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心の記憶

「さて、全員来たな」


保健室には、生徒会メンバ-、火衣良ちゃん、首狩、夜風、メタル達、オキナ達、校長が居た


GLのエネルギ-も回復し、秋雨の記憶再生治療が始まろうとしていた


「秋雨の体は、元に戻したし…」



「秋雨の記憶も消せたから、後はGLのエネルギ-を注入するだけだ」


「…はい!!」



「準備は良いか?GL」


「大丈夫です!!」



「よし!やれ」


そっと、秋雨にキスするGL


「治ってよね…」



「これで、相殺が始まる」


「もう一度、能力を強制発動させるぞ」



「はぁ!!」



秋雨の体が激しく輝き出す



「お願い…!!」


祈るGL



竜山は、目を閉じて呟いた


「秋雨…!!」




パァァァン!!



激しい音が、保健室に響く



「う…」


秋雨が起き上がる



「秋雨!!」



「ココは…」


「保健室?」



「僕は、何を…」



「秋雨ぇぇぇ!!」


ゴッ!!


ガァァン!!



竜山の拳が、秋雨の頬にめり込み、吹っ飛ばした



「な、何すんだ!?竜山!!」



「「何すんだ」じゃねぇ!!」



「お前!!どうして、本部で記憶を消そうとした!?」



「それは…」



「俺達の為か!?」


「だったら、もう一発殴らせろ!!」



「今、周りを見てみろ!!」


「皆、お前の為に頑張ってくれた人達だ!!」



「メタルさん達や首狩先輩、刃影先輩は、本部突入を手伝ってくれた!!」


「鬼怒先輩は、お前にエネルギ-を与えてくれた!!」


「校長は、首狩先輩達を本部から救ってくれた!!」


「他の人達も、お前のために頑張ってくれた!!」



「皆、お前が心配だった!!」



「お前は、俺達を能力で傷付けたからって、俺達がお前を嫌いになると思うか!?」


「避けると思うか!?」



「絶対に違う!!」



「お前は、仲間だ!!」


「生徒会のメンバ-だ!!」



「記憶を消そうなんて、次、言ったらぶっ殺すぞ!!」



「…悪かった」



「…もう、何処にも行くんじゃねぇぞ!」


「…ああ」



「秋雨ぇぇ!!」


GLと水無月、火衣良ちゃんが泣きながら飛びつく


「心配したよぉぉぉ!!」



「皆…、ごめん」


「う゛あぁぁあぁああん!!」



「秋雨君、異常は無いかい?」


「イトウさん…」



「結構、荒療治だったからね」


「ご迷惑をおかけしました…」



「彼は、治療に成功したのですか?」


夜風が、首狩に質問する


「そうみたいだな」



「アナタの目的が果たせて、私も一安心しました」


「…ありがとう」



「首狩さん!」


「…礼は言わなくて良いよ」


「僕も、恩返しだからね」



「…はい」



「水無月さん、火衣良ちゃん、心配かけてすいませんでした」


「もう、何処にも行かないでよね!!」


「…はい」



「刃影さんや、天鹿和さんもありがとうございました!!」


「…後で、任務料を請求してやる」


そっぽを向く刃影



「良かったね!秋雨君!!」


「頑張ったのは俺だけどな!!」


天鹿和と裏が、一度に喋ると面倒くさい



「良かったな、秋雨」


「鬼怒さん…」



「生徒会の任務が、溜まっている」


「早く回復するんだな」



「…はい!!」



「会長!春白さんも、ありがとうございました!!」



「良いのよ」


「私は、学園を守っただけなのだからね」



「私なんて、皆と違って何もしてないわよ!」


爆笑する春白



「…GL、竜山」


「本当にありがとう!!」



「また、皆で過ごそうね!!」


「任務も手伝ってやるから、何処にも行くなよ!!」



「…解ってるよ」



「皆さん…、本当にありがとうございました!!」


深く、お辞儀する秋雨を、皆は微笑んで見つめていた



数日前、本部


「ノコノコ戻ってきたんですか?霧上さん」


「…申し訳ありません!総督!!」



「麻簔君や他の人達もです」


「ココのル-ルを忘れたんですか?」



「奇襲に失敗し、元戦闘員の暗殺と、秋雨君の奪還にも失敗したようですね」


「…はい」



「オマケに秋雨君を殺そうとした人までいらっしゃる…」


「アナタ達は、自殺志願者ですか?」



「大変、申し訳ありません!!」



「さて、ル-ルはル-ルです」


「皆、自害しなさい」



「それが…」


霧上が、イトウから貰い受けた封筒を渡す



「何ですか?コレは」


「WG学園支部、校長からの伝言だそうです」



ビリビリビリ!


封筒を破き、中身を確認する神月



「…!!」


「くそ…!!」



「どうかなさいましたか?」



「全員、去りなさい」


「自害はしなくて構いません」



「え…!?」



「去りなさい!!」



「は、はい!!」


バタン!


扉を強く開け、霧上以外の戦闘員は去っていた



「…総督、伝言は何と?」


「簡単な内容ですよ」



「「神月に伝える、本部役員に害を加えたり、加えさせたりしたら…」」


「したら?」



「「支部、全員で反乱する」」



「!!」



「「PS、軌跡の牢獄はもう使うなよ」…と、言うことです」



「そんな…」



「やってくれましたよ」


「いくら、ココの戦闘員が強くても、全員反乱となると、確実に…」



「…そうですか」


「アナタも去ってください」



「今日は休養日だと、全戦闘員達に伝えてください」



「は、はい!!」



バタン!!


霧上は、扉を開け、部屋から出て行った






本部、鉄則のル-ル、軌跡の牢獄


廃止決定



秋雨 紅葉


記憶、完全回復


支部生徒会、役職復帰


読んでいただきありがとうございました

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