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狂乱鬼

「誰だ!?」


この暗闇の中、どうやって、三門を撃った!?



「暗闇の中から失礼」


「私は、本部、下位戦闘員の亞幹璃アミキリ 狐兎夜コウヤと言う者です」



「何故、仲間を殺した!?」



「何、彼が敗北したからですよ」


「鉄則のル-ルですから」



「出てこい!!」


「相手をしてやる!!」




「いえ、私の任務は、敗北者の抹殺」


「アナタと、闘うことではありません」



「それでは…」


サッ…



「待て!!」



すでに、亞幹璃は暗闇へと消えていった


「くそ…!!」



校内 廊下



「あら、C班じゃない」


「霧上副総督!」



「何してるの?」


「申し訳ありません!!このセキュリティ門が、どうしても破れず…」



「良いわ、私が向こうにテレポ-トして、開けてくるから」



霧上は、セキュリティ門の向こう側に、テレポ-トした



「ココを、こうすれば…」



「ぎゃぁぁあああぁ!!」


門の向こうから、叫び声が聞こえる



「どうしたの!?」



「副総督!お逃げくだ…」



下位戦闘員の声は、途中で途切れた


代わりに、何か妙な音が聞こえた



ベチャッ


ズルズル…


「どうしたの!?応答しなさい!!」



「何なのよ!もう!!」



ピ-!


ガチャン


「開いた!!」


「どうし…たの」



霧上の目の前には、血だらけになった戦闘員達


「しっかりしなさい!!」


戦闘員を抱きかかえる霧上



「副総督…」


「何!?何があったの!?」



「お逃げ…ください!」


「奴が…、奴が来ます!」



「黙れよ」


グチャッ!!


霧上の、抱きかかえていた戦闘員の顔が、踏みつぶされる



「…」


ゆっくり、踏みつぶした者の顔を見上げる霧上


「アナタは…」


「2年、議長の天鹿和だ」



「2重人格の…!!」


「お!俺は有名なのか!?」



「私の部下を、殺したのはアナタ!?」



「他に、誰が居るんだよ」


「ククク!良い気分だったぜ」



「アリみたいに、ジタバタしながら、死んでいくんだぜ?」


「笑い死にさせる気か?っての!!」




「アナタ、裏ね」



「表は、夜は寝てるからな!」


「普段は暇だが…」



「侵入者とは、気の利いたイベントだな!!」




「アンタ、戦闘向けじゃないんだろ?」


「女を殺すのは、好きじゃねぇ」



「ま、美人に限るけどな」



「失せろ、クソババァ」



「そうは行かないのよ!!」


「アンタが、俺に勝てるはずねぇだろ」



「どうかしら?」


霧上の両手には、小型爆弾




「頭を使えば、どうって事はないわ!!」


「食らいなさい!!」


「食らうかよ!!」



「どうかしら?」


ヒュゥン!!


「何…!?」



ガァァァァン!!



凄まじい爆音が、廊下に響き渡る


「普通に投げたのなら、避けられたでしょうね」


「私の能力を、忘れて貰っちゃ、困るわね」


「オ-ホホホホッホ!!」



グァァァ!


爆炎の中から、手鎧が伸びてくる



「え…」



ガシッ!!


ガガガッガッガガガ!!



頭をつかまれ、激しく地面に叩きつけられる霧上



「な、何で…」



「あの程度の爆弾で、俺を殺せるとでも?」


「フン!ヘドが出る!!」




「アンタは、生け捕りの方が良いか?」




「いや…」



「俺は、表が襲われていたので、仕方なく全員抹殺した」


「って、所だな」



「舐めないで、いただけるかしら?」



ドスドスドス!!



「テメェ…!!」



天鹿和の腕に、ガラスの破片が刺さる



「どう!?こんな物よ!!」


天鹿和の手が、霧上の頭から離れる



「クソが!!」


ポタ…


天鹿和の腕から、血が垂れる



「…おい」


「見ろよ!表!!」



「…何、言ってんの?アンタ」



「血だ!俺の血だぞ!!」


「やっとだ!」



「俺を殺すことが出来る人間が、目の前にいる!!」



「早く!」

「早く!早く!!早く!!!」



「殺し合おうぜ!!」



「何を言ってるか、知らないけど…」


「そんなに、死にたいのなら、殺してあげるわ!!」



「…誰を?」



「アンタを、よ!!」



ガッ!!



「俺を殺すなら、殺される覚悟もあるんだな?」


再び、天鹿和の手が、霧上の頭をつかむ



「殺し合いを、受けてくれるんだな!?」


「ま、俺の技を受けてから、決めればいいがな」







「食べることを」


天鹿和が、霧上の耳元で呟く


「飲むことを」

「喋ることを」

「泣くことを」

「笑うことを」

「怒ることを」

「楽しむことを」

「歩くことを」

「思い出を」




「恥と知れ」



パキィィィィン!!


何かが、砕ける音が廊下に響く



「あへ…」


霧上の目は、虚ろになり、口は開きっぱなし


体に力は入って無く、膝をついて動かない



「どうだ?殺し合い、するか?」



「あ…」



「おっと!これじゃぁ、答えられないな!!」


「俺としたことが…、ミスっちまった」



「ぐぅ!!」


突然苦しみ出す天鹿和



「出てくるな…!!出てくるな!表!!」



「…」


突然、静まる



「大丈夫ですか!?」


「あ…」



「裏!何てことを…」



「今、治しますからね!!」


シュゥゥゥ…



「あれ?私は何を…」


「裏が、アナタに精神破壊を使ったんです」



「僕は、回復系じゃないけど、精神なら回復できますから!!」



「助かったわ…」


「でも、どうして、敵の私を…」



「それは…」



「あ!答える前に、手を離してくれるかしら?」



「すいません!!」


「なんて、言うと思ったか?」



「表なんて、出て来ねぇよ!!」



「回復させた理由は、簡単だ!!」


「もう一度、壊すため!」



「精神回復なら、俺でも、表でも使える」



「さて、壊れようぜ?」



「ひぃ…!!」



「ギャァァァァ!!」




天鹿和 輝鈴


勝利


霧上 魔羅


戦闘不能



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