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能力検査

水無月さんの乱入から10分程経っているが、誰も来ない



「そういえば…」


竜山が気が付いたように呟く


「あの、爆睡してた人って紹介されたっけ?」


「…されてない」


「何て名前だろ?」


「誰かに聞いてみようか?」


「誰に?」


「生徒会長に聞いてみる」


「何だと!?お前も会長を狙ってんのか!?」



「…黙れよ」



「じゃぁ、岩角さんだな」


「え-、男じゃん」


「一番マシだからな」


話をしていると扉が開いて、岩角さんが入ってきた


「そろそろ集合だぞ」


「ナイスタイミング!!」




「あの、役員紹介の時に爆睡していた奴?」


「はい、なんて言うんですか?」



「彼女はGL」



「じ-える?」


「GHOST LADYの略だよ」


「ゴ-ストレディ!?」


「そうだよ」



「幽霊なんですか?」



「気まぐれだけどね」


「校内を、よく散歩してるから」


「彼女も生徒会メンバ-ですか?」



「いや、違う」



「っていうか、そもそも、何で、幽霊が存在してるんですか?」



「昔の生徒会役員の能力なんだ」

「彼が死んでしまったから発動していた能力だけ、取り残されたんだよ」



「…能力って?」


「それから先は、集合してから話すよ」



他の生徒達と生徒会室に向かいながら思う


やっぱりこの学園はおかしい…


能力って何だ!?


テレポ-トとかサイコキネンシスとか!?


生徒会室に着くと試験会場で見た、あの大きな機械が置いてあった


「は-い!!皆さん!お待たせしました!!」


「能力検査を行います!!」


興奮気味の生徒会長を押しのけて副会長が出てきた



「能力検査の説明をする」


「能力って言うのは、人間の個性と同じで様々な物がある」


「日常生活で、何かのキッカケで能力を発動した者や、生まれつき使える者も居る」


「そういう奴らが、このWG学園に推薦されるんだ」



…僕には覚えがない

能力なんて使えないし、使おうとも思わなかった



「そもそも、能力は大きく分けて5属性ある」


「火、水、風、岩、雷、だ」



「火は攻撃力を高める」


「水は知能を高める」


「風は移動力を高める」


「岩は防御力を高める」


「雷は武器の全体的威力を高める」


「この5属性がベ-スとなっている」



この人は何を言っている?

5属性?


訳が分からない


どうして、こんな学校に入ってきてしまったんだ?


人生最悪のミスだ…!!



「そういうわけだ!能力を調べるから、この機械に入ってくれ」


次々人が入っていく


「水」


「風」


「火」



自分は何属性だろうか?


何属性だろうと関係ない


結果的には任務を受けて、GLの能力者と同じ運命を辿るのだろう




次は僕だ…


断ろうか…


だけど、あの男子生徒みたいになったらどうする!?





「君は入らなくていい」


「え…?」



副会長が機械に入ろうとしていた僕を止めた



「ちょっとこっちへ…」



そう言って、僕は生徒会室の裏部屋に連れて行かれた



「副会長の鬼怒だ」


「紹介の時に聞きました」


「そうか」



「先刻は5属性が有ると言ったが…」

「アレは嘘だ」



「嘘?」



「本当は6属性で、真という物がある」


「…真?」



「君は、その真の能力者なんだよ」



「…はい?」




能力だの何だの訳が分からない


どうなってるんだこの学校は…?

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