闇夜の狙撃手
「はい、18回目ね~」
天鹿和は、精神破壊で霧上を、回復させては壊しをくり返していた
「お、お願いです!もう止め…」
「止めると思うか!?」
「ココに、入ってきた時点で、お前の死は確定なんだよ!!」
「わ、私は副総督よ!!」
「こんな事をして、タダで済むと思ってるの!?」
「今は、侵入者だよな?」
「無駄話はこれぐらいにして、もう一回壊れようぜ!!」
「ひぃぃぃ!」
パァン!!
「!!」
シュッ!
銃弾が、天鹿和の頬をかすめる
「…誰だ?」
「亞幹璃 狐兎夜です」
「この暗闇から、どうやって撃った?」
「お教えする義務はありません」
「むかつく野郎だ」
「その人を離して貰えませんか?」
「嫌だね」
「まだ、遊び足りねぇんだよ」
「遊ぶのなら、その人の死体で、お願いします」
「!!」
パァン!
パァン!!
「おっと!!」
カキィン!
天鹿和の、手鎧が銃弾をはじく
「どういうつもりだ?」
「仲間を殺すつもりか?」
「そうです」
「それが、私の任務ですから」
「くだらねぇ本部のル-ルか」
「敗北者の抹殺なんて、ココでやってたらキリがねぇぞ」
「それでも、それが任務です」
「邪魔するのなら、容赦はしません」
「来いよ」
「暗闇の中から攻撃してきても、俺には当たらねぇぞ」
「どうでしょうか?」
シュッ!
「!?」
カキィン!
「ギリギリで防ぎますね」
「声がしてるのと、真逆の方向から飛んできてるぞ」
「能力か?」
「さて、どうでしょうか?」
「!!」
気が付けば、天鹿和の周りから、銃弾が飛んできている
「反則って知ってるか?」
「はい、よく言われます」
ガガガッガガガガ
天鹿和に全弾が命中する
「クソが…」
「驚きましたね」
「今のを受けて、生きてるんですか?」
「うぜぇ能力だな」
「お前も、俺と殺し合ってくれるのか?」
「お断りします」
「殺し合おうぜ」
天鹿和が、構える
「気をつけなさい!亞幹璃!!」
「頭を捕まれたら、終わりよ!!」
「黙ってください」
「たかが、敗北者でしょう」
パァン!
銃弾が、霧上を狙う
「しまった!」
「俺の遊び道具が!!」
パァン!!
カキン!
もう一発の銃弾が、亞幹璃の銃弾をはじく
「誰ですか?僕の銃弾をはじくなんて」
「WG学園生徒会、会長の風華 舞桜よ!!」
ハンドガンを構え、格好を付けた会長が参上した
「お!会長じゃねぇか!!」
「裏、よくやったわ」
「助かったぜ!俺の遊び道具が死ななくて済んだ!!」
「遊び道具じゃないわ」
「彼女には、吐いて貰わなきゃならない情報があるの」
「精神破壊で、遊んでないでしょうね?」
「…遊んでねぇよ」
「後で、お仕置き室にいらっしゃい」
「!!」
「お話中、申し訳ございませんが…」
「その人は、私が抹殺しなければならないんですよ」
「あら、この状況で出来るとでも?」
「調子に乗り過ぎよ」
「やってみましょうか?」
「どうぞ、ご自由に」
パァン!
パァン!!
パァン!!!
3発の銃弾が、風華、天鹿和、霧上を狙う
「甘いわよ!」
フォォォオォォオオ!!
激しい風が、廊下を吹き抜ける
カラン!カラン!!
銃弾は、勢いを失い地に落ちる
「流石ですね」
「伊達に、会長をやってるわけじゃないわ」
「まさに、華麗な私のような技でしょ?」
「いや、それは無いだろ」
天鹿和がつっこむ
「…」
ギリギリギリギリ
「す、すいません!会長!!」
風華の絞め技が、天鹿和を襲う
「ギブ!ギブ!!」
ゴキン!
「おぐぅ…」
バタッ
「さて、話の続きをしようかしら」
「仲間に容赦、有りませんね」
「あなたに言われたくないわ」
「彼を気絶させたのは、どういう意味ですか?」
「簡単な話よ」
「この技はね、意識のある者には毒なのよ」
「アナタも、眠って貰えるかしら」
「え…」
ゴスッ!
風華のチョップが、霧上の首に入る
「う…」
バタッ!!
「さて、意識が有るのは、アナタだけね」
「しっかり、見ていなさい」
スゥゥゥウゥゥ…
風華が、大きく息を吸う
「ハッ!!」
風華の声と共に、桜が舞い散る
「これは…」
「う!?」
亞幹璃を吐き気が襲う
「ゲホッ!ゲホッ!!」
「何て、匂いだ…!!」
「良い匂いでしょう?」
「吐き気が…」
ドサッ!!
「あら、気を失ちゃった?」
「良い匂いなのに」
「さて、この子、どうしよう?」
「情報は、1人で十分だし…」
「ま、捕まえておこうかしら」
風華 舞桜
勝利
亞幹璃 狐兎夜
敗北
霧上 魔羅
捕縛
天鹿和 輝鈴
戦闘不能
読んでいただきありがとうございました