最凶肝試し開始
海で泳ぎ終わった後、メタルが手配した旅館に、泊まることになった
「お待ちしておりましたよ…」
不気味なお婆さんが、受付にいる
「ささ、部屋へどうぞ…」
「悪いね!女将さん」
「もう、そんな年ではありませんよ…」
ヒッヒッヒと、不気味に笑うお婆さん
「じゃ、部屋割りは以下の通りだから」
秋雨と竜山
火衣良ちゃんとGL
水無月と骸瀧
岩角と刃影
鬼怒と天鹿和
春白と風華と夜風
挽我と寺冬
首狩と亞幹璃
と、いう部屋割りである
「皆、部屋に行ってね」
「23時に大広間に集合だから」
「23時?」
「そう!23時」
皆、疑問に思いながらも、部屋に向かった
秋雨、竜山部屋
「23時って、何だろ?」
「さぁ?肝試しだったりして」
「まっさか-」
バァァァン!!
2人の愉快な会話を遮るように、壁に激しい音が伝わる
「え?何!?」
「さ、さぁ…」
「ま、一眠りしようぜ」
「…そうだな」
2人は布団を敷き、眠った
GL、火衣良ちゃん部屋
「GLお姉ちゃん…」
「どうしたの?火衣良ちゃん」
「竜山お兄ちゃんは?」
「別の部屋だけど…」
「お兄ちゃんが居ないと、寝れない…」
「私が居るわよ」
「でも、寂しい…」
火衣良ちゃんは、今にも泣きそうになっている
「困ったわね…」
「でも、23時に会えるわよ」
「そうなの…?」
「うん!そう!!」
「やった!!」
水無月と骸瀧部屋
「ウフフフフフ…」
不気味の笑う骸瀧
「ど、どうしたの?」
「何でもないわよ…」
それでも、笑顔は止まっていない
骸瀧は、考えていた
ついに!この日が来た!!
学年の差で、同じ部屋では眠れなかったけど…
今日こそ!今日こそ!!
水無月ちゃんの寝顔を撮ってやるわ!!
「よだれ、出てるよ」
「あ、ごめんなさい…」
岩角、刃影部屋
「寝る」
「おう、俺は荷物整理しとくから」
「勝手にしろ」
鬼怒、天鹿和部屋
「天鹿和」
「どうしたんですか?副会長」
「海で、お前の姿を見なかったが…、何処に行ってたんだ?」
「ちょっと、メタルさんに呼ばれまして…」
「そうか」
「23時に起こしてくれ」
「了解しました!!」
春白、風華、夜風部屋
「私達だけ、3人部屋になっちゃったわね」
「いいんじゃない?」
「私も構いません」
「あ!夜風ちゃん!!」
「何ですか?会長」
「アナタって、良いスタイルしてるでしょ?」
「自分では、そう思いませんが…」
「首狩君に、襲われたりしなかった?」
「か、会長!新人に何てこと言ってるんですか!?」
春白が慌てる
「いえ、彼は性欲に興味はないようです」
平然と返す夜風
「アナタも、平然と返さないの!」
「申し訳ありません」
「襲って良いかしら?」
「会長!!」
「ご遠慮します」
「あら、残念」
挽我、寺冬部屋
「良い部屋やのぉ!ここは」
「挽我=和室好き?」
「おう!洋室より和室が好きや!!」
「挽我=以外」
「そうかいな?」
「挽我=ホ-ムレス」
「…ケンカ売っとんか?」
「自分=笑」
「自分=気付く」
「何を、や?」
「自分=食事時間」
「…早う、済ませてくれや」
「自分=了解」
首狩、亞幹璃部屋
「君が、亞幹璃君か?」
「そうです」
「…生徒会会長に、酷い目に遭わされてるそうだね」
「泣きたいです」
「ま、女装しても可愛いんだから良いじゃないか」
「良くないですよ!!」
「もう、猫耳はうんざりです…」
「メイド服も、スク-ル水着も、うんざりです!!」
「相当、苦労してるんだね…」
「解っていただけますか?」
「うん、同情するよ」
皆が、そうしている間にも、23時が廻ってきた
「はい!皆、来たね!!」
「ただいまより、「最凶!肝試し大会!!」を開始しま~す!!」
「イェ-イ!!」
盛り上がっているのは、メタルさん達だけである
「…盛り上がろうよ」
「盛り上がりませんよ!!」
秋雨の懇親のツッコミ
「海のことは感謝するが…」
「こっちは、眠いのを我慢してきてるんだ」
「帰らせて貰う」
刃影が、部屋へ向かう
「あ-ぁ、帰っちゃた…」
メタル達が、コソコソ話をしている
「何だ!?これは!!」
遠くで、刃影の叫ぶ声
ガシャァァァン!!
ガタガタ!!
しばらくの雑音の後、音が止まった
「…!?」
ざわめく一同
「…帰っちゃたら、こんな事になるから」
「さ!行こう!!」
メタル特別企画
最凶肝試し
PM 23:00
開始
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