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夏の海


秋雨の記憶が回復してから、2週間が経った


生徒会室


「暑いわねぇ-」


うちわで自身を仰ぐ会長


その日の暑さは、今月中最高だった


「ク-ラ-はどうしたの?」


「故障してる」


鬼怒が、作業しながら報告する



「原因不明だ」


「まったく!何でこんな時に…」



バタァン!!


扉が強く開く


「お困りの皆さん!!」


アロハ服を着たメタルが、ポ-ズを決めている



「こんな暑い部屋ではなく!!」


「海へ行きませんか!?」



「…海?」



「そう!その通り!!」


「校長には、休暇の許可も取っている!!」



「さぁ!いざ海へ行こう!!」


その猛暑の日、海へ行くことが決定した



「こちらで、特定のメンバ-は誘ってあるから、君達も誘ってきなさい!」



「俺は、先に準備してるからな!!」


そう言うと、メタルは走り去ってしまった



「何でしょうか?いったい…」



「ま、お言葉に甘えさせていただきましょ!」


「全員、作業は中断して準備に取りかかりなさい!!」



「おぉ--!!」



1年寮


「GL!竜山!火衣良ちゃん!!」



「どうしたの?急に」


「暑いよぉ~」


部屋では、GLがシャツ一枚でくつろいでおり、火衣良ちゃんは暑さに参っている



「今日は、俺達は休みだぜ?」


竜山が、奥の部屋から出てきた



「海、行く?」



「行く!!」


GLと竜山が、あり得ないスピ-ドで食いついてきた


「火衣良ちゃんは?」


「行く~!」



「じゃ、皆、準備して」


「生徒会の皆で行くから」



「は-い!!」






金田が、全員の先頭に立つ


「さぁ!皆、来たね!!」



生徒会の面々と、首狩に夜風、挽我と寺冬、亞幹璃も来ていた



「海の家に、荷物を置いて泳ごうじゃないか!!」


「おぉ--!!」



全員のテンションはMAX状態だ



「着替えてきてね!!」



ガルスの掛け声で、全員が着替え室に直行した



10分後…



「皆、着替えたね!!」



周りには、水着姿の面々が居た



「さぁ!泳ごうじゃないか!!」



「いよっしゃぁぁ!!」


次々と、海へ飛び込む



「僕も行こうかな…」


秋雨は、皆が飛び込む様を眺めていた



「アナタが、秋雨 紅葉ですか?」


秋雨の背後には、水着の夜風



「そ、そうだけど?」


「お初にお目にかかります」


「元本部の夜風 珠洲三と申します」



「ど、どうも」


「アナタを助けに来た首狩さんに、命の大切さを教えられました」


「感謝しています」



「それは、その人に言ってくれないかな?」



「いえ、何度も言いました」


「体で恩を返そうとしましたが、拒絶されました」



「そりゃ、そうだろうね」


「どうすれば、よいのでしょうか?」



「僕に聞かれても…」




「夜風-!一緒に泳ごうぜ!!」


遠くで、首狩が呼んでいる



「…行ってくれば?」



「そうします」



「お礼の方法は、そのうち見つければ良いんじゃないかな?」



「…はい」



そう言い残すと、夜風は首狩の元へ向かった



「ふぅ…」


「何、話してたんの?」



「GLか」


「怪しい…」



「別に、そんな物じゃないって」


「そう?」



「そうだよ」


「それにしても、綺麗だな、GL」



「えっ!?」


GLが頬を赤く染める



「そりゃ、自信有るけど…」


「ま、ありがとう」



その瞬間、悲鳴が響いた


「キャァァァ!!」


「!?」



「水無月さんの声だ!!」



「どうしたんですか!?水無月さん!!」



「へ、変態が…」


震える水無月



「変態?」


水無月の足下には、予想通りの人物が転がっていた



「…竜山、何してんの?」



「いや、「写真を撮りませんか?」って聞いただけなんだ…」


「卑しいことは、決して…」



ゴスッ!!


凄まじい蹴りが、竜山を襲う


「ごふぅ…」


悶絶する竜山


「私の水無月ちゃんに手を出すな!!」



「大丈夫?水無月ちゃん」


「怖かった…、いろんな意味で」



「もう、大丈夫!!」


水無月を心配する骸瀧の手には、カメラがしっかりと握られていた



「解決…かな?」


「ま、良いんじゃないの?」



「GLお姉ちゃ~ん!!」


火衣良ちゃんが、向こうから走ってくる



「どうしたの?」



「竜山お兄ちゃんは?」



「そこに居るわよ」


「ありがと!!」



「竜山お兄ちゃん!遊ぼ!!」



火衣良ちゃんが、竜山を引っ張っていった



「良い海だな」


「鬼怒さん!」



「お前、泳がないのか?」


「そろそろ、泳ごうかと…」



「そうか」


「気を付けろよ」



「?」



「会長に気を付けろって事だ」


「どうしてですか?」



「アレを見ろ」


遠くで、亞幹璃が会長に追いかけ回されている



「…?」



「猫耳を付けさせられているみたいだな」


「恐らく、水着も女物にする気だろう」



「お気の毒ですね」



「お前も、狙われないようにな」



「は、はい」


「俺は、もう一泳ぎしてくる」


「じゃぁな」


鬼怒は、海へ飛び込んでいった




「僕も泳ごうか」


「私も行くわ」



秋雨とGLが海へ飛び込んだ



「邪魔だ」


刃影が、秋雨達の行く手を遮る



「どうしたんですか?刃影さん」


「ココの魚は高く売れる」



「そうですか…」


金に対する執着心は強いようである



生徒会の面々は、海を満喫していた



読んでいただきありがとうございました

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