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本部総督

「…やりなさい」


「はい」


夜風は、小太刀を握りしめ、首筋に当てた



「…さようなら」


「やめろ!!」



「動かない方が、身の為よ」


「本部の鉄則でね」



「敗北者は死すべし、ってね」




夜風が目を閉じる



「させるかぁ!!」



ガッ!!



「!!」



首狩が小太刀を払い落とす



「はぁ、はぁ」



「ど、どうして…」



首狩の手から、血がしたたり落ちる


「…先刻の話、聞いてなかったのか?」


「そんな…!!」




「動いちゃったわね」


爆笑する霧上



「何?戦闘中に、愛でも芽生えたわけ?」



「本当に、そそる話ね!!」


パァン!!




「ガァァァァ!!」



首狩の腹に鉛玉が命中する



「証人なんて、1人で十分よ」



「後は、3人だったわね」



「ま、竜山って子を残そうかしら」


「挽我と、寺冬を倒すほどの子だものねぇ」



「あ!あの2人も殺さなきゃ!!」


「ああ、私って、忙しい女」



「要請します!!」


「何?役立たず」



「私が出来ることは、何でもします!!」


「この人を…!この人を助けてください!!」



「「何でもします」って…」


「アンタは、死ぬしかないのよ?」



「鉄則のル-ルも忘れたの?」


「いいじゃない」



「捨てた命でしょう?」



「それは…」



「舐めるなよ…!このクソババァ!!」



虫の息ながらも、立ち上がる首狩



「ゴフッ…」



「頑張ちゃって…」


「で、誰がクソババァって?」



「私は、まだ20代よ!!」



霧上が銃を構える


「死になさい!豚共!!」



「…あれ?」



首狩と夜風は消えていた



「何処行ったのよ!!」



「出てきなさい!死に損ないが!!」



銃を乱射する霧上





「…大丈夫ですか?」


「お前の能力は、風紀委員向けだな…」



軌跡の牢獄から、夜風の能力で、脱出する首狩と夜風



「あ!そう言うこと!!」



「夜風の能力ね!!」



「良いわ!」


「探してあげる!!」



「さぁ!逃げ惑いなさい!!」



笑いながら、階段を上がる霧上



「俺を置いてけ…」


「先刻、言っていた事と違います」


「よって、否定します」



「…そうか」


「このまま、裏門へ行け」


「仲間と合流する」



「了解しました」




本部、裏門付近



「もう少しだぞ…!秋雨!!」



「追っ手は居ないわ!!」


「俺が、大半を片付けたから、当然だ」



竜山とGL、刃影は船に向かっていた



「船に乗ったら、首狩を待つ」


「その間、GLは秋雨を、出来る限り治療しろ」



「解ったわ!!」



「刃影先輩!」


「何だ?」



「首狩先輩は大丈夫でしょうか?」



「…俺が、認めた男だ」


「大丈夫だろう」



「だったら、良いんですけど」




「人の心配より、自分の心配をするべきでしょう」



「!!」




ドガァァァァ!!!



目の前が、火の海と化す




「誰だ!?」


「…しまった」



「私を知らないとは、ショックですね」




「…竜山、GL」



「刃影先輩!」

「誰ですか!?アイツ!!」



「全力で逃げろ」



「え?」



「どういう事!?」



「逃げろ!!」



「俺達が戦える相手じゃない!!」


「だから、誰ですか!?」




「…本部総督だ」



神月カミツキ 蒼闇ソウアンです」


「よろしく」



「…アンタが出てくるのは、反則じゃねぇのか!?」


「いいえ、違うでしょう」



「ここまでのル-トを知っている、アナタが反則ですよ」


「刃影君」




「くそ…!!」


「竜山、GL!!」



「は、はい!!」



「何、ボウッとしてる!!」


「逃げろ!!」



「刃影先輩は…!?」



「1分だ!」



「え…?」



「1分稼ぐ!!」



「その船は、エンジンなんざ、1秒でかかる!!」



「出来るだけ、遠くまで行け!!」



「でも、刃影先輩と首狩先輩が…」



「俺は、任務を遂行するだけだ!!」


「首狩は、泳いででも帰るはずだ!!」



「行け!!」



「俺達も加勢します!!」



「ふざけるな!!」



「刃影君の言う通りですよ」


「アナタ達が、私と戦いになる、とは思えない」




「1分稼げるか、どうか…も、だろ?」


「そうですね」



「行け!!」



「…ッ!!」




ブォォォォ!!



船は、水平の奥へ消えていく



「やっと行ったか…」


「中々、男気あふれる姿ですね」


「刃影君」



「褒めても何も出ねぇぞ」



「言葉を慎んでください」



「…俺は、侵入者だぜ?」



「言われてみればそうですね」


優しく微笑む神月



「良くある台詞ですが…」



「死んでください」



トン


小さく飛ぶ神月


ゴスッ!!



「ガァ!?」



ガガッガガッガガッガガガガ!!



「クソが…」



「流石に、耐えますか」



「そこまでヘタレじゃねぇ」



「安心しました」


「楽しめそうです」




「アイツらを追うつもりはないのか?」



「有りますよ」


「ただし、侵入者を排除してから…ね」



「良い性格してやがる」



「ありがとうございます」



「武器を使わせて貰う」



「そうした方が身のためですよ」



「だろうな」


刃影の制服の下が、鈍く輝る




「行くぞ」


ザッ…



「良いですよ」


「私から行きますから」



トンッ



ドゴォォォォ!!



「ガァァァァァ!」


「アアアァ!!」




バキィイイン!!


神月の足を、刃影がはね除ける



「驚きましたね」


「今のを防ぎますか」



「1発目も苦労したんだぜ?」



「…能力で硬化した鉄ですね」



「その通りだ」


「腹に仕込んである」



「君の能力は、物質を硬化させることでしたね」


「そうだ」



「能力属性は雷でしたか」



「流石だな」



「情報量は首狩に並ぶんじゃねぇか?」


「どうでしょうね」



「ただし…」



トンッ


「!!」



バキィィィン!!



「硬化と呼ぶには、もろすぎる」



「…本当、反則だぜ」




秋雨 紅葉、竜山虎雨真、GL


本部脱出



首狩 虚


負傷



刃影 煌


本部総督と戦闘開始

読んでいただきありがとうございました

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