学園から出るが、それは向いてないと思うぞ」


「そうですか?」


「コレで良いだろう」


刃影が魚肉ソ-セ-ジを買う


「…」


「どうしたのですか?秋雨様」


「いえ、魚肉ソ-セ-ジに思い出があるだけです…」


そうして、刃影と美海は魚肉ソ-セ-ジを購入した



街道


「さて、猫を捜すわけだが…」


「猫が行きそうな所は何処だ?美海」


「人気の少ない所などです」


「人気が少ない所って事は…」


刃影が辺りを見回す


「何て喋ってるか、良く聞こえませんね」


「お嬢様は大丈夫でしょうか?」


「心配ないと思いますよ」



「あの廃墟か…」


刃影が町外れの廃墟を眺める


「行くぞ」


「は、はい!」


歩いて行く2人


「何処へ行くのでしょうか?」


「あの廃墟みたいですけど…」


秋雨と執事が廃墟の看板を見る


「…「ラブホテル エリザベス」」


「…秋雨様、心配は無いのでしょうか?」


「…有るかもしれません」




読んでいただきありがとうございました

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