表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/226

ハロウィン!!

「さ-て、今年もやってきたわよ!このイベントが!!」

会長が生徒会全員を収集し、演説をしている


「ハロウィンよ!!」


「うおおぉぉぉお!!」


盛り上がる2年生陣


密かにガッツポ-ズをする3年生陣


え?何?何なの?コレ…と、言わんばかりの1年生陣



「1年生の皆は初めてだから、説明するわね」


「ハロウィンイベントでは、まず前夜のパ-ティ、次に当日のイベント、後日の後片付けとなるわ!!」


「最も重要なのは、当日のイベント!!」



「校内に潜伏するハロウィン役者を見つけ出し…」


「「トリックオアトリ-ト!!」と叫ぶのよ!!」


「そうすることで貰える飴を、3つ集めれば…」



「ものすごい景品が貰えるわ!!」


「うぉおおおぉぉ!!」


さらに盛り上がる2、3年生陣



「さぁ!今日は明日のパ-ティに備えて、皆、衣装準備よ!!」


「イエッサ-!!」


ちりぢりに散っていく2、3年生陣


そして、取り残された1年生陣


「あ-、1年生は何するか解らないわね?」


「はい…」


「適当に、誰かから衣装を貰うかしてきなさい!!」


「そんな、無茶苦茶な…」


「行く?行かない?」



微笑む会長


「行きます!!」


1年生陣も散っていく


1年寮


「どうする?竜山…」


「「どうする」って…」


「衣装はないし…」


「竜山お兄ちゃん!秋雨お兄ちゃん!!」



2人の背後から、火衣良ちゃんの声


「ばぁ--!!」


白い布に、穴を2つ開けただけの簡単な衣装を着た火衣良ちゃん


「えへへ-!驚いた?」


「火衣良ちゃんでも用意してるのに…」


「俺達は…」


さらに、しずむ2人


「あ!メタルさんからプレゼントだって!!」


火衣良ちゃんが箱を2人に渡す


「何だ?コレ…」


箱を開ける秋雨


ビヨォォォン!!


中から、妙な顔が飛び出す


「うわぁ!?」


ビヨンビヨン…


ゆれる顔


「何だ…、びっくり箱か」


「何か入ってるぞ?」


箱の中には、手紙と袋


「「秋雨、竜山、GL!お前らの衣装を用意してやったぞ!!感謝しろ!!」」

「だって…」


「衣装?」


中には3人分の衣装があった


「おお、これまたレギュラ-な…」


「「竜山は狼男、秋雨はカボチャのジャックランタン」だって…」


「GLは?」


「…」


箱の中を見つめる竜山


「俺、メタルさんにお礼言ってくる」


「?」



「ただいまぁ-」


「おかえり」


GLが帰宅する


「何してるの?」


「ハロウィンイベントの衣装だって」


「私の有る?」


「有るけど…」


「どれ-?」


箱の中を覗くGL


「…」


箱の中には、ヒョウ柄の衣装があった


「…無駄に露出度が高くないか?」


「…」


「GL?」


GLが衣装に付いていた手紙を読む


「「喫茶店イベントの時はお世話になりました by金田」」


「…」


GLから

禍々しい怨念が溢れ出す


「…頑張れ、GL」




生徒会室


「あら!秋雨君、竜山君、GL!どうしたの?」


3人は揃って生徒会室に来ていた


「皆、似合ってるわね-」


春白が3人に話しかける


「そうですか?」


「うん!GLが特に」


顔を真っ赤にしながら、GLが震えている


「あ、ありがとうございます…」


「さて、今回は誰が優勝するのかしら?」


会長が切り出す


「はい?」


「「ハロウィンコンテスト」よ」


「ハロウィンコンテスト?」


「生徒会、風紀委員、治療委員、その他の代表者2名が参加する一大イベントよ!!」


「何をするんですか?」


「簡単に言えば、ファッションショ-よ」


「ああ、なるほど」


「優勝チ-ムには、特別賞金が与えられるわ」


「へぇ~」


「生徒会からは、誰が参加するんですか?」


「水無月ちゃん、骸瀧さんよ!!」

「ちなみに、前コンテスト優勝チ-ムね!」


「そうなんですか?」


「風紀委員会からは、夜風ちゃんと火衣良ちゃんらしいわ」


「火衣良ちゃん、参加するのか…」


「治療委員会からは、GLと椿姫さん」


「へぇ~」


「…え?」


「その他、先生陣からは…」


「ちょっと待ってください!!」


「何?GL」


「私、参加するんですか?」


「らしいわね」


「この格好で!?」


「ええ、そうよ」


「う、嘘…」


完全にオ-バ-ヒ-ト状態に陥るGL


「で、その他、先生陣からは、ネオンさんと美海さん」


「意外なチョイス!!」


「他にも、出たがった人がいるらしいけど、人数的にアウトにされたらしいわよ」


「「他にも」?」

「女性は、美海ちゃんとネオンさんだけじゃ…」


「何だ?秋雨、知らないのか?」


「他にも結構居るわよ」


「皆、知らないだけよ~」


「そうだったのか…」



「着替え終わったぞ」


「俺もだ」


鬼怒と岩角が奥の部屋から出てくる


「----!!」


言葉を失う春白


鬼怒は吸血鬼の衣装


岩角はアインシュタイン


「これ以上ないほど、似合ってますね」


「そうか?」


「鬼怒先輩!血を吸ってくれませんか!?」


眼をキラキラさせる春白


「何を言ってるんだ?お前は…」





「あれ?天鹿和さんと刃影さんは?」


「あの2人も、そろそろ着替え終わるだろう」



「お待たせ-」


「着替え終わったぞ」


2人も奥の部屋から出てきた


「どう?似合うかな?」


天鹿和はゾンビの衣装


「結構、リアルですね…」


「放送事故にならなきゃ良いけど…」


刃影はコウモリの衣装


「…このイベントに意味はあるのか?」


「…さぁ?」



「さて、私達も着替えましょう!春白ちゃん!!」


「はい!!」


2人が奥の部屋に入っていく


「あの2人はどんな衣装に着替えるんでしょうか?」


「さぁな?」



ひっそり、忍び寄る竜山


「竜山、死にたいのか?」


「見えるなら本望!!」



「お待たせ~」


2人が奥の部屋から出てくる


「あ…」


鉢合わせになる竜山


ゴッ!!


鈍い音が響く


「私は魔女にしてみましたぁ~」


会長は魔女の衣装


「似合う?」


「ええ、そのステッキに血さえ付いていなければ」


「…どうですか?鬼怒さん」


モジモジしながら、春白が出てくる


春白はバンシ-の衣装である


「似合うんじゃないか?」


「はぅぅうう~」


その言葉と同時に気絶する春白


「さて!イベントの準備は万端ね!!」


「明日に備えて、各自就寝!!」


「は-い」


そうして、全員が寮に戻っていった



読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ