幽霊事件2
「…秋雨!秋雨!!」
竜山の大声で目が覚めた
…ここは、どこだ?
「お!起きたか!!」
「…ここは?」
「保健室だよ」
「…保健室か」
「起きたかい?」
竜山の後ろには、白衣姿の眼鏡をかけた中年男性が居た
「かなりのショックによる気絶だね」
「僕は何で…?」
「GLとキ…」
危うくキの次の文字を言う前に、竜山の口をふさいだ
「養護教諭のイトウだ」
「…どうも」
「大した事ないから、もう大丈夫だろうね」
「…ありがとうございます」
「先刻、君の相方の竜山君が、ウチの助手に手を出してね」
「すいません」
「まぁ、気にしなくていい」
「いつものことだからね」
「彼女も気にしてない」
「そうですか…」
「後で、鬼怒君に保健室に来るように言ってくれるかな?」
「解りました」
生徒会室に戻ると、会長が心配そうに聞いてきた
「倒れたんだって?」
「ええ、まぁ」
「大変だったね」
この会長も良いところは有るんだな…
「GLとキスしたんだもの!気絶ぐらいするわよねぇ」
「!!」
竜山は、言ってないと言うばかりに首を振っている
「何で知ってるんですか!?」
「監視カメラって便利よね」
「監視カメラ…!!」
「心配しなくても、私と鬼怒君、竜山君しか知らないわ」
「そうですか…」
いや、そんな問題じゃない!!
「秘密にしておいてください!!」
「解ってるわよ」
「幽霊に好かれるなんて、凄いわ!!」
「凄くないです…」
「GLがキス…か」
「鬼怒さん?」
「あ!鬼怒先輩!!保健室のイトウさんが呼んでましたよ!」
「解った」
「ちょっと行ってくる」
「お前は先輩って呼ぶのか?」
「秋雨は さん って言うよな…」
「どうでもいいけど、GLの目的、解ったの?」
「あ…」
「もう一回調べてきなさい!!」
「…はい」
もう一度、3年の寮の通り道で、待機することになった
「…」
「どうした?秋雨」
「…」
「物思いにふけってるな」
「…そりゃ、ふけるさ」
「…もしかして、ファ-ストキスだったのか!?」
「…まぁな」
「ファ-ストキスが幽霊とは…w」
爆笑する竜山
「何でGLは俺にキスなんてしたんだ…?」
「目的は簡単だ」
「鬼怒さん!!」
いつの間にか鬼怒さんが横に立っていた
「…これからGLをおびき出す」
「どうやって?」
「おとり作戦だ」
「おとり?誰がですか?」
「…秋雨、お前だ」
「僕!?」
おとりが僕って… どういうことだ!?
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