記憶の修復作業
降伏した麻簔は、隔離室にいた
「まだ、信用したワケじゃないからな」
「ココに居てくれ」
「…皆はどうなった?」
「今、回復中だよ」
「ま、お前の班は運が良い」
「…どういう事だ?」
「A班は、死亡した者や逃亡した者が居るそうだ」
「B班は…、全滅らしい」
「全滅!?」
「霧上は、捕縛されたそうだが、他の戦闘員は…」
「天鹿和に合ったのが、不運だったな」
「しばらく、おとなしくしていてくれ」
「…解った」
保健室
「戻ったぞ」
「イトウさん!!」
戻ったイトウを、春白とGL、竜山、メイスが迎える
「鬼怒君、どうだ?」
「…キツイな」
「エネルギ-を、どんどん吸い取っていってやがる」
「後、少しで良いはずなんだが…」
「ぐぅ…!」
鬼怒が、頭を押さえる
「鬼怒先輩!!」
「大丈夫だ」
「エネルギ-の使いすぎだな…」
「あと少し耐えてくれ」
「ああ」
それから、数十分、鬼怒は秋雨に、エネルギ-を与え続けた
「はぁ、はぁ」
「がんばって!鬼怒先輩!!」
春白が、心配そうに応援する
「よし!もう十分だ!!」
「鬼怒君!手を離せ!!」
「ふぅ…」
秋雨から、鬼怒はゆっくり手を離した
「今から、記憶の修復に取りかかる」
「鬼怒君、君は休め」
「そうさせてもらう」
「GL、竜山、来い」
「何ですか?」
「記憶の修復には、お前達の記憶も必要だ」
「成功しないかもしれないが…」
「どうする?」
「やります!!」
GLと竜山が、口をそろえる
「よし、解った」
「まず、お前達の記憶を秋雨に与えるんだ」
「メイス!」
「はい!!」
メイスが、白い液体を持ってくる
「飲め」
「…」
「大丈夫だ!記憶を抜くから、少しクラッと来るが…」
「ん!!」
一気に飲み干す2人
ポゥゥゥゥ…
GLと竜山の体が光り出す
「今だ!!」
イトウが、2人の体から、出てくる光を捕まえる
「…!!」
「クラッと来ただろう?」
「ええ、少し」
「いいか?」
「この記憶の結晶を、秋雨に飲ませる」
「そうして、細胞を活性化させれば…」
「成功ですね!!」
「そうだ」
ガタン!!
屋根の方で、何かが崩れる音がする
「何でしょう?」
「…構えて」
「え?」
バッ!!
屋根から、本部、下位戦闘員が襲撃してくる
「!!」
秋雨とGLは、戦える状態ではない
イトウとメイスは、戦闘員から離れた位置にいる
「テメェ達さえ、やっとけば!お許しがでるかもしれねぇ!!」
ナイフで、秋雨を狙う
「秋雨!!」
竜山が、手を伸ばす
「ぐぅ!!」
傷が疼き、手を伸ばしきれない
「クソ…!!」
「死ねぇ!!」
ガッ!
鬼怒が、戦闘員のナイフを、秋雨の首から、2㎝程のところで止める
「な…!!」
「ぐぅ…」
鬼怒の手からは、血がしたたり落ちる
「ハァ!!」
鬼怒は、ナイフを払いのけ、戦闘員を吹っ飛ばす
ガァン!!
壁にめり込み、戦闘員は気を失う
「ゴホッ!ゴホッ!!」
鬼怒がむせ返る
「大丈夫か!?鬼怒君!!」
「…心配は要らない」
「早く、治してやってくれ」
「わ、解った」
「…飲ませるぞ」
ゴクン
秋雨が、竜山達の記憶を飲み込む
「能力、強制発動!!」
イトウが、秋雨の頭に触れる
「むん!!」
秋雨の頭が輝き出す
「成功してくれ!!」
パァァァァァァ…
だんだん、光が弱まっていく
パチン!
何かが、小さく弾けるような音の後、光は消えた
「イトウさん!!」
「…成功か?失敗か?」
「え!?」
「成功なら、起き上がる」
「失敗なら、肌の色が変化する」
「でも…」
秋雨に変化はない
「やはり、軌跡の牢獄のせいか…!!」
「どうすれば良いんだ!?」
「普通の方法じゃ、ダメみたいよ!!」
会長が、扉を蹴飛ばして入ってきた
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