ハロウィン！アメ強奪戦１
ハロウィンパ－ティも終わり、次の日にはWG学園の全員が収集された
「校長のロックです」
真面目な表情で全員の前に立つロック
「皆さん、このイベントの内容を知っていますね？」
全生徒、全教員も真面目な表情である
「彼達から、アメを強奪せよ！！」
「うぉぉぉおおおおぉ！！」
一気に盛り上がる
校長の背後には人影
「黒マントの者達より、アメを強奪することこそ、このイベントの真骨頂！！」
「覇者には、すばらしき賞品が送られるだろう！！」
「うぉおおぉぉお！！」
「それでは、始め！！」
その言葉と共に、校長の背後の人影が散っていく
「行くわよ！！」
「おう！！」
生徒会も散っていく
「行くぞ」
「はい！！」
風紀委員会も散っていく
「行きますわよ！！」
「はい！！」
治療委員会も散っていく
こうして、ハロウィンイベントがスタ－トした
校舎裏
「秋雨ぇ～！待ってくれよ～」
「遅いぞ！竜山！！」
「昨日のパ－ティで疲れたんだよ…」
「俺の方が疲れたよ！！」
「GLと火衣良ちゃんを慰めるのに、どれだけ苦労したことか！！」
「お前は、すでに寝てたし！！」
「アレは、悪かったって～」
「悠長なことだな…」
「！？」
秋雨と竜山の前には、黒マントの者が立っている
「来たか！！」
「あ！トリックオアトリ－ト！！」
「コレで、アメが貰える！！」
ハイタッチする秋雨と竜山
「…」
しかし、黒マントは動こうとしない
「…？」
「お前達、聞いていないのか…？」
「何がだ！？」
「「強奪」だぞ？」
「まさか…」
「来い！相手になってやろう！！」
身構える黒マント
「やるしか有りませんね…！オキナさん！！」
「何で言うの！？」
黒マントが叫ぶ
「この空気的に「正体不明の黒マントと戦って、後で正体が分かる」って空気じゃん！！」
「何で、速攻、言うのかなぁ！？」
「いや、声で解るんですけど…」
「…言われてみれば、確かに」
「まぁ、気を取り直して！！」
「来い！ガキ共！！」
「無論、能力の使用は有りだ！！」
「行きますよ！オキナさん！！」
「１分以内に終わらせてやろう！！」
「俺も、毎日、遊んでるだけじゃ無いんだよ！！」
竜山が、一歩前に出る
「むん！！」
ボッ！！
竜山の拳が炎に包まれる
「ほほぅ！俺と同じ能力か！！」
「え！？そうなんですか！？」
「共に、能力はEランク…」
「しかし！俺は精度を上げ、今じゃAランクだ！！」
「ランクの違いを分からせてやろう」
ゴォォォォ！！
オキナの拳は、火山の噴火のように燃え上がる
「！！」
「その灯火と、この業火！どちらが強いかな！？」
「…やってみますか！？」
「来い！！」
「行きますよ！！」
全力でオキナに突っ込む竜山
「速いな…」
「はぁ！！」
ゴォン！！
オキナの腹部に拳がめり込む
「…だが、火属性の本質を間違えていないか？」
「本質は、攻撃力の上昇！！」
「故に、スピ－ドに頼るのは、間違いだ！！」
オキナが拳を振り上げる
「炎獄剛拳！！」
ゴォオォッォォォッォオオン！！
激しい爆音が、辺りに轟く
「がぁ…！！」
メキメキメキ！！
地面が大きく凹む
竜山は、頭から地面に押さえつけられる形になっている
「どうだ？効いたか？」
「…加減、有りませんね」
「勿論だ」
「加減しろ！このバカ！！」
ゴン！！
オキナの頭を、黒マントが思いっきり殴る
「痛ぇぇ！！」
「ゴメンね～！竜山君！！」
「このバカが加減知らずで」
「ア、アメ－ルさん…？」
「今、治療するよ」
アメ－ルが竜山の傷部に手をかざす
シュゥウウゥゥ…
「ッッッ！！」
「少し、痛いかも知れないけど、我慢だよ」
シュウウゥゥ…
「はい！終わり！！」
「…あ、ありがとうございました」
「コレは、お詫びね～」
アメ－ルが２つのアメを地面に置く
「まぁ、仲良く分け合ってよ」
「それじゃ！」
そう言い残すと、オキナとアメ－ルは去っていった
「…大丈夫か？竜山」
「傷は、大丈夫だ」
「それにしても、あんな人に勝てる奴なんて居るのかな…？」
「さぁ？どうだろ…？」
「とにかく！アメが１つずつ手に入った！！」
「後、２つだ！！」
「頑張るぞ！」
「おう！！」
「…でも、後、２つもオキナさんみたいな人が持ってたら、どうしよう？」
「メタルさんとか」
「…それを言うなよ」
秋雨、竜山
アメ、１つ獲得
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